日本テレビグループが、eスポーツの大会やイベントの制作を行なう株式会社JCGを子会社化したことを発表しています。
『JCG』は、個人で大会運営・実況の活動を行なっていた松本順一(まつじゅん)氏が2013年に事業としてサービスを開始したもので、約10年の活動を経て日本テレビグループの子会社となりました。
子会社化の狙いについて、プレスリリースでは下記のように説明されていました。
当社は2018年にeスポーツ事業を立ち上げてeスポーツ番組『eGG(エッグ)』の放送を開始したほか、株式会社ポケモンと『ポケモンユナイト甲子園』を共催するなど様々なeスポーツ大会やイベントを手掛けてきました。また、eスポーツ専門子会社のアックスエンターテインメント株式会社を通じ、プロeスポーツチーム『AXIZ(アクシズ)』を運営してきました。
今回、当社が子会社化するJCGは、日本最大級のeスポーツプロバイダーとして年間1,000回以上のeスポーツ大会開催実績があり、ゲームに関する専門性とノウハウ、独自の大会管理クラウドシステムや実況中継配信スタジオなどの強みを持っています。
この強みと、当社グループが長年にわたり様々なスポーツ大会やその放送を手掛けてきた強みを掛け合わせ、これまで以上にハイクオリティーなeスポーツ大会・イベントの開催・制作の実現につなげることで、当社のeスポーツ領域における大会・イベントビジネスの拡大を加速させていきます。
法人が日本でeスポーツを事業として展開するのはいまでこそ普通になりましたが、10年ほどそのような会社は数えるほどしかありませんでした。そこから会社を存続させ、日本テレビの子会社となるほどの価値を作り出したというのは本当にすごいことです。
『JCG』は2015~2016年頃に『Counter-Strike: Global Offensive』でオフラインを含む展開も実施していました。日本の競技タクティカルFPSの歴史が、現在の『VALORANT』までつながっているのは『JCG』のおかげという部分もあります。
日本テレビグループとのとのシナジーで展開される『JCG』の今後も非常に楽しみです。
これから日本テレビグループの一員としてeスポーツの未来に向けて新たな一歩を踏み出せることに胸躍らせるとともに、その責任を強く感じております。
JCGは2013年の事業開始以来、eスポーツファンが楽しめる場を提供し続けることを理念とし、年間1,000回以上のeスポーツ大会・イベントを開催する中で、eスポーツスタッフの育成、大会管理システムや配信スタジオの整備など、その土台作りに取り組んできました。これらJCGの強みと日本テレビグループのメディア力とのシナジーにより、eスポーツ事業の成長と新サービスの開発をより一層加速させ、ファンやコミュニティの皆様にさらなる感動と喜びを提供してまいります。
日本テレビグループは「中期経営計画 2022-2024」の柱の一つに「新規ビジネス創出の加速」を掲げ、社内インキュベーションからの新規事業の確立と新規事業領域への投資に積極的に取り組んでいます。eスポーツは2018年に対戦チーム発足以来、取り組みを進めて来ましたが、この度、JCGに参加していただくことでさらなる加速に大変大きな期待をしています。eスポーツにも代表されるような、既存のテレビ放送の枠にとらわれないデジタル世代の新しいコンテンツビジネスの開発に、今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。
この度、eスポーツ大会運営の老舗で代表的企業であるJCGとご一緒できることを大変嬉しく思っております。数々のeスポーツ大会を手掛けてきたJCGの実績とノウハウ、そして大会システムやスタジオといった独自の強みと、日本テレビのメディアパワーやコンテンツプロデュース力を融合し、日本テレビグループが手掛けるeスポーツの拡大を加速することができます。この取り組みを通じで、日本のみならず、世界のeスポーツファンに感動と興奮をお届けするeスポーツの創造に尽くしてまいります。
競技ゲーミングの普及を目指すアマチュアリーグ『Japan Competitive Gaming(JCG)』のディレクター 松本(まつじゅん)氏インタビュー(前編)
競技ゲーミングの普及を目指すアマチュアリーグ『Japan Competitive Gaming(JCG)』のディレクター 松本(まつじゅん)氏インタビュー(後編)