世界初の軍プロゲームチームとして設立された空軍 ACE 存続の危機に関するニュースです。
空軍 ACE は国防部の指示により解散を迫られているのですが、これに対する具体的な対策案がないという厳しい状況のようです。
この報道を受けて 17 日から 1 か月間、空軍 ACE ファンカフェの運営陣によるオフライン署名運動が行われています。
さらに公ではないのかもしれませんが、各プロゲーマーファンカフェ等にはオンライン署名のお知らせも出ています。
署名の中には、選手やコーチによるもの(専用用紙に直筆サイン)もいくつか確認できました。
国防部の指示に空軍、特別な対応策なく解散手順踏む見通し
空軍 ACE が設立 1 年余りにして歴史の中へ消える危機に直面した。
2007 年 4 月 3 日、世界初の軍プロゲームチームとして設立された空軍 ACE は、3 月に解散説で危機に陥り、4 月には兵士追加選抜が遅延。チームの運営が行き詰まってきたものと予想される。
解散説は 2007 年末、国防部総合監査で「プロゲームチームである ACE が編成機能から外れる」と指摘し「国内プロゲーマーの特技がなくても、電算特技兵として集められた兵士が国内プロゲーム大会に出場することは関連業務と合わない」とし、改善方案を指示しながら指摘した。
国防部は 2007 年の総合監査時に指摘された問題点を受け、2008 年 2 月始めに空軍 ACE の解散を指示し、これに対する立場に変わりがないことを示した。
これに対して空軍は正式編成認可申請を作成したが、国防部に提出さえできないまま内部的に特別な対応策を準備できずにいる状況だ。
上級機関である国防部が解散を指示したうえ、正式編成機能から外れる選手選抜を継続することができない関係で、来たる 10 月まで追加募集を中断したまま今シーズンが終われば、専用車両認可中止とともにユソンヨル監督も原隊復帰となる。
これにより空軍は自然に解散手順を踏む危機に置かれている。現在 10 名の選手が活動中である空軍は 8 月 29 日、一番最初に入隊したカンドギョン、チェインギュ、チョヒョンギュンが除隊とともにチームを去るためだ。
3 名の選手が除隊した場合、空軍は 7 名の選手のみ残され、現行プロリーグ規定上プロリーグに参加できる最小エントリー 8 名に欠員が出ることになり、9 月に開幕予定のプロリーグ 08 ~ 09 シーズンへの参加が不可能になる。
問題はここで終わりではない。2008 年 12 月 21 日にはイムヨファンが、2009 年 1 月 23 日にはソンハクスンが除隊するため、チームのメンバーが 5 名に減ることになる。既存の選手が除隊とともにチームを去る状況で新しい選手の入隊が不可能なため、チームの運営自体が不可能になるという状況が発生するのだ。
ある空軍関係者によると「大多数の将兵たちは、空軍の広報効果やプロゲームチーム運営の肯定的な効果を認め、尊属を希望している」と述べ「しかし空軍参謀部は国防部の指示に特別な対策を準備できないまま、一連の過程では解散で筋を通している」と伝えた。
したがって現在の問題が解決されなければ、空軍 ACE は 2008 シーズンを最後にプロリーグに参加できなくなり、既存の入隊した選手たちが除隊するとともに自然にチームの解散手順を踏むしかない。
万一、空軍 ACE がこのまま解散の手順を踏むことになれば、eスポーツ業界全般に大きな打撃となるものと見られる。
空軍 ACE の解散でプロゲームチームの数が 11 に減り、プロリーグの競技数も減ることになり、これによる追加的な混乱が予想される。また軍隊服務適齢期になったプロゲーマーの兵役義務の解決と、選手生命の延長にも問題が生じることは言うまでもない。
実際、空軍入隊を考慮していたが空軍の追加選手選抜が保留となったため軍入隊によって選手生活を終える選手もいた。このような問題が再び発生しないという保障はない。
そうでなくてもオールドプロゲーマーの出る幕がなく、プロゲーマーの平均年齢が徐々に低くなっている状況で、これは eスポーツの根底を揺るがす危機であるとともに、全般的な人気下落につながると見られる。
何よりもユソンヨル監督以下空軍 ACE の選手は、何も知らされないまま未来が不確定で不透明な中、2008 シーズンのために黙々と競技の準備に全力を尽くしているという事実が気の毒だ。
これで解散となると、まさにイムヨハンのためにチームを作ったってことになりますね。それはそれですごいことです。俳優が兵役に行ったって、基地で劇場公演をやったりしないんだし。