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「PARIVISION」のCounter-Strikeメジャー大会予選失格撤回、BANされたコーチが再調査で制裁処分軽減に

先日発表された、Counter-Strike「Perfect World Shanghai Major 2024」ヨーロッパ予選における失格処分が撤回されました。

撤回の経緯

  • 「PARIVISION」が失格となったのは、Valve公式大会への永久出場停止処分となっているIvan “F_1N” Kochugov氏がコーチとして試合に関与していることが発覚したため
  • F_1N氏は、自身に対する制裁処分について、「Esports Integrity Commission (ESIC) 」へ改めて証拠を提出し軽減することを申し立て
  • 再調査の結果、証拠により軽減が認められチームの失格が取り消しとなった
  • 「PARIVISION」の失格によって実施が予定されていた、ラストチャンス予選(繰り上げチーム決定戦)は行なわれないことになった

大会主催 Perfect World の説明

永久追放処分となっているコーチが予選の試合に関与したことで「PARIVISION」を失格処分としましたが、本日、新たな決定が行なわれました。

「PARIVISION」はShanghai Majorの予選に出場する資格があると認められ、8月27日に予定していたラストチャンス予選は中止となりました。

判決の詳細については、以下をご覧ください。

ESICの説明

Ivan “F_1N” Kochugov氏の控訴審判決について

Esports Integrity Commission (ESIC) は、eスポーツ業界における最高基準の誠実さと公平性をもとに取り組みを行なっています。このコミットメントに基づき、Ivan “F_1N” Kochugov氏による控訴の最新状況についてお知らせ致します。

2020年、Kochugov氏はCS:GOのコーチ観戦バグを悪用したことで制裁を受けることになりました。この制裁について、ESICが定める期間中に申し立てが行なわれることはありませんでした。

しかしながら、Kochugov氏はRegional Major Rankings (RMR) に参加することに関連して、制裁についての見直しを求めました。Kochugov氏はESICから制裁処分を受けることについては異議を唱えないものの、自身に与えられている厳罰ポイントについて見直すことを申し立てました(言い渡されていた制裁されたポイントでは、Valve主催メジャー大会から永久追放となるため)。

ESICに対して申し立てが行なわれたのは制裁処分が下された4年後となります。期限をかなりすぎたこの申し立てについて、特別に検討を行ないました。実際とのころそのような対応をする必要はありませんでしたが、司法の利益のため、例外的に上訴を認める決断を下しました。

慎重に検討した結果、独立した上訴委員長は申し立ての内容と説得力を持つ証拠を元に、Kochugov氏の処罰ポイントを見直すことを決定しました。この結果は、Valveが設定するRegional Major Rankings出場停止期間の短縮につながり、Kochugov氏は今後のメジャー大会に出場することが可能となりました。このことはValveにも報告して、決定についての承認を得ています。

Kochugov氏は、期限を大幅に過ぎて提出した申し立てについて検討し、提出した証拠の重要性を認めたESICと上訴委員長に感謝の意を表明しました。

今回の決定は、ESICが正義に対して献身的に取り組む姿勢、説得力のある証拠が新たに提示された場合に再検証して評価すること反映しており、全てのeスポーツ競技者のために公平な競技環境を実現する当社のコミットメントを強調するものです。

Kochugov氏やメジャー大会に出場する皆様の幸運を祈っています。

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この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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