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『Vision Strikers』6人ロスター新体制について日本代表・竹田恒昭 氏にインタビュー、Rb選手の「Masters Reykjavík」トップ3予想も

『Vision Strikers』が6人ロスター新体制について発表。同チームでDirector of Promotionを務める Japan Buddhaこと 竹田恒昭氏にお話を聞きました。

『Vision Strikers』竹田恒昭 氏に聞く VALORANT部門新体制

先日、『Vision Strikers』の躍進に貢献した33歳のレジェンド Korea glow選手が引退を発表。そして今回、2名の若手BuZz選手、MaKo選手を追加し6人体制となりました。

この事について、『Vision Strikers』の竹田氏にオンラインで質問させていただきました。

新メンバー2人の採用理由

―新メンバーの2人はどちらも若く、さらに韓国のNo.1、No.2のプレーヤーとのことですが、この2人が選ばれた理由について教えてください。

竹田:当初はこのBuZz、MaKo以外にも何名か候補プレイヤーがいました。各プレイヤー、データだけではわからない部分もあるので、『Vision Strikers』のゲーミングハウスにて数日間のトライアウトを行いました。チームとしてフィットするかなどを確認して、最終的にこの2名となりました。

結果として、たまたまKRランク1、2のプレイヤーとなりました。2人とも若くVCT Stage 1、2で優秀な成績を残したプレイヤーなのでポテンシャル・将来性も考慮しています。

Welcome BuZz and MaKo!!若返ったVision Strikersにご期待下さい。

―Vision Strikersが選手を選ぶ際の基準はどのようなものでしょうか?

竹田:難しい質問ですね。今回のケースですと、glow選手の現役引退が決定してから必然的に探す事になりました。選考の過程で数名のトライアウト等を行いましたが、そもそもターゲットとしていた選手が沢山いたわけではないので。

ただ、今回は単純に強さとポテンシャルを重視して、今回の2名の採用となりました。他の基準としては結構シンプルで、Vision Strikersにマッチするか否かがポイントでした。前チームではエースだった2人がより少ない負担でもっと自由にプレイ出来る事によって、より良いパフォーマンスを発揮でき、それがVision Strikersの強化に繋がると思いこの様な運びとなりました。

6人ロスター制採用の意図、運用方法は?

―6人ロスター制になったのは驚きました。6人制にすると決めた理由についてお聞きしたいです。日本のAbsolute JUPITERも、現在6人目の選手を公募していますし、そういうトレンドが来ているのかなと面白く思っています。

竹田:6人ロスターにするか5人にするかの判断は全てコーチのTermiに権限を渡し、任せました。
5人にするのも6人にするのも、どちらが正解かは今はわからないので、6人体制を試してみたいってのもあります。

当面は6人体制で活動を行い、メリット・デメリットを完璧に把握した上で、次のステップへ行きたいと考えています。

―6人の使い分けはどのようにしていくのでしょうか? マップごとに変える、特定のエージェント専門にするなどいろいろ考えられますが。

竹田:使い分けもこれからの実験にもなるのですが、これからどんどんエージェント、そしてマップが増えていく中、得意、不得意が出てくる事も想定しています。それに対応出来る可能性が高まるのは、一つの利点だと思っています。

―新チームのインゲームリーダーは誰が担当していくかはもう決まっていますか?

竹田:まだ決まっていません。今は大きな大会もなく、急いではいないので今出来る事の全てをやり、最善の選択をしたいと思っています。誰がIGLになってもおかしくない人材しかいないとは個人的に思っているので。なので、僕も誰がそのロールになるかは楽しみにしている部分です。2週間以内には決定予定です。

韓国や日本シーンに次々と現る才能

―Vision Strikersは102連勝という大記録を打ち立てました。なぜこのような強さを見せつけることが出来たのでしょうか?

