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『ESL Pro Tour Counter-Strike』Mid 2024 ルールブックアップデート実施

『ESL Pro Tour Counter-Strike』のルールブックアップデートが実施されました。

ルールブック改定内容

今回のアップデートでは、これまでの大会で課題となってきた部分・誤解を招く表現・現状に合わせた変更などが行なわれています。

General Rules changelog

  • 「より適切なシード」を明確とするため、項目2.16.1に例を追加した
  • 「項目2.16.1 締め切り日」を追加した。ESLトーナメントの管理者が、従来の方式(メール)を含む、チームにとって便利な方法で現場から締め切りの通知を行なうことができるようにした。
  • 「項目4.7 到着日」を追加した。ESLは、各イベントの到着スケジュールを守らなかったチームにペナルティを課すことができるようにした
  • 「項目4.11 セットアップ期間」をアップデートし、トーナメントエリアにおけるセットアップ手順の詳細説明を追加すると共に、自チームの遅刻が対戦相手に与える影響について明文化した
  • 「項目4.11 ESL提供エリア」の文言をアップデートした
  • 「項目5.10.1 行動規範」をアップデートした(違法行為への言及などを含む)

Replacement Rules changelog

  • 『ESL Pro Tour Masters Level League』をアップデートし、「ESL World Ranking招待枠」の導入を反映させた
  • 『ESL Pro Tour Masters Level Tournament』に関する改定を行ない、クローズド予選の実施がなかったエリアからの脱落をカバーするようにした
    -『ESL Pro Tour Challenger Level Tournament』に関する改定を行ない、クローズド予選の実施がなかったエリアからの脱落をカバーするようにした
  • 著作権表示を追加した

Roster Restrictions changelog

  • 新規選手の追加に関する、ESLのルール設計意図が適切に伝わるよう、「項目2.2.1 制限」の変更を行なった。
  • オフライン大会の試合間にコーチを入れ替えられる仕組みを導入するため、項目「2.3.3 オフライン大会におけるコーチ交代」を追加した。
  • 著作権表示を追加した

Game Specific changelog

  • 「項目 2.7.2 オフライントーナメント」をアップデートし、コーチ交代に関する新ルールを追記した

ESL Pro Tour – CSGO General Rules 2024

2.16.1 「より適切なシード」の決定

明確なシードを与えることが可能な場合、1チームに対して「より適切なシード」が宣言される。このチームは、マップVETO(マップBAN&PICK)の開始順を選択することができる

  • オンライン予選では、トーナメントシード(Upperブラケット ラウンド1の並びを参照)によってどちらが有利になるかを決定する
  • 予選ステージ(Play-In、Conferenceなど)では明確なシード順位が設定され、予選ステージ期間の全体を通して有効となる
  • グループステージでは明確なシード順位が設定され、グループステージ期間の全体を通して有効となる。グループステージ前に予選ステージが行なわれた場合は、予選ステージの結果をグループ抽選時に考慮する
  • 他の競技フォーマットの場合、明確なシードが適用されている場合(例えばトーナメントドロー等が行なわれた場合)は、グランドファイナルをのぞく該当ステージ期間中に有効となる
  • シード順が明確になっているステージから続くプレーオフの場合、前ステージの順位がグランドファイナルまでの「より適切なシード」としてみなされる。「より適切なシード」が確立できない場合(グループを勝ち上がったチームが準決勝で対戦するような場合)は、コイントスでシードを決定する
  • シングルエリミネーション方式トーナメントでのグランドファイナルおよび、マップアドバンテージがないダブルエリミネーション方式トーナメントのファイナルでは、コイントスで「より適切なシード」を決定する。マップアドバンテージがあるダブルエリミネーション方式トーナメントのファイナルでは、下位ブラケットのチームを「より適切なシード」と見なす
  • ルールに記載が無い場合、判断が不明な場合はトーナメント運営者に問い合わせること

2.26 デッドライン

期限を含むESLからの連絡(メール、イベントにおけるインスタントメッセージサービスなど)は、ルールブックおよび全ESL Pro Tour CSルールブックの延長線上にあるものとみなされ、遵守しなければならない。

