Counter-StrikeシリーズのレジェンドRonald “Rambo” Kim氏が、Counter-Strike世界大会『CPL Winter 2001』で繰り出されたブースティングについての裏側を明かしました。
Counter-Strikeでは、キャラクターが別のキャラクラターの上に乗ることができます。
この仕様を使って通常では移動出来ない場所にキャラクターを押し上げるテクニックがあり、「ブースティング」「ブースト」などと呼ばれています。
『Cyberathlete Professional League(CPL) Winter 2001』は、「Counter-Strike」最初のメジャー大会と認識されています。決勝戦は、「Ninjas in Pyjamas」対「X3」の組み合わせでした。
※現在では、「メジャー大会」=「Valve公式の最上位大会」を意味します。当時そのような仕組みはなく、開催規模やレベルを元に「メジャー大会」と認識されていた形になります。
決勝で披露されたブースティングの裏側
「X3」は最終マップ「Nuke」において3人を土台とするブースティングで、4人目のRambo選手を屋根上にあげて、予想外の裏取りをみせました。当時はいわゆる「とんでもないプレー」として大注目を浴びました。
NRGの公式SNSが過去の振り返りとしてこのシーンを紹介すると、X3のメンバーとして試合に出場していたRambo氏が引用投稿でその秘密について明かしました。
A fan told us about this boost and we saved it for this moment in the finals. Unfortunately my teammates went a little too early before I had time to make the play. I remember being boosted and feeling super nervous about not messing it up! https://t.co/OoA11ZyQwG
— Rambo (@RonRamboKim) August 30, 2024
「このブーストはファンが教えてくれて、決勝のこの時まで温存していたんです。ブーストされている時、失敗しないように超緊張したのを今でも覚えています!」
最終的に、「Ninjas in Pyjamas」が13-11でNukeを制し優勝という結果となっています。
当時、試合に出場していたちーむのメンバーは以下のようになっています。
Ninjas in Pyjamas
ahl, Hyb, Potti, HeatoN, Medion
X3
KSharp, Rambo, Bullseye, BigDog, Chameleon
先の動画を見ると、この名前が全くでてこないことに気づきます。
当時のCPLは、「eスポーツ」も「スポーツ」と同じく選手は本名であるべきという考え方で、ゲームプレイヤー名ではなく、本名でプレーするルールとしていました。
これは非常に不評でしたし、ものすごく観戦しにくかったことを覚えています。
本名とプレイヤー名を一致した形で認識できないため、誰がプレーしているのか全くわからない状況だったためです。
[例]
・「HeatoN」のプレーを見たいのに、みんな本名なのでどれが「HeatoN」なのかわからない
・いま映っている「Kim」がプレイヤー名だと誰に当たるのかわからない