竹田:まず、VALORANTがリリースされて間もない頃はゲームが攻略されてないのでエイムとチーム力で全ての勝敗が決まるような状態でした。そこからメタを考え、分析したり、アビリティーの合わせ方とか今となってはどのチームも当たり前にやってますが、Vision Strikersはそういった取り組みが早い段階から出来ていました。リリース当日からゲーミングハウスと優秀なコーチが2人いる状態でスタートしていましたし、CS:GOから移行する決断も早かった方だと思います。ですので、他のチームより早いスタートダッシュを切ることが出来たはそういった部分であると思います。

Rb、k1Ngは、それほどキャリアが長いわけではありませんが5vs5の代表作であるCS:GOでプレイしたのが絶対的なアドバンテージにはなっていたとは思います。

日本でも同じだと思います。Absolute JUPITERが絶対的と言われていたのもそういった部分があると思います。ただ、そんな甘くない世界なのも承知でした。時間の経過によって、連携力などはかなり差が縮まっていると感じます。

―韓国のVALORANTシーンは以前と比べてどうでしょうか? Vision Strikersが負けてしまうような強豪チームが出てきたりとレベルが上がっているとは思いますが、才能ある選手がどんどん増えているのでしょうか?

竹田:Overwatchリーガーの転向が特に大きいと感じます。Vision Strikersがマップを取られてしまうということが増えてきたのも、やはり優秀なタレントがVALORANTに流れてきて各チームが成長している証拠だと思います。今後この様な現象はしばらく各国で続くと思ってます。まだ見ぬ才能、本当に楽しみです。

―日本のシーンも、さまざまなFPS出身の選手が活躍していますね。個人的に注目している選手などいたらぜひ教えてください。

日本だと個人的に面白いと思ったのはスペシャルフォース 2勢が頑張っている事ですね。当時僕のチームにいたZerost選手がLeague of Legendsを経てVALORANT、Ceros選手がLeague of Legendsで現役だったり、当時はライバルチームSTRIFEのリーダーだったStanSmithさん(※岸大河さんのプレーヤーネーム)が今ではキャスターだったり。

同じくライバルチームにいたZAPのFlare君(現Retloff)も今はFAVのアナリストとして活動してますね。他にも数名いると思います。個人的には15歳の頃CFで僕のチームにいたNoriseN選手がREJECTのスタメンで頑張ってるのも嬉しいです。

ここまで色々なジャンルからタレントが集中してVALORANTに移行している模様はシーンを見ていて本当に面白い部分だと思います。CR rion選手やFAV Minty選手とか、もう名前を上げ始めたらきりがないですね。皆、本当に強いと思います、そしてまだ成長過程なのも恐ろしいですね。

新体制で目指すは韓国王者奪還、そして世界一

―アイスランドでの「Masters Reykjavík」が間もなく始まります。色々なチームをご覧になっていると思いますが、注目のチームを是非教えてください。強豪チームばかりですが、個人的にはブラジルのチームが面白そうかなと思っています。

竹田:ありきたり過ぎるSentinels以外で回答しようと思ったのですが、やはりSentinelsです。理由は2つでSicK選手が最強プレイヤーの1人だと僕は思っていて好きだからです。2つ目は現地では今沢山のスクリムが行われているみたいですが、僕の聞いた情報だと、ほぼ無敗で圧倒していると聞いているので楽しみです。もちろん、日本のCrazy Raccoon、韓国のNUTURNがどこまで行けるか気になりますね。僕らを倒したのNUTURNが世界とどう渡り合うか、そして日本王者のCrazy Raccoonが海外勢とどう戦うか今から楽しみです。

個人的に気になったのでRb選手にトップ3予想と理由を聞いてみました。

1 Sentinels – とても強くエキサイティングなチームだから
2 Team Liquid – 一番バランス取れた経験値豊富なタレント揃いだから
3 NUTURN – 僕らを倒したNUに頑張ってほしい

との事でした。

―Rb選手の予想まで聞くことが出来るとは思わなかったので、とてもありがたいです。「Masters Reykjavík」には残念ながら出場出来ませんでしたが、新生Vision Strikersの今後の目標を教えてください。

竹田:Vision Strikersとして今回のアイスランドに行けなかった事は非常に残念な事でした。今、僕らは目指しているのは次のベルリン大会(※Stage3 Masters)での優勝です。その為に、現時点でやれる事は全てやっているつもりです。glow選手の現役引退も今後のチームの事を考えたら、良いタイミングだと個人的には思っています。新加入したBuZz選手の圧倒的な破壊力、そしてMaKo選手のポテンシャルをどこまで引き出せるかがVCT3では非常に大事になってくるとも思っています。期待