4.11 セットアップ時間

オフライン試合の開始前には、周辺機器のセットアップ、ゲーム設定、ウォーミングアップなどを含めて通常30分のセットアップ時間を設ける。ただし、セットアップ時間は変更される場合がある。セットアップに使用出来る時間は、チームがトーナメントエリアに到着した際に伝達される。

両チームに与えられるセットアップ時間は同じで、トーナメントエリアには同時タイミングで入ることができる。例外は、1人の選手が不可抗力で遅れたような場合(シャトルバスが遅れて到着したなど)。会場までの交通状況など、出場選手がコントロール出来ない状況で遅れた場合、双方のチームがそろうまでトーナメントエリアに入ることはできない。

30分の設定時間内に会場を離れていた時間も、セットアップ時間の一部とみなされる。事前に予測出来ない技術的な問題が発生した場合は、審判の判断に基づいてセットアップ時間を延長することができる。選手の周辺機器(デバイスやイヤホン)が原因で技術的な問題が発生した場合は、セットアップ時間の延長は認められない。トーナメントエリアが開放された後に選手がセットアップを開始しなかった後に技術的な問題が発生した場合も、セットアップ時間の延長は認められない。

4.7 到着日

参加者は、ESLによって指定された日程までに選手ホテルに到着しなければならない。参加者が到着できなかった場合は最低2,000ドルの罰金が科される。参加の遅れによって予定された活動に混乱が生じた場合は、内容に基づいて罰金が増額される。

ESLが到着遅延の理由として受け入れられないと判断した場合、失格および出場チーム交代を行なうことができる。参加者がコントロール出来ない不測の事態によって到着が遅れた場合、参加者が現地在住で選手ホテルに滞在しない場合は罰金を科さないものとする。

4.14 ESL提供エリア

ESLによってアクセスが提供される場合、参加者は会場・ホテル・国によって定められているルールに従わなければならない。これは、トーナメント出場者だけでなく、出場していない参加者にも適用される。ESLが提供するエリア(トーナメントエリア、練習ルーム、ホテルの部屋)では、ESLが承認したマーケティング活動のみ実施可能とする。

5.10.1 行動規範

全参加者は、いかなる場合においても大会関係者に関する不適切・望ましくない・否定的な行動を慎まなければならない。

全参加者は、合法・違法にかかわらず、大会関係者の社会的信用を失墜させる、侮辱する、スキャンダルに巻き込む、嘲笑を招く、関係者の広報活動や商業的価値を損なう行為・行動を常に慎まなければならない。これには、インタビュー・声明・ソーシャルメディアにおける、ESL・パートナー・製品を対象とする軽蔑的なコメントも含むものとする。

ESL Pro Tour – Replacement Rules 2024

ESL Pro Tour Masters Level League

ESL Pro League

Partner Team slots

  • 適切な期間内に新たなパートナーチームが見つかった場合、トーナメントへの招待が実施される
  • パートナーチームが見つからなかった場合、チーム脱落時点でのESL World Rankingで次に順位の高いチームがトーナメントに招待される

Regional NC Pre-Qualifier

  • チームが同順位の場合、脱落時点でESL World Rankingでの最上位チームが次の順位となる
  • 事前予選から出場可能なチームがいなくなってしまった場合、その次点でのESL World Rankingで次に順位が高いチームが招待される

Regional ESL National Championship slots without Pre-Qualifier

  • 対象のESL National Championshipで2位となったチームは、トーナメント招待を受けとる
  • 2位チームが招待を辞退したり参加できない場合は、脱落した時点でその地域のESL World Rankingの次に順位が高いチームが招待される

Regional ESL Challenger League slots

  • 各地域で直近に終了となったESL Challenger Leagueシーズンで2位となったチームは、トーナメント招待を受けとる
  • 2位チームが招待を辞退したり参加できない場合は、脱落した時点でその地域のESL World Rankingの次に順位が高いチームが招待される

ESL Challenger slots

  • 対象のESL Challengerイベントで2位となったチームは、トーナメント招待を受けとる
  • 2位チームが招待を辞退したり参加できない場合は、脱落した時点でグローバルESL World Rankingの次に順位が高いチームが招待される

