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『VALORANT』が日本eスポーツとFPSの歴史に残る動員達成、「さいたまスーパーアリーナ」に1万3000人以上の観客が集結

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『2022 VALORANT Champions Tour Challengers Japan Stage2 Playoff』Day4が、2022年6月25日(土)に「さいたまスーパーアリーナ」で実施されました。

20年の歴史を経て、ついに「さいたまスーパーアリーナ」到達

今回のプレーオフは、「さいたまスーパーアリーナで開催」「有料チケット制で1万3000人以上を動員」と、日本のeスポーツとFPSの歴史に刻まれる記録的な出来事となりました。
※人数は、主催者側からの速報配信リリースに記載されていた数字です

日本のタクティカルFPSにおける世界への挑戦は、2001年の『World Cyber Games 2001』Counter-Strike部門への日本代表派遣からスタートしました。この時はオンラインで開催された『JCCT 2』の優勝チームが日本代表として出場しました。

そして翌年の『World Cyber Games 2002』日本予選は、ネットカフェ「Necca秋葉原店」にてオフラインで実施され「DeadlyDrive(D2)」が海外への挑戦権を手にしました。

それ以降、FPSのオフライン大会は年を重ねるにつれて、ネットカフェ、展示ホール、コンベンションセンターなど会場の規模が拡大していきました。そして20年の時を経て、スポーツやコンサートなどで使用されるエンターテインメント御用達の会場「さいたまスーパーアリーナ」での開催が実現しました。

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eスポーツがエンターテインメント興行として成立する証明

これまでのオフライン大会は、有料の開催も一部ありましたが、多くは基本的に観戦無料でした。これらはゲームのプロモーションだったり、日本代表を世界に送り出したいという担当者の熱意によって実現していました。この状態では運営側の負担が大きく、大会を運営しても利益が上がらないことがビジネスとしての課題となっていました。

過去に行なわれた大会の様子:Cyberathlete Professional League 2004 Summer 日本予選 [元記事]

今回のVCTは、有料チケット制で1万3000人以上もの観客を動員することに成功したという点でこれまでと大きく異なり、さらに歴史に残る出来事です。eスポーツがエンターテインメント興行として日本で成立するということを証明してくれたとも言えるでしょう。

オフラインでの観戦は非常に熱狂的で、NortheptionのMeteor選手が対戦相手5人全員を倒す「ACE」を繰りだした時には、会場が総立ちとなりスティックバルーンを打ち鳴らす盛り上がりでした。

ちなみに、試合後のインタビューによるとMeteor選手は無心でプレーしていて、気づいたらACEを取っていたそうでした。

日本も海外から羨望の眼差しを向けられる状況に変化

25日の「さいたまスーパーアリーナ」は超満員で、SNSに写真を上げたところ海外のeスポーツファンから、会場の様子に驚く声や日本がうらやましいというような反応が多く届きました。

これらは、いままで自分達が海外の大会写真を見て述べていた感想を目にしているようです。
日本も、ついには世界から羨望の眼差しを向けられるようになったのは、非常に感慨深い出来事だと感じました。

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迫力の選手入場シーン
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中央の巨大スクリーンに大写しにされる選手と熱狂する観客

「さいたまスーパーアリーナ」でのプレーオフは26日(日)にも決勝戦として「ZETA DIVISION」対「Northeption」の試合が実施されます。

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ZETA DIVISION
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Northeption

勝ったチームが、デンマークで開催される国際大会の出場権を手にすることが出来る、非常に重要な一戦です。

26日(日)も多くの来場が見込まれており、2日間の合計で動員2万5000人を超える規模となりそうです。

大会配信: 6/26(日)11時30分~

会場写真

参考

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

https://twitter.com/YossyFPS/
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