eスポーツの総合商社「ウェルプレイド・ライゼスト株式会社」が、東京証券取引所グロース市場に2022年11月30日(水)より新規上場を承認されたとの発表が行なわれました。
ウェルプレイド・ライゼスト社は、「eスポーツの力を信じ、価値を創造し、世界を変えていく」というミッションの実現に向けて、下記の3つをメインに事業展開を行なっている企業です。
3つの主軸サービス
直近での決算情報は以下のようになっていました。
2020年10月
2021年10月決算
今後の会社経営方針については、「新規上場申請のための有価証券報告書」内の「中長期的な会社の経営戦略」という項目に下記のような記載がありました。
なお、当社が持続的な成長をしていくためには、日本のeスポーツ文化が一般化し、野球やサッカー等のメジャースポーツのように熱狂を共感できる世界をつくることが大切だと考えています。そのためには、ゲームメーカーからの信頼とユーザーの熱狂が得られる良質なeスポーツコンテンツを制作しつづけること、そして、eスポーツ選手等のeスポーツを取り巻く人々が持続可能な生活をおくることができる環境を整えることが必要になります。「eスポーツ」というブランドコンセプトを活かしたビジネス領域の拡大にも積極的に取り組むと共に、優秀な人材確保・育成のための創造的な職場環境の整備や経営理念の浸透、内部統制やコンプライアンス体制の強化に取り組んでまいります。
今回の株式公開によって得られた資金は、上記の戦略実現に向けて使用されていくと思われますが、より詳しい意図や用途については今後明らかになっていくのではないでしょうか。
「ウェルプレイド・ライゼスト」は日本で初めてのeスポーツ事業会社による株式公開事例となります。世界ではeスポーツチーム「FaZe Clan」「Astralis」「Guild Esports」や大会運営「Gfinity Esports」などが株式を公開しています。
今回の上場は、ビジネス面におけるeスポーツの認知拡大・今後のさらなる発展につながるという点でも大きな出来事と言えるでしょう。日本におけるさらなる上場企業の誕生や、eスポーツチーム運営会社のの株式公開などが実現するきっかけにもなりそうです。
※この情報は、下記「会社概要」のpdfから抜粋して記載したものです。代表者の役職氏名の記載が1名のみとなっていますが、会社の代表取締役は谷田優也氏、髙尾恭平氏、古澤明仁氏の3名体制となっています。
関連資料
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