オンラインゲームプラットフォーム『Steam』が、2023年9月12日のリリースから20周年となりました。
『Steam』20周年にあわせて、Steam公式サイトのトップページが、『Steam』リリース当初のユーザーインターフェースをモチーフとした特別仕様になっています。
特設ページでは2003年の『Steam』リリースから現在までの歴史を、各年のトップ売上タイトルと共に振り返る記事が公開されています。
『Steam』の初期タイトルは、当時絶大な人気を誇っていたFPS『Counter-Strike』で、多くのユーザーが『Counter-Strike』をプレーするためにSteamを導入していました。
自分にとって、『Steam』は『Counter-Strike』に自動アップデートが適用されたり、サーバーブラウザ機能、フレンド機能などが使えるにとって便利なツールという認識でした。当時、いまのような巨大ゲームプラットフォームになるとは予想もしていませんでした。
こんな未来を見据えて20年以上から『Steam』の計画を進めていたValveには驚かされるばかりです。
ちなみに、『Counter-Strike』は20周年記念セールで90%割引「101円」で販売中です。
そして、2023年の夏に登場が予告されている『Counter-Strike 2』は、『Counter-Strike: Global Offensive』からアップグレードされる形で、基本プレーで展開となります。もうすぐ夏も終わりとなりますが、本当にリリースされるでしょうか。
『Steam』と「eスポーツ」の思い出で、自分が一番印象深かったエピソードをこの機会に改めて紹介します。
2003年11月24日(日)に、世界大会『Cyberathlete Professional League 2003 Winter』のCounter-Strike日本代表チームを決める「NVIDIAプレゼンツCPL2003冬季大会 日本予選」が開催されました。
予選は「Steam」を通じてゲームをプレーする『Couter-Strike』のバージョン1.6、通称「CS1.6」で実施される予定でした。
しかし、試合当日に「Steam」が起動しないトラブルが発生し、問題を解決することが出来ず、日本予選を遂行するために前のバージョン1.5を使用して実施するという判断が下されました。
バージョン1.6からは新武器「Galil」「FAMAS」が追加されたりとバージョン1.5とは全くの別ものでした。CS1.6ベータが2003年1月にリリースされ、1.6正式版が9月に公開という流れで、当時のプレーヤーは大会直前まで約11ヶ月「CS1.6」をプレーしていました。
「Steam」が起動しないというトラブルから、急遽、約1年近く触っていない「CS1.5」で日本予選を行なうという、いまでは信じられないような展開でした。
ちなみに、「CS1.5」で予選を実施出来たのも奇跡のような話でした。
当時のネットワーク担当者のSoyokaze氏が、深夜に及ぶ設営の中で「万が一のためにCS1.5をインストールしておこう」と呼びかけて、当時のスタッフが全競技PCに「CS1.5」を入れていたために予選を行なうということができたのです。※CS1.5はSteamと関連しないので、ゲーム単独で起動出来る
いまでは、Steamネットワークに接続することなくゲームをプレー出来るオフラインモードが存在していますが、リリース当初はこのような機能はありませんでした。
当時の様子は、以下の記事で読むことが出来ます。いまと全く文体が違っていたりと恥ずかしいですが、いま読み返しておくと当時のことを記録しておいてよかったと感じるものでした。