「ぶいすぽっ!」イベントで『AVA』が採用されたことをきっかけに、ストリーマーSHAKAさん、元プロデューサー井上洋一郎さんが当時を振り返る発信を行なっています。
トピック
「VSPO! SHOWDOWN powered by RAGE」は、「ぶいすぽっ!」所属の総勢23名が5つのゲームタイトルでプロゲーマーやストリーマーに挑戦するイベントとして、2025年3月22日(土)・23日(日)に両国国技館で開催されます。
この5タイトルの1つに『Alliance of Valiant Arms』(AVA)が採用されており、同タイトル出身のストリーマーSHAKAさんが出場になります。
【Alliance of Valiant Arms出演者】
■ぶいすぽっ!
兎咲ミミ
橘ひなの
八雲べに
小森めと
紡木こかげ
公式サイトhttps://t.co/MP2Oeg10hA#VSPO_SHOWDOWN #ぶいすぽ #RAGE pic.twitter.com/ZH5fjB4aha
— ぶいすぽっ!【公式】 (@Vspo77) February 15, 2025
これをきっかけに、SHAKAさん、元プロデューサー井上洋一郎さんが当時を振り返る発信を行なっています。
AVAは2008年にサービスが開始され、現在まで続くオンラインFPSタイトルです。
ゲームエンジンに「Unreal Engine 3」を採用し、当時は他のオンラインFPSよりも美麗なグラフィックを売りとしていました。
競技シーンにも力を入れており、全国を巡るネットカフェキャラバンやオフライン大会も頻繁に開催されていました。
数多くのオンラインFPSがサービス終了する中、現在もプレー可能なタイトルとなっています。
日本No.1オンラインFPS Alliance of Valiant Arms(AVA)| Pmang公式(G・O・P運営)
『AVA』は、一般的なオンラインFPSタイトルが採用する目標地点の制圧を目指す「爆破」ルールに加えて、戦車を守りながら目的地まで進行させる「護衛」という2つのモードで大会を展開していました。当時のトップチームDeToNatorなどは、「護衛チーム」「爆破チーム」の2つを保有するなど力を入れた展開を見せていました。
2012年頃に東京ドームシティで開催されたオフラインイベントでは、会場に入りきらないほどの人が集まり入場できなかった人もいたほどの人気でした。
「AVAまじで人いた。オフイベ4,000人、開場前に埋まるからな。11時か12時開場のオフイベに朝7時から人が並んでいた。そのイベントが、sasatikkが来たっていっていたやつ」
https://youtu.be/6O1FmZWJ_RU?t=230
「何がそんなに魅力があった?あの時代に流行っていたFPSって競技性じゃね?やりやすさとか競技性とかじゃない?」
https://youtu.be/6O1FmZWJ_RU?t=269
「なんで衰退した?面白いゲームがどんどん増えてきて、他のゲームの選択肢が増えて、色々プレーしていたら面白くなくてやめたわけじゃないんだけど、別のゲームに行っている間に人がいなくなってマッチングが遅くなってとか。マッチングしないからさらに人が離れていってという基本的な悪循環ってそうだよね」
https://youtu.be/6O1FmZWJ_RU?t=291
「俺よりAVAが上手い人間は日本に存在しないよ?台湾に1人しかいない」
https://youtu.be/6O1FmZWJ_RU?t=69
これは、当時SHAKAさんのライバルチームだった台湾Ahq e-Sports Club所属スナイパーAfteR選手のことです。現在は、中国Titan Esports ClubのVALORANTコーチとして活躍されています。
ちなみに、国内ではDetonatioN Requishがライバルチームで、現在Detonation FocusMeのVALORANT部門コーチを務めるMelofovia氏が選手としてプレーしていました。
現在は、ストリーマーなどと一緒に観戦配信を楽しむ「ウォッチパーティー」が人気となっています。
AVAはこの方式をいち早く取り入れていました。公式配信に加えて、トッププレイヤーを起用する応援配信が実施されていました。
https://ava.pmang.jp/offevents/avare2014_winter
元プロデューサーの井上さんは当時の振り返り投稿で、後発かつゲームにハイスペックPCが必要な事での苦戦や、ネットカフェイベントは当時まったく参加者がいなかったことなどの苦労について言及されています。
イベントでAVA使われるのね
ありがたいですhttps://t.co/M76wjOMPWf— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
当時は要求PCスペックが高すぎてまともに遊ぶには最新のPCじゃないと無理な感じで
なので広告宣伝費ほぼ0でスタート会社としてもFPS運営の経験もなく投資が出来るはずもなく
運営3人でやれるとこまでやってみような感じだった
— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
なのでPCコラボやELSAさんとのコラボなどでスペックの高いPCに目を向けさせようと、躍起になってた気がする
費用対効果度外視したアイテムつけたりとかしてみた— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
SAとかでチームやはプレイヤーにスポンサー(製品を提供するくらいのレベル)がついてるのも見てたので、そういうチームがAVAでも出てくれば大会も盛り上がると思ってた
大会が盛り上がればユーザーが増えるという好循環が2011〜2012年くらいまであったんじゃなかろうか
— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
表参道ヒルズでテストサーバーに繋がらなくて、試遊台にキープアウトのテープ巻かれてたんじゃ無かったかな?
