『Ninjas in Pyjamas』がCounter-Strike 2部門のロスターに対するチームの考え方を説明する動画を公開しました。
動画は、これまでロスターをシャッフルしてきた各ケース毎の理由説明と合わせて、今後のチーム方針について説明する内容となっていました。
内部事情や今後の計画をここまでオープンにするのは非常に珍しいケースです。
ロスターシャッフルについて簡単に紹介すると、チーム内で課題となっていたのはロールの重複でした。この問題を解決するために2023年はメンバーの入れ替えが繰り返されました。
また、cadiaNがHeoricを去る事が決定した際に、IGLとして獲得を検討したという話も明らかにされました。しかし、チームとしては若手のAWP担当headtr1ckを起用したい意向があり、IGL兼AWPのcadiaNとはロール重複も発生するため、獲得を見合わせました。その結果、IGLとしてMovistar RidersからALEX選手を獲得したといったような話が紹介されています。
チームでDirector of Esportsを担当するErik Wendel氏が語る今後のチーム計画パートが非常に興味深いものでした。
2025年になると、Valveの決定により大会運営団体とチームがパートナー契約を結ぶ方式が禁止されます。この契約による招待出場枠などはなくなり、公式大会の出場権も予選と公式ポイントランキングシステムによって決定されるため、完全に実力の世界となります。
参考記事
それに向けてNiPがどうしていくつもりかというのが、Erik Wendel氏の話した内容になります。
Erik Wendel氏が話した内容
トップレーティングのプレイヤーはdonk選手ですよね?
ご存じのように、16歳だった数ヶ月前、donk選手のことは誰も知りませんでしたが、いまではCounter-Strike 2で最も将来を期待される選手になりました。今後、このような選手はさらに出てくるでしょう。
Ninjas in PyjamasやCounter-Strike部門に資金を提供する投資家たちは、Ninjas in Pyjamasが最高のチームとなることを望んでいます。
THREATゼネラルマネージャーと私が本気で世界最高のチームとなる計画を推し進めれば、スーパースターと契約するための資金を今すぐにでも手に入れることができます。
このようなことは過去にもありました。dev1ceやBrollanを獲得したことがそうで、当時は最大の契約でした。
資金面において、このような大型契約に二の足を踏む関係者は誰もいません。ですが、これは適切なタイミングで行なわなければなりません。
その時期は、はっきりしています。2025年1月です。
ここからは、熾烈なトップ争いが待ち受けています。近道はありません。ランキングポイントと予選、これらだけがトップに辿り着くための道になります。
そのために必要なことは、最上位に位置し、最高の選手を揃えることです。これが、全てを上手くいかせるための方法なのです。
私とTHREATゼネラルマネージャーはすでに取り組みを始めています。
いまの選手たちには本当に満足しています。懸命に取り組んでいますし、今後が楽しみです。現在のメンバーがCS2における最高の選手たちになり得る可能性があります。それは素晴らしいことで、そうなるのが最善でしょう。
でもそうならないのであれば、RMR予選、Majorの後に選手獲得を検討する事になります。移籍市場が活発になるでしょうから、スーパースターとの契約に資金を投入するのはその時です。
NiPの目標は明確です。いい選手を獲得する、トーナメントに出場する、優勝する、トップに君臨する。そういうことです。