「日本eスポーツ連合(JeSU)」が、「日本オリンピック委員会(JOC)」の準加盟団体として承認されたことを発表しました。
一般社団法人日本 e スポーツ連合(会長:早川英樹 以下、JeSU)は、本日、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の準加盟団体として承認されたことをお知らせします。
開催をおよそ2年後に控えた「第20回アジア競技大会」への選手派遣を迅速かつ着実に進めることを最優先として手続きを進めたため、JOCの準加盟団体としての認定期間は、2027年3月31日までとなります。
「日本オリンピック委員会」公式サイトに掲載されている「加盟団体規程」では下記のように定義されています。
正加盟団体
第2条 正加盟団体は、次の要件をすべて満たしているものとする。
(1)法人格を有し、事業を行うのに必要な経理的基礎及び技術的能力を有していること。
(2)当該競技における唯一の国内統括団体であること。
(3)国際オリンピック委員会承認の国際競技連盟に加盟していること。
(4)オリンピック競技大会、アジア競技大会その他の国際総合競技大会に参加した実績を 有し、かつ、引き続きこれらの大会における実施競技とされていること。
準加盟団体
2 準加盟団体は、正加盟団体以外の団体で、次の要件をすべて満たしているものとする。
(1)法人格を有し、事業を行うのに必要な経理的基礎及び技術的能力を有していること。
(2)当該競技における唯一の国内統括団体であること。
(3)オリンピック競技大会、アジア競技大会その他の国際総合競技大会の実施競技として 決定されていること。
今回の加盟により、「第20回アジア競技大会」にeスポーツ競技の日本代表を正式派遣することが可能になります。
「アジア競技大会」の出場選手は、各国の「国内オリンピック委員会」によって決定され、日本ではその役割を「日本オリンピック委員会」が担います。
2026年は、愛知・名古屋で「第20回アジア競技大会」の開催が予定されており、前回大会に引き続きeスポーツが正式競技として実施されることが決定しています。JeSUは、開催国の統括競技団体として、1人でも多くの日本人の金メダリストを、eスポーツ競技から輩出できるよう、今後一層競技力の向上に努めていきます。
2007年6月に日本のeスポーツ統括団体設立「日本eスポーツ協会」の設立を目指す準備組織「日本eスポーツ協会設立準備委員会」が設立されました。
「日本eスポーツ協会設立準備委員会」は、eスポーツが正式競技に採用された「第3回アジア室内競技大会」(2009年開催)に日本代表を派遣することを目指し、「日本オリンピック委員会」と交渉を行なっていました。
以降も「日本オリンピック委員会」が選手派遣の決定権を持つ大会のeスポーツ部門に出場する際に交渉を続けてきましたが、正式な加盟は実現していませんでした。
そして、15年近くがすぎた2024年、ついに「準加盟団体」という形で承認を得ることに成功しました。
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以下は正式な発表ではなく、これまでの状況を元にした背景説明です。
現在の国内eスポーツ統括団体「日本eスポーツ連合(JeSU)」は、プロゲーマーのライセンス化・賞金付き大会の開催条件明確化・正式種目化などさまざまな整備を進めてきました。
その上で各eスポーツ関係者の努力があり、eスポーツの認知と規模は年々拡大しています。
さらに、2023年に「オリンピックeスポーツシリーズ」開催、2026年に日本で開催される「第20回アジア競技大会」でのeスポーツ正式競技化、そして「Olympic Esports Games」の開催が計画されていることなど、「日本オリンピック委員会」が国内eスポーツ統括団体の加盟を承認するのに充分な状況がそろってきたという背景があると言えます。