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『Talon Esports』Counter-Strike参入を発表、活動リージョンはAPAC、世界最高レベルのヨーロッパを練習拠点としてトップチームを目指す

香港を拠点とするeスポーツチーム『Talon Esports』が、Counter-Strike 2部門の設立を発表しました。

2017年の『CS:GO』以来となるシーン参入

Talon Esportsは、2017年に『Counter-Strike: Global Offensive』チームを立ちあげ、2018年に解散、そして2024年に『Counter-Strike 2』で競技シーンに再参入となりました。

チームには『Dota 2』『VALORANT』『League of Legends』など10の部門が存在し、契約するのはアジア圏の選手が中心となっています。

今回の『Counter-Strike 2』チームは、オーストラリアリージョンの選手たちと契約し、アジアパシフィックを代表しながら世界最高のチームの1つを目指すと宣言しました。

オーストラリアは、アジアパシフィックでは強豪チームを輩出してきた国ではありますが、現在の世界ランキング上位チームはヨーロッパ・CISが中心となっています。

ヨーロッパは、強豪チームが多数存在することで競技レベルが非常に高くなっています。
一方、オーストラリアはアジア地域と距離があるほかチーム数も限られるため、ヨーロッパとはレベルも環境もかけはなれています。

Talon Esportsは世界最高のチームになるための障害となるこの問題を解決するため、所属リージョンをアジアパシフィックとしながらヨーロッパ滞在を基本とするチーム運用で、レベルアップを図っていくとのことでした。

『Talon Esports』メンバー

  • Australia Jared “HaZR” O’Bree
  • Australia Aaron “AZR” Ward
  • New Zealand Christian “ADDICT” Pendleton
  • New Zealand Corey “nettik” Browne
  • Poland Miłosz “mhL” Knasiak
  • Sweden Daniel “djL” Narancic (Coach)

Sean Zhang 氏のコメント (チーム共同創設者・CEO)

オーストラリアはTalon Esportsのルーツ

私と共同創設者のJazzはオーストラリア出身で、子供の頃に学んだ価値観や信念がTalon Esportsを作り上げる上で役に立ったと信じています。

放課後には、Telstra /OptusサーバーやLANでCounter-Strike 1.6をプレーして育ちました。思い返してみると、オーストラリアで経験した全てが、クレイジーなeスポーツの旅を始めるきっかけだったのかもしれません。

自分たちの地域を代表するチームとしてCounter-Strike 2に名を残したい

eスポーツにおけるTalon Esportsの野望は、世界で最も優秀なチームの1つになることです。アジアパシフィックにおけるCounter-Strike 2においても、それは同様です。

それは大変なことでしょうか?もちろん大変ではありますが、私たちは限界に挑戦してきましたし、実現可能かわからないからという理由で諦めることはありませんでした。オセアニアシーンを取り巻く問題を解決するために、私たちは2つの重要な決断を下しました。

まず最初に、このチームはオーストラリアの様々な予選に出場していきますが、1年の大半はヨーロッパで過ごす事になります。このことについて、全選手とコーチが合意しています。1番になりたいのであれば、1番のプレイヤーと一緒にトレーニングする必要があります。現在のCounter-Strike競技シーンにおいて、ヨーロッパが世界最高レベルである事に疑いの余地はありません。同じレベルになろうとするのであれば、日常的に最高レベルの競争を感じられる状態が必要です。オーストラリアはeスポーツにおいて非常に孤立した存在となっており、質の高い練習パートナーがいないことがレベル向上の妨げになっています。

ヨーロッパを活動拠点とすることで、オーストラリアのより多くの才能がサポートを受け、世界一になるための道筋が与えられるようになることを願っています。

2つ目は、Talon Esportsが展開するコンテンツ・コミュニティ・ネタなどをCounter-Strike 2にも持ち込み、長期的な投資を成功させることができるよう、適切なビジネスパートナーシップを推進していくことができるようにします。一時的な存在ではなく、長期的にアジアパシフィックを代表するチームになることを目指していきます。

Talon Esportsにはすでに素晴らしいパートナーのみなさんがいて、Counter-Strike 2部門をサポートするために深く切り込んだ話し合いを進めています。試合でパフォーマンスを発揮することに加えて最高のコンテンツを提供することで、オーストラリア出身の選手達が才能を開花させ成長を継続出来るよう、パートナーのみなさんと共に取り組んでいきます。

学んで成長していくことへの意欲

Talon Esportsのパフォーマンスチームは、この約半年間で多くの選手・コーチ・マネージャーと長い時間を掛けて話し合いを行なってきました。この短期間でチームが示したモチベーション・労働倫理・学習意欲・仲間意識は、間違いなく非常にエキサイティングなものであると断言できます。部門の設立に賛同してくれたAZR、djL、Kenneth、nettik、attick、mhLに感謝します。

みなさん本当に素晴らしく、共に取り組みが出来ることをとても幸せに思っています。チームの将来は非常に明るく、アジアパシフィックCounter-Strikeのために何をするべきか、目標とするレベルに到達するために必要な取り組みについて、認識は共通しています。

Counter-Strike 2コミュニティに感謝

Counter-Strike 2への参入について、とてもオープンで親切にサポートしてくれたCounter-Strike 2コミュニティのみなさんに感謝します。Qayser、FURIAのオーナー陣、Spunj、そしてこの投稿を見てくれたすべてのみなさんに感謝の意を表します。

Counter-Strike 2のeスポーツとコミュニティに参加する事に興奮しています。アジアパシフィックコミュニティに対して積極的に貢献し、試合で勝利を収め、時には冗談を交えて楽しむことが出来ればと思っています。

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

https://twitter.com/YossyFPS/
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