スウェーデン老舗eスポーツ施設『Inferno Online』の運営会社『Esportal Group』が、破産申請したことを発表しています。
破産申請に至った理由は、資金難に陥いり会社の存続が不可能になったためとのことでした。
『Esportal Group』は、大会プラットフォーム『Esportal』とスウェーデンの老舗eスポーツ施設『Inferno Online』を展開する企業です。
『Inferno Online』はスウェーデン国内に6施設・650台を超えるPC・ゲーム機を有する、スウェーデン最大のeスポーツ施設となっています。
このうち1つは、レッドブルと提携し『Red Bull Gaming Sphere』ブランドの施設として展開されています。
『Inferno Online』は多くのスウェーデンゲーマーが利用する施設です。古くは、2000年代にCounter-Strikeシリーズ世界王者となったNinjas in Pyjamasの専用練習ルームが設けられていた場所として知られています(PoNz氏のレポート参照)。
また、『Inferno Online』はスウェーデンで大会がある際には様々なチームが練習に使用する定番施設でもあります。
2011年には、日本のCounter-Strike:Sourceチーム「INTEGRAL」がスウェーデンの大会に出場する際にブートキャンプで使用していたこともあります。
※現在の『ZETA DIVISION』VALORANT部門JUNiORコーチが所属していたチーム
Esportal Group AB取締役会、自社・全ループ会社の破産申請を決定
2024年7月24日、ストックホルム地方裁判所に破産申請を提出
Esportal Groupグループには、完全子会社「Esportal AB」と「Inferno Group AB」、その子会社 (Inferno Online Odenplan AB, Inferno Online Surbrunnsgatan AB, Inferno Online Skanstull AB, Inferno Online Södergatan AB, Inferno Online Täby Centrum AB, Inferno Online Göteborg AB)が含まれています。
当グループは、ゲームトーナメントの独自プラットフォーム『Esportal』を展開すると共に、Inferno Onlineブランドのゲーミングセンター施設をスウェーデンのストックホルム、ヨーテボリ、マルメで運営することで、北欧のeスポーツシーンをリードしてきました。
長年に渡り、資金調達は新株の発行と個人投資家からの資金提供を元に実施してきました。当グループは、2023年にスウェーデンの税務当局よりコロナ特例による納税猶予を与えられました。2023年初頭以来、グループはコスト削減、新たな収益源の確保、取引先との交渉により、今後の受注益を確保してきました。これにより黒字転換となり、2024年上期の営業利益は、前年同時期と比較して33%の改善となりました。
しかしながら、取締役会は改革を継続するために必要な資金を確保出来ない状況です。これは、短期的に必要な運用資金が、間もなく不足することになることを意味します。負債総額により、グループ全体が債務超過に陥っており、会社を長期的に持続することは不可能な状況となっています。
本件に関する詳細は、下記宛にお問い合わせください。
Magnus Granqvist (マネージングディレクター)
mail: magnus@esportal.com
mobil: +46 73 331 17 76
Stefan Magnusson (取締役会長)
mail: stefan39magnusson@gmail.com
mobil: +46 73 073 03 50
日本発のゲーミングスペース『Red Bull Gaming Sphere』が東京、イギリスに続きスウェーデンにオープン、世界最大のゲーミングセンター『Inferno Online』と連携