公式プロツアー『Dota Pro Circuit 2021-2022』の試合中に、出場選手がロシアのウクライナ侵攻指示を意味するとされる「Z」マークを描画し大会失格処分が下されました。
該当シーンのクリップ
Mind Games戦のGame1でPure選手が事件を起こした後、Virtus.proは独自に調査を行ない、Valveと大会主催者に連絡を取りました。
チームCEOのSergey Glamazdaは、何が起こったのかをより詳細に把握するため選手達に聞き取りを行ないました。Pure選手は試合後に自らの行ないについて公に説明を実施しました。
大会運営のBeyond The Summitは他の選手たちにも聞き取りを行ない、言い分を確認しました。最終決定は、パブリッシャー(Valve)に一任されると知らされていました。
処分の厳しさは衝撃的なものでした。Valveは過去にも懲戒処分を下していますが、1人の選手がミニマップに描いた内容を元に、チーム全体をDota Pro Circuitから失格にするのは新たな前例の誕生となります。
意図した行動であるかどうかにかかわらず、全ての行動には結果が伴います。Virtus.proは、eスポーツを通じて憎悪を煽るような行為について、一貫して反対の姿勢を貫いています。そこで、Ivan “Pure” Moskalenko選手との契約を打ち切ることを決定しました。Pure選手の行動によりチームが大会失格となり、世界のeスポーツシーンとの関係性に多大な被害を引き起こしたためです。
ロスター変更については、改めて発表致します。
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