Regional qualifier slots

  • 対象の予選で2位となったチームは、トーナメント招待を受けとる
  • 2位チームが招待を辞退したり参加できない場合は、脱落した時点でその地域のESL World Rankingの次に順位が高いチームが招待される

ESL World Ranking slots

  • 脱落した時点でESL World Rankingが最も高いチームで、参加リストに入ってといないチームがトーナメント招待を受けとる

ESL Pro Tour Challenger Level Tournament

クローズド予選終了後、入れ替え期限前

クローズド予選終了後、入れ替え期限に間に合わずチームが脱落した場合:

  • 各地域のクローズド予選の次点チームがトーナメント招待を受けとる
  • チームが同順位の場合、脱落時点でESL World Rankingでの最上位チームが次の順位となる。クローズド予選から出場可能なチームがいない場合は、オープン予選の次点チームが招待を受けとる
  • クローズド予選が行なわれていないリージョンのチームが脱落した場合、脱落した時点でESL World Rankingが最も高いチームが招待される

ESL Pro Tour Masters Level Tournament

クローズド予選終了後、入れ替え期限前
クローズド予選終了後、入れ替え期限に間に合わずチームが脱落した場合:

  • 各地域のクローズド予選の次点チームがトーナメント招待を受けとる
  • チームが同順位の場合、脱落時点でESL World Rankingでの最上位チームが次の順位となる。クローズド予選から出場可能なチームがいない場合は、オープン予選の次点チームが招待を受けとる
  • クローズド予選が行なわれていないリージョンのチームが脱落した場合、脱落した時点でESL World Rankingが最も高いチームが招待される

ESL Pro Tour – Roster Restrictions 2024

2.1.1 新規選手の追加に関する制限事項

追加された選手は全て「新規選手」としてカウントされる。各チームが120日以内に追加出来る新規選手は最大5名とする。これには、他のESL Pro Tour CS競技も含まれる。

  • Intel Extreme Masters
  • ESL Pro League
  • ESL Challengerイベント
  • ESL Challenger League
  • ESL National Championships
  • ※上記の予選含む

120日の期限は、最初の選手を追加した時点からの換算となる。

選手は、過去120日にESL Pro Tour CS大会(予選含む)に2チームに登録されていない場合のみ、ESL競技に出場することが出来る。メンバー変更が長期的なものであることを選手またはチームが明確に証明できる場合は(有効な契約書の提示など)、特例として回のみこのルールの例外を設けることができる。

2.3.3 オフライン大会でのコーチ交代

ロスター登録されている参加者は、試合中に選手の後ろに立つコーチの代役となることができる。コーチの交代は、試合間のみ実施可能で、該当し合いのマップVETO後にトーナメント管理者へ報告しなければならない。

ESL Pro Tour – Game Specific Rules 2024

2.7.2 オフライントーナメント

参加者は、自分たちの公式試合中に登録したコーチを後ろに立たせることができる。試合中、コーチはボイスコミュニケーションシステムを通じて、タクティカルポーズとハーフタイムの間のみ、選手達と会話することが許可される。コーチは指定された時間以外において、怒鳴ったり、触れるなどの非言語コミュニケーションなどの方法で選手とコミュニケーションすることは許可されない。

この項目に記載されているコミュニケーション制限に違反していることが判明した場合、コーチは審判から1回の警告を受ける。この警告が行なわれたことは、イベント期間中に維持された状態となる。ルールに再び違反したり、最初の違反が重大ものであった場合、コーチは退場処分となり残りの試合におけるコーチ権を失うことになる。運営チームは、コーチを退場させる際に試合を一時停止する。この一時停止は、通信エラー等の技術的な要因と同じ扱いで処理される。

コーチの違反が再犯とみなされた場合、チームは先制警告を受けることがある。先制警告を受けた場合、最初の行為発覚でコーチは退場処分となる。

退場となったコーチは、項目「2.3.3」に記載されている方法で交代することはできない。

警告はトーナメント管理者によって記録され、制裁措置のために審査が行なわれる場合がある。

コーチの振るまいがゲームに明確に関連性がある影響を与えた場合、コーチやチームに対する処分は、内容に合わせた厳しいものとなる。

情報元

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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