ゲーム関連のカジュアルなマーケットイベント「ゲーミングバザー2022秋」が、2022年9月10日(土)に秋葉原・3331 Arts Chiyodaコミュニティスペースで開催されました。
「ゲーミングバザー2022秋」は、テーブル出展有料・入場無料で実施されたバザーイベントです。
出展者は、使わなくなったゲーミングデバイス、グッズを持ち込み、来場者と売買や交換を行なっていました。また、ボードゲーム等のゲームを持ち込み参加者と楽しむというようなことも実施されていました。
出展者たちはTwitter等で持ち込むデバイス等をDiscordやTwitterで事前公開しており、それを見た来場者達がお目当てのデバイスを狙って開場時に20人近い待ち行列が出来ていたそうです。
出展者は色々な工夫を行なっており、「チーム活動・大会出場していると50%オフ」「Overwatchの今シーズンランク認定を終えていると50%オフ」というサービスなどがありました。ちなみに両方をクリアしているとタダになるとのことでした。
また、販売どころか逆に100円もらえるという、よくわからない状況となっているものもありました。
ゲーミングノートを持ち込み、試しに使って見ることが出来るようにしている出展者。
マウスの底面を研磨カスタムしたもの。
Dota 2をプレーしていると無料でピンズをもらえるブース。
こちらには、オマケとしてゲーム内アイテムをもらえるコードが付いていました。
「Ducky」というとキーボードのイメージが強いのですが、マウスもあるのをこのイベントで知りました。
『SteelSeries』が『Zboard』を買収後に販売したキーボード「SteelSeries Merc Stealth」が100円で売られていました。たしか国内での取り扱いは無かったもので、気になって調べたところ2019年9月更新の公式ブログで終売となったことが説明されていました。
大人気FPS『Quake Champions』グッズ。自分はQUAKE PRO LEAGUEのピンズをいただきました。
発売されたばかりの「スプラトゥーン3」をプレーする参加者。
スペースを使ってボードゲームをプレーする人も。
eスポーツ現場で登場するとスタッフから大好評というオーベルジーヌのカレー弁当を食べる会も行なわれていました。
その他の写真は、以下よりご覧ください。
―今回、どういうきっかけでゲーミングバザーを開催したのでしょうか?
田原:大きく分けて2つあって、1つはデバイスとかグッズを好きな人の中で循環させたり、そういうカルチャーと場所があるともっと楽しめるというのを、ちょっと実験的に提供してみたかったということです。
デバイスが好きでいっぱい買って、家にたくさん眠っている人って結構いると思います。そして、自分もそうなんですけどいつかそれを捨てなきゃいけない時が来ると思うのですが、使えるものを捨てるのってやっぱり嫌ですし。
あとゲーミングデバイスがどんどん価格が高くなっていて、マウス2万円とか、マウスパッドも1万円近くするものもあったりしてなかなか手を出しにくい場合もあると思います。
例えば若い子とか学生の子が新しいデバイスを試したいなとか、中古品でも良いから使いたいなという人がいる一方、デバイス好きな人が最初の2~3時間お試しで使ったけどそれからもう触っていないほぼ新古品みたいなものを持っている人もいたりして、それぞれをマッチングさせて循環させることができると非常にエコだなと思います。
―確かに。自分も使っていないマウスとかマウスパッドが山ほどあるから、新しく始める人に使って欲しいなんて思ったりします。
田原:そうそう。あと、もう1つの開催理由として、ゲーミングカルチャーに根差したオリジナルグッズや創作活動みたいなものをもう少し刺激していきたいというのがあります。
今回はデバイスが多いですけど一部には自分でグッズ作ってきましたという人もいます。
自分としても売りたいデバイスがある一方、どっちかっていうと8割ぐらいはなんか怪しいものを作って売りたいなというのがありました。ちょっと忙しくてそれが間に合わなかったので次回に持ち越しになっちゃったんですけど。
―ゲーミングバザーは、デバイスを売買したり交換する場所プラスアルファな場所にしたい?
田原:権利の問題は色々あると思いますが、自分が好きなゲームに対する愛を表現したものだったり、好きなチームや選手を応援をするファンアート的なものを、販売に限らず無料で交換をするまでカルチャーまで含めた場所というのがあると、創作をより加速するのかなと思っています。
先日、さいたまスーパーアリーナで行なわれたVALORANT公式大会でも、みなさん結構思い思いのものを作って応援していましたよね。あれも、ああいう現場があるから応援アイテムを作るというカルチャーが生まれると思っています。
オフライン大会には欠かせないファンの応援ボード&アイテム紹介『2022 VCT Challengers Japan Stage2』プレーオフ編
なので、作った物を人に見せたり、交換出来たりという場所を作ると違う方法でゲームを楽しむみたいなカルチャーを促進できるんじゃないかなということで、今回ゲーミングバザーを開催してみました。
―開催して数時間経ちますが、やってみた感触はどうですか?
田原:ちょっとビックリしましたね。やっぱりイベントの1回目開催って告知素材もろくにないので基本はもう人が全然来なくて。身内で集めた参加者とかで終わっちゃうことが多いんですけど、今回は出展者側に自分の知人が5~6店舗来てくれていますが、それ以外は新たに参加して頂いた方が多くて、出店者側もいきなり輪が広がったなと嬉しく思ってます
―予想以上に盛況な感じですか?
田原:そうですね。今回、告知が弱かったと思っているのですが、朝11時の段階で20人くらい待ってくれている人がいました。学生の方が多かったと思うのですが、出展者のTwitterを見て買うものを決めてからなだれ込んできたみたいな方が多かったようです。
あとは、デバイス好きなおじさんとか、ちょっと色々見に行きましたみたいな人たちですね。昼過ぎぐらいから人が増えるのかなと思ってたんですけど午前中にあんなに人が来たのはびっくりしました。
―さきほど出展者の方に色々とお話を聞いたのですが、最初に来た若い人たちは安いと喜んで買ってくれたという話でした
田原:そうそう。出展者の方は利益を求めてもらっても全然良いのですけど、むしろ自分が愛したマウスだから引き継いで使って欲しいみたいな気持ちの人が多くて、2万円したマウスだけど別に1000円で良いよみたいなこともあって、買うつもりは無かったのに買ってしまったという人もいたようですね。
―個人的には、いままで見たことないようなデバイスを売っている人もいて、めちゃくちゃ勉強になった部分もありました
田原:ですね。国内で販売されてないものを売ってますみたいな方も結構いらっしゃったりするので、見てるだけでも、出しているものに関する話を聞いているだけでも面白いし、今回やって良かったなって思いますね。
―いまの段階でどのくらいの人が来ていますか?(※11時オープンで話を聞いのが14時くらい)
田原:のべ100人くらいは来てくれていますね。
個人的には20~30人ぐらい来てくれれば1回目としてはOKだと思っていました。
全て売り切れてしまって、早くも帰ってしまった出展者さんもいるくらいの状況になっています。
―ゲームをやっている人がいるのも面白いですね
田原:ボードゲームを持ってきてやっている人もいますね。
ゲームとかこういカルチャーが好きな人が集まって交流したり遊びながら、物品をサーキュレートさせたり、そういうクリエイティブなカルチャーをみんなで披露し合うみたいな場所を目指して今後もやっていきたいですね。
―ゲーミングバザーの次回開催もあるということで良いですか?
田原:そうですね。多くても年に2回ぐらいだろうなと考えていて、春と秋みたいな感じでやっていこうと思っています。