『RAGE VALORANT 2022 Autumn』で新たに実施されたPPV(ペイパービュー)有料配信と、現地観戦の両方を体験して感じたそれぞれの魅力について紹介します。
『RAGE VALORANT 2022 Autumn』は東京ガーデンシアターにて、オフラインイベントとして開催されました。
Day1は6,500名分のチケットが即完売し、超満員での実施になりました。
TwitchとYouTubeにおける無料配信と合わせて、今回新たに導入されたのが「ABEMA PPV ONLINE LIVE」を通じた有料視聴「PPV(ペイパービュー)」となります。
ペイパービューでは、主に下記が特典となっています。
eスポーツにおいて、試合中における「選手のコミュニケーション」というのは非常に貴重なコンテンツです。なぜなら、基本的には公開されないコミュニケーションだからです。
今回のイベントは、この試合中コミュニケ―ションを「PPV」を通じてすべて公開する仕組みで実施されました。
こちらを体験して、やはり良いなと思うシチュエーションが2つほどありました。
ストリーマー・するがモンキーさんがラウンド開始前に相手チームのヴァイパーズピットが展開された場合の対策についてチームメイトに説明するシーンです。
該当ラウンドアーカイブ
するがモンキー「ヴァイパーがウルト使ってきたら、ヴァイパーのウルトの前で僕(ヨルの)ウルトで立つんで、僕のこと撃ってください。僕の体、当たり判定ないんで」
まずこの段階で、ヴァイパーズピットが撃たれた場合のチーム戦略が視聴者にストーリーとして共有されます。
そして、実際にヴァイパーズピットが放たれ、するがモンキーさんがディメンショナルドリフトを発動してヴァイパーの前に立ち、味方がそれを目印にショットを決めてヴァイパーズピットを消滅させるという展開を見ることが出来ました。
該当シーンクリップ
するがモンキー「俺撃つよ?待ってまって。ここ!(連呼)」
OooDa「決めた関優太!見事なコンビネーション!」
これはチーム内ボイスを聞くことが出来たからこそ、楽しむことが出来たシーンです。
他に、タクティカルタイムアウトでチームが練った対策が、次のラウンドで上手くいくか、というような流れで楽しむことが出来るシーンもありました。
該当ラウンドアーカイブ
会場では、このチームボイスチャットのシーンが一部ラウンドで提供されていました。
その時に、キャスター陣の実況も良いけど、チームの戦略やコミュニケーションを中心に観戦するのもすごく良いと実感しました。
PPVでは、対戦する2チームの画面を切り替えて観戦することが出来ます。
例えば、「Aチームが好き」「Aチームに応援している選手がいる」という場合は、Aチームの画面にすることで、メンバー5人のワイプ画面とボイスチャット全公開で観戦を楽しむことが出来ます。
通常のオンライン配信、オフライン会場でも表情やメンバー間のコミュニケーションをすべて知ることが出来るわけではないですから、この仕組みは本当に好きなチームや選手がいるファンに取っては非常にうれしい点だと思います。
オフライン観戦の良さというのは、やはり現地でしか味わうことが出来ない空気感や雰囲気になります。
歓声、スティックバルーンが打ち鳴らされる音、選手が叫ぶ生の声など、これらと共に現地で観戦する迫力というのは、文字だとなかなか伝わらない部分もありますが非常に魅力的です。
まだ体験したことがないという方は、ぜひ一度オフラインイベントに足を運んで、実際にその魅力を味わっていただきたいと思います。
チーム内ボイスチャットをリアルタイムで公開する取り組みは、他のゲームタイトルなどでも国内・国外大会で実施されています。
『RAGE』でも、過去にはオンライン大会『RAGE VALORANT JAPAN TOURNAMENT Powered by GALLERIA』でも実施されていました。真剣な競技における提供としては難しいという判断だったのか、以降では実施されなくなっていました。
『RAGE VALORANT 2022 Autumn』のような楽しむことを前提としたファンイベントのような形であれば、今後もこのようなコンテンツの提供は非常にありがたいものだと思います。
また、チームによっては試合中におけるボイスチャットコミュニケーションをYouTubeコンテンツとして公開しているケースもあります。
今回のイベントにおけるPPVは、10月31日(月)12時まで下記のURLで観戦可能(有料)です。興味のある方は、チェックしてみて下さい。
配信URL
イベントDay1の写真は、以下よりご覧頂くことが出来ます。