先日行なわれた、『EVERスターリーグ2007』決勝戦の視聴率に関するニュースです。
韓国の週末のいわゆるゴールデンタイムは、日本と少し違って午後 5 時半~ 8 時です。
この時間帯に SBS、KBS1、KBS2、MBC の 4 つの地上波放送局が一斉にバラエティ番組を放送するため、この時間帯の視聴率競争は大変激しいのです。
そのような事情を分かったうえで記事を読むと、韓国の e スポーツ人気(といってもここまですごいのはスタークラフトだけですが)が実感できるのではないでしょうか。
以下が記事の和訳となります。
去る 22 日、午後 6 時からオンメディア(代表キムソンス)系列ゲームチャンネル ongamenet で放送された『 EVER スターリーグ 2007 』決勝戦が、同時間帯ターゲット視聴率 1 位(13 ~ 25 歳男性基準)を記録した。
イジェドン(Lecaf)とソンビョング(三星電子)の対決で進行された決勝戦に、e スポーツファンの関心が集中した。
視聴率調査機関である AGB ニールセンメディアリサーチによると、この日の決勝戦は平均視聴率(13 ~ 25 歳男性)2.145%、占有率 34.64% を記録し、同時間帯ケーブル視聴率 1 位を記録した。
また、ケーブル所有家庭視聴率も 1.192%(占有率 6.19%)で、同時間帯 2 位を記録し、スターリーグ決勝戦は特定の性別と年齢層を越える人気コンテンツであることを立証した。
特にイジェドンとソンビョングが決勝戦の扉を開いた 1 競技目で、視聴者の集中度が高かった。1 競技目が行われていた 18 時 43 分ごろには、20 代男性の瞬間視聴率が 4.695%、占有率 60.63% を記録し、ケーブル所有家庭視聴率もまた 2.439% を記録し、同時間帯 1 位を果たした。
同じ時間にケーブル TV を視聴していた 20 代男性の半分以上は、スターリーグ決勝戦を見守っていたということだ。
地上波のバラエティ番組が集中している時間にも関わらず、このような視聴率が出たことは、スターリーグが 10 ~ 20 代に破壊力があるコンテンツであることを証明するいい例だ。
またスターリーグ決勝戦が進行されている間、主要ポータルサイトの急上昇検索ワード 1 ~ 10 位中、8 つはスターリーグ決勝コンテンツの独占だった。
特にイジェドンを応援しに来た Lecaf チョジョンウン監督の恋人「アンヨノン」が 1 位を記録し、競技が終わった直後にも各種スタークラフト関連サイトの決勝戦競技を探して動画を見るネチズンが殺到した。
一方、決勝戦が開かれた一山 KINTEX 会場には 7,000 余名の観衆が集まり、両選手に対する熱い応援合戦を繰り広げた。
最近、京畿道近隣で 1 ~ 2 年の間に行われた e スポーツ関連イベント中、最も多くの観衆がつめかけたと推定されている。莫大な応援だけでなく、プラカード、拡声器、太鼓、さらにノートパソコンを利用した電子応援に至るまで、ファンが自発的に準備した多様な応援合戦も人目を引いた。
数値的にもおもしろいですが、ラストの部分の応援の形も興味深いですね。
サッカーを応援している若い世代の人と似ているようなイメージ。
ファン同士の小競り合いもあったりするのでしょうか。
これはすごい。
しっかり成り立ってますね。
"20 代男性の瞬間視聴率が4.695%"ってのには驚きました。
日本では若者のテレビ離れがどんどん進んでますけど
韓国では、PCやゲームが同じ層に普及しきっているにもかかわらず
PC由来のコンテンツでもあくまでもテレビなんですね。
(日本では、たとえば2ch文化などのネットネタや、家庭用ゲームを含めたゲームネタなんてほとんど流れてないですし。)
20代が見ているということは、社会人になって一人暮らしをしてもゲームに関心を持っていることの表れでしょうが、
10代も見ているというのは、リビングで家族で見ているのか、それとも個人のPCやテレビで見ているのか。
韓国におけるPC・ゲーム・テレビ・携帯の関係ってどんな感じなんだろう。
経済成長とネットインフラの普及が時期的に近かったぶん、
メディアの住み分けが日本ほどハッキリしないまま、
混在・相互作用してる感じなんでしょうかね。
韓国eスポーツファンの応援は面白いですよ。カメラに抜かれやすいので、面白いメッセージを書く人が多いです。
それから韓国のケーブルTVにはゲーム専門チャンネルが2つあって、そこでプロの競技やゲームに関するバラエティ番組、ドキュメンタリー番組、新作ゲームの紹介などさまざまな放送があります。
もちろんPCで競技を見ることもできますが、これはわたしの予想にすぎませんが、韓国の一般家庭のテレビが大きいので(40インチ前後)、そっちで見たいということなのかもしれません。