東プレ株式会社が、新型ゲーミングキーボード『REALFORCE GX1 Keyboard』を発表、発売開始しました。
『REALFORCE GX1』は、REALFORCEシリーズならでは快適な打鍵感といった特徴に、現代ゲーミングキーボードとしてのトレンド要素をミックスした製品です。
主な特徴
『REALFORCE GX1』を2023年2月24日頃から先行して使用させていただいており、すぐに気に入りました。18年間愛用している『REALFORCE 106』シリーズから切り替え、現在メインとして継続利用しています。
REALFORCE愛用者として感じた、変化や進化について紹介していきます。
以下は、『REALFORCE 106 UB』を購入した際に撮影した写真です(2005年8月)。
残念ながら、パッケージの表部分を写した写真がみつからなかったのですが、いわゆるダンボール的な素材の外箱です。
これが、『REALFORCE GX1』では以下のようになりました。
無駄な装飾がない、ロゴとブラックカラーをメインにしたデザインで格好良いですね。
『REALFORCE』の高級感がシンプルなデザインで表現されています。過去製品の外箱イメージがある自分は、この箱を見た時点でかなり期待感が高まりました。
箱からキーボードを出して、無駄がなくシンプルで美しいデザイン・構造に感動しました。
狂信的な愛を元に書かれたiPhoneレビューでも似たような表現を目にしますが、筆者の方はこんな気持ちだったのだろうなと感じた瞬間でもありました。
『REALFORCE 106』と比べると、要素を厳選した格好良さである事が一目瞭然でわかります。
スチールフレームによる重厚感、その重さによる安定性もあり、これでこそ『REALFORCE』ということも実感しました。
そして、昨今のゲーミングキーボードとしては定番の一つとなっている、フローティングデザインが採用されています。キーが天板上に並んでいるため、フレームにキーが埋まった形の一般的なキーボードよりも、掃除やキーキャップの交換等がしやすくなっています。
キー荷重30gの『REALFORCE GX1』をメイン使用しているのですが、『REALFORCE 106』よりも反応が早く快適にタイピングできる感覚があります。
いままで、自分が『REALFORCE 106』から他に移れなかった理由が、打鍵感の良さと配列の慣れにあらがえないというものでした。
上記の比較写真を見ての通り、『REALFORCE 106』はスペースキーが短くなっています。しかし、近年のスペースキーは長いのがデフォルトで、自分の使い勝手的にはどうしても違和感を感じてしまい、他のものを使えませんでした。
『REALFORCE GX1』の打鍵感は『REALFORCE 106』よりも良いと感じて、ぜひ使い続けたいと思いました。課題はスペースキーの長さが異なる点でしたが、『GX1』を今後使い続けたとしたら間違いなく慣れるだろう、ということで移行を決意しました。
そして、人間の慣れというのはおそろしく、10日ほど使っていますがスペースキーの長さに対して違和感を覚えることもなくなりました。『REALFORCE』キー配列にこだわりがある、という人も移行することは可能であるとお伝えしたいです。
「Dual-APC」には、「ノーマルモード」と「ダイナミックモード」の2つが用意されてい
ます。
以下は公式サイトに掲載されている説明のアニメーションです。
キーを押し込み、設定したアクチュエーションポイントを超えるとキーが「オン」になります。
キーを離して、設定したアクチュエーションポイントを超えるとキーが「オフ」になります。
「ノーマルモード」は、キーを離した際に、設定した位置を過ぎない限りはオフになりません。
「ダイナミックモード」では、アクチュエーションポイントが指の動きに合わせて移動するため、オフになるまでの移動距離が短くなります。これによって、「ノーマルモード」よりも高速入力が可能になります。
『CS:GO』や『VALORANT』といったFPSでは、移動方向と逆キーを押してキャラクターを止めてから射撃する「ストッピング」という技術が重要です。
『REALFORCE GX1』の方が、横移動して止まる動きを『REALFORCE 106』よりも断然しやすくなりました。自分のやり方に合わせてアクチュエーションポイントや「ダイナミックモード」と「ノーマルモード」を選択することで、さらに快適にプレーできるようになるでしょう。
また、『Dota 2』などのMOBAでは、スタンを食らった後、効果が解けた瞬間に「回復アイテムを使いたい」「アルティメットを撃ちたい」というシチュエーションが多々あります。そんな時はキーを連打しているのですが、高速入力が可能になっていることはプラスに働きそうです(いまのところ、明確に速くなったという体験はできていません)。
『REALFORCE』愛好家の中には、「REALFORCEにLED発光とかいらないんだよね」という人も少なくないでしょう。『REALFORCE GX1』はデフォルトだとLEDライトオンですが、「Fn」+「Ins」キーの複数回押下、または設定ソフト「REALFORCE CONNECT」を通じてオフにすることができます。
『REALFORCE』なんだから最初からオフにしてくれと思われるかもしれませんが、ゲーミングキーボードは最初から光っているのが当たり前という時代になりました。
そもそも、ゲーミングデバイスが光っていなかったのは2000年代の数年間ほどであり、以降はほとんどのマウスやキーボードが光っています。いまでは寿司がレーンをまわっているのが当然のように、ゲーミングキーボードが最初から光っているのもいまでは当たり前なことなのです。そのため、『REALFORCE GX1』もデフォルトでは光っています。
「光っているのは『REALFORCE』じゃない」という方も、先の方法でLEDをオフにすることで心の平穏を取り戻し、快適なゲームライフを楽しむことができるようになります。
自分のように旧来の『REALFORCE』製品を使っている人が、ゲーム用途で乗り換えるというのは選択肢として非常にあり得るものだと思います。自分は移行して使用していますが、いまのところ大きな問題は感じていません。
また、他社製品として比較したらどうなのかという点については、自分が何を求めているかによって変わってきます。
自分の場合、ここ数年は『REALFORCE 106』を通常利用、ゲームの時だけ『SteelSeries APEX Pro TKL』を使っています。『VALORANT』をやるようになって、ストッピングを改善したいと思い、オフライン公式大会『FIRST STRIKE』でプロ選手たちが使っているのを見て購入し、ゲームの時は手放せなくなりました。
例えば、『SteelSeries APEX Pro TKL』はアクチュエーションポイントを0.2mm~3.8mmの間で0.1mm刻みで変更設定できる機能を持ちます。『REALFORCE GX1』は0.8mmが最小ですから、もっと短くしたいんだという人の選択肢は変わってきます。
自分の場合、いまは『REALFORCE GX1』を使っています。『SteelSeries APEX Pro TKL』も非常にすばらしいキーボードで、性能的に不満はありません。『REALFORCE GX1』を選択したのは、性能や使い勝手に満足して、通常利用は『REALFORCE 106』、ゲームの時だけ『SteelSeries APEX Pro TKL』に刺し替えるという手間を無くすことが出来るようになったからです。
現代のゲーミングキーボードはどれも基本的に高性能、スペックや性能も多種多様で選択肢が豊富です。自分の求めるものを見極めてキーボードを選んでほしいところです。
『REALFORCE GX1』は、近年のトレンドとなる要素を押さえていますし、『REALFORCE』ならではの快適なキー打鍵感は、使ったら離れられなくなる魅力があります。
キーボードを買おうとする際の選択肢に含める価値のある製品だと思います。
REALFORCE GX1 販売ページ