『BLEED Esports』Counter-Strike部門のAleksandar “kassad” Trifunovićコーチが、チームの給与未払いを含むチームの実情を公開しました。
『BLEED Esports』は、チーム参加契約違反を理由に『VALORANT』公式eスポーツとして展開される「VALORANT Champions Tour」および「VCT Pacific」を2024年10月4日に除名処分となっています。
その詳細は明らかにされていませんでしたが、kassadコーチの投稿を見るに、チームの財政状況と運営体制が理由の一部となっていそうです。
『BLEED Esports』が参加契約違反で『VCT Pacific 2025』から除名、『BOOM Esports』が繰り上げ昇格
With no other options left, we are forced to do this.
Sad , but had to be done. pic.twitter.com/qOEkdh1Bsf
— Aleksandar Trifunovic (@kassad) October 11, 2024
『BLEED Esports』組織内の最新情報や進展状況に基づき、現状を公開することを決断しました。
何ヶ月もの間、組織内の問題を内々で解決しようとしてきましたが、組織内で起きたこと、現在も進行中の展開について公開せざるを得なくなりました。
組織の上層部は、私たちが懸念していることについて無視を貫いています。内情を公開し、組織との関係を全て断ち切る以外の選択肢がない状況でした。
チーム加入当初から、給与の支払い遅延(当時で最大4ヶ月)、選手の買収、ブートキャンプ、支払いなどに関して対応してきました。Counter-Strike部門の選手達は2023年12月に契約したにもかかわらず、最初の給与支払いは2024年4月でした。
『PGL Major Copenhagen 2024』予選の前に結成され、kassadコーチに50%、他のメンバーに50%が支払われました。移籍元の組織には、数選手分の移籍金が現在まで支払われていないことを確認しており、支払いが行なわれなければ法的措置を行ない、情報を公開すると言われています。トーナメントの賞金は、60%が未払いです。チームは過去4~5ヶ月において、支払いが行なわれるまで公式試合や練習に参加することを何度も拒否してきました。
『Dota 2』『VALORANT』『Rainbow Six Siege』部門の複数選手も同様の懸念をいだき、私たちに相談してきました。組織の従業員からは、契約違反や給与の支払い遅延に関する通知が定期的に届く状況でした。
『BLEED Esports』の評判は酷く傷つき、その事情が知れ渡り、状況を知る選手たちは『BLEED Esports』への加入を検討する事さえ拒否する状況でした。チーム内の関係は壊れ、誰もが可能な限り早く脱退したいと考えるほどでした。
このようなチーム財政状況の不安定さは、試合に対する準備・モチベーション・パフォーマンスなどに大きなストレスを与えるものとなっています。
2024年になっても、いわゆるTier1 eスポーツチームが基本的な義務を果たすことに苦しむ状況にあると知らせることは重要だと考えます。
上層部メンバーのコミュニケーション不足には、本当に呆れています。支払いについて何度もウソをつき、空約束をして、事態が好転することを期待させ続けて来ました。ほとんどの場合、私たちの要望は完全に無視されています。
Counter-Strikeチームは、次に進むべき道を決定し、物事を展開させるために法務チームと協議を続けています。私たちは、チームを安定して効果的に管理する事ができるという基本的な要件を満たす新しい所属先を探していきます。
BLEED EsportsのCEOは地球上から姿を消し、誰も見つけることができていません。
今後開催される『RES Regional Champions』『Thunderpick World Championship 2024』には「UNPAID(未払い)」のチーム名で出場します。
Joakim “jkaem” Myrbostad
Aleksandar “kassad” Trifunovic
Cai “CYPHER” Watson
Vladan “VLDN” Radevic
Nemanja “nexa” Isakovic