電撃文庫から発売された小説「エイム・タップ・シンデレラ 未熟な天才ゲーマーと会社を追われた秀才コーチは世界を目指す」が、本格的な内容ですさまじく面白かったので紹介します。
本作は朝海ゆうき先生が手がけた小説で、作品の存在は『ZETA DIVISION』VALORANT部門アナリストgya9さんのSNS投稿をきっかけに知りました。
電撃文庫さんの新作に、推薦コメントを書かせていただきました⚡️ https://t.co/65dfhFdclu
— gya9 | ZETA DIVISION (@gya9_) August 29, 2024
以前より気になっていて、発売日の本日にKindle版を購入したところ、「作者があまりにもeスポーツと5vs5爆破FPSに詳しすぎる」というとんでもない小説でした。
イラストがかわいらしい女の子なので、そのような世界観が重視された作品なのかと思いましたが、実際に読んでみると昨今のeスポーツシーンと5vs5 FPSの世界を見事な構成で物語に落とし込んでいる超本格派な内容のeスポーツ小説でした。
「台パン」「後ろから撃つ時ほど当たらない」というようなFPSあるあるネタから、Dust 2のBラッシュを思い出すようなエピソード、謎の異名を付けるキャスター、通常環境と違うオフライン大会の難しさ、有力選手を獲得してチームを再編することの厳しさ、SNSにおける選手中傷など、eスポーツやFPSに関する幅広いネタがちりばめられていて、それが見事にストーリーに落とし込まれています。
『Counter-Strike』『VALORANT』が好きな人が読めば間違いなく楽しんでいただける内容で、「作者があまりにもeスポーツと5vs5爆破FPSに詳しすぎる」という自分の感想も理解いただけると思います。
ストーリー
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