イベントが終わる時間の30分前くらいに接続できる様になって試遊台がオープンした記憶がある
プリズンブレイクが体験できたはず
— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
このイベントにケニーが遊びに来てくれてたんじゃないかな?
このイベントの後からユーザーも増え始めて、運営も人が増え始めた感じ
— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
こちらは、日本FPSのレジェンドKeNNy氏のことで、後に『Alliance of Valiant Arms』の公認アドバイザーに就任しています。
KeNNy 氏が『Alliance of Valiant Arms』の公認アドバイザーに就任
2010年がターニングポイントだった
— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
キャラバンやる前にネカフェ主催イベントを恵比寿のネカフェがやってくれていて、遊びに行ってたのよね
高崎だったかのネカフェで公式がやるテストケースのイベントやるってことになって
遊びに行ったんだけど、参加者1人でねその参加者は恵比寿に遊びに来てくれてた人なの
実質0人w— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
日帰りだったんで帰りの電車が辛かったね
インデーズバンドとかと同じ感じ?で最初のライブこんなこともあるのよと
だから頑張ろうみたいなことを言ってた気がする— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
そこからキャラバン開始だったと思う
最初の頃は参加者20人とかだったんじゃないか
それでも多いと思ってた— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
キャラバン始めた理由の一つに、僕がゲーセン文化を体験してたことがあって
強いやつに会いに行く、見に行くと言うのがVF2全盛期にはあったと思う
僕はバーチャロンだったけど
よく新宿のスポランに行ってた— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
AVAでも大会常連プレイヤーを大会に参加しない層にも見てもらいたくて
地方の大会参加者の人も来てくれると思ってゲスト参加をしてもらってた強い人のプレイを見るのがモチベーションになってた思い出がキャラバンを始めた理由の一つ
ゲーセンコミュニティをネカフェ主導で作れればと思ってやってた— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
ネカフェのインフラを使って安くイベントができる
店舗も集客や宣伝ができて普段使いしてくれる人が増えればメリットがある
で始めることができたと言う背景もあった— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
ゲーセンでロケテがあると開発者が見に来てたりしてて、会ってみたいと言う思いも記憶してたので、運営がイベントを主催して直接プレイヤーの話を聞ける機会としても良かった
ゲームのことがほとんどだけど、コミュニティ内の人間模様を聞けたりして勉強になった
— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
どう思うか、どう感じるかのキャッチが不得手で、直接話を聞いたり、反応を見たり、配信や動画を彷徨うのも、リアルタイムな反応をキャッチしたくてやってたと思う
プレイヤーの感覚と運営の感覚のズレが怖かった
0にはならないけど頑張りたかった— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
AVAは初月100万くらいの収益でDAUが5000くらいだったかな?
止めようかという話も出てた
表参道ヒルズでテストサーバーでの試遊台と大会決勝戦、からのAstrickとの親善試合サプライズ告知
Astrickとの親善試合までで、広告宣伝費は無しという状況で背水の陣だった
最初で最後の広告宣伝費のはずだった— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
最盛期はSAやSF2も人気だった
オンラインFPS3タイトルでMAU30万〜40万はあったと思う
MAUからDAUを推測すると10万〜15万か
推測の推測なんでズレは大きいかな
そこからいろんなタイトル出てスマホゲーが隆盛になっていった
人が分散するとオートマッチングゲームは厳しくなる
長続きが難しい時代の到来— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
当時は黒船が来る前にグローバルで人気タイトルにする必要があると思ってて、CSの様にね
欧州のCSコミュニティの話を聞いたり、大会を広げていくにはと言う様な話を開発にもしたりしてた
— 井上洋一郎
(@yoichiro808) February 21, 2025
「VSPO! SHOWDOWN powered by RAGE」は、AVAが両国国技館でプレーされるという貴重な機会となります。
AVAファンやプレーしていて関心があるという方は、この機会に開場や配信で観戦を楽しんでみてください。