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世界大会『2022 Quake Pro League World Championship』で「k1llsen」が優勝

『Quake Champions』の世界一を決定する『2022 Quake Pro League World Championship』で Germany k1llsenが優勝となりました。

グランドファイナル

大会はダブルエリミネーション方式トーナメントで行なわれ、決勝となるグランドファイナルには『Quake Pro League Season 3』王者で第1シードの「k1llsen」と、第5シードの「RAISY」が進出しました。

Best of 7形式で行なわれた対戦は最終マップまでもつれ込む戦いとなり、「k1llsen」がマップカウント4-3で世界王者となりました。

試合結果

  • Germany k1llsen [4-3] Hungary RAISY
    • Germany k1llsen [○-×] Hungary RAISY (勝者側トーナメント勝ち抜けアドバンテージ)
    • Germany k1llsen [2-3] Hungary RAISY (Awoken)
    • Germany k1llsen [1-2] Hungary RAISY (Corrupted Keep)
    • Germany k1llsen [7-3] Hungary RAISY (Insomnia)
    • Germany k1llsen [7-4] Hungary RAISY (Deep Embrace)
    • Germany k1llsen [0-1] Hungary RAISY (Blood Covenant)
    • Germany k1llsen [3-1] Hungary RAISY (Ruins of Sarnath)

k1llsen 選手のコメント

※試合後インタビューより要約して紹介

RAISYとはオフラインで一度も対戦したことがないので不安でした。以前に対戦した時よりもさらに仕上げていたと思います。少し疲れているかと思ったけどそんなことはなく、本当に我慢強くプレーしていました。試合では相手がどのようなルートを選択して動くのか正確に把握出来ていて、ゾーンに入った感覚がありました。

チャンピオンベルトを手にすることが出来て本当にうれしいし泣き出しそうです。
練習にたくさんの時間を費やしてきたからこそ、この結果を得ることができたと思います。
大会前の3週間は特に練習に時間を割かねばならず、学校が休みの息子との時間を犠牲にしなくてはなりませんでした。

家族は大切な存在で、いつも自分の事を信じて応援してくれています。たとえ、上手くいっていないときでも。みんなに感謝しています。言葉になりません。

配信アーカイブ

試合内容紹介

ゲーム1:Awoken

3分に最初のキルが発生するまではお互いにアイテム取得に重きを置いたスロー展開でした

k1llsenはメガヘルスの奪い合いにおいて近接で放ったロケットランチャーによるセルフダメージでスコアがマイナス1となってしまいます。

k1llsenは試合の半分が過ぎようとしているところ、スコア「-1 vs 2」と3ポイント差を詰めるためにアグレッシブなプレーを選択。これが功を奏しリスポーンキルも決めて1ポイント差まで詰めることに成功しました。

その後にRAISYが1ポイントを追加しますが、k1llsenはヘビーアーマーを取りに来たRAISYを倒し、そこからメガヘルス獲得で再び1ポイントビハインドに詰め寄ります。

以降はRAISYが1ポイントリードを守り切るようなセーフティーなプレー、逃げ切りを許さないk1llsenの猛追という展開となり、ラストで同点に追いつくかというところまで詰め寄りましたがRAISYが逃げ切りこのマップをスコア3-2で取得しました。

ゲーム2:Corrupted Keep

この試合はわずか3キルしか発生しないロースコアなゲーム展開でした。
1キル目はアーマー・ヘルス万全のRAISYをk1llsenが細かく削りながら逃走ルートにしっかりと対応します。

その後はお互いの動きを読みあう達人同士のマインドゲームが5分間続きます。k1llsenが牽制で放った1発のロケットランチヤーをきっかけにRAISYが、位置と動きを読み切り6分30秒頃に同点へと追いつきました。

試合終了の15秒前に最後の交戦が発生し、お互いがライトニングガンを浴びせあった結果、RAISYがこのマップを制する結果となりました。

ゲーム3:Insomnia

k1llsenがロケットランチャーで浮かせたところをレールガンで撃ち落とすコンボなどを決め、開幕5分で3-0とリード。

RAISYはこれまでのゲームとは一転し、機動力の高いSlashの能力を活かしてマップを素早く移動しk1llsenからキルを奪っていきました。

激しい撃ち合いのゲーム展開となりましたが、9分32秒の交戦で4フラグ差が付いたところがRAISYが「gg」をコールしこのマップはk1llsenが取得しました。

ゲーム4:Deep Embrace

ゲーム4も序盤からk1llsenがキルを重ね4分時点で5-0と大きくリード。
RAISYは接近戦に持ち込み1キルを取り返し、キルを重ねていき残り1分で4-6までスコアを縮めました。

k1llsenは2ポイントリードでの逃げ切りを狙い、RAISYはそれを追いかけましたが、残り5秒でk1llsenが返り討ちに成功し7-4でマップ勝利となりました。

ゲーム5:Blood Covenant

デュエルの定番マップ「The Camping Grounds」のQuake Champions版である「Blood Covenant」は、10分間で1キルも発生しない戦いとなり、サドンデスへと突入するゲーム展開でした。

サドンデスで1分40秒が経過した頃のヘビーアーマー争奪戦において、上からロケットランチャーを撃ち落とすk1llsenを、RAISYが下から見事なライトニングガンのトレースで削りきっての勝利となりました。マップカウントは3-3となり、次のマップを取った方が勝者となります。

ゲーム6:Ruins of Sarnath

k1llsenが開幕早々にキルを取り、残り5分の時点で3-0とリードします。
RAISYは7分頃に1キルを取り返し追い上げましたが、9分30秒過ぎのラストチャンスでキルを撮る事が出来ず、「ggs」をコールし投了となりました。

k1llsenがリードを守り切り、マップカウント4-3で2022年ワールドチャンピオンの座を獲得しました。

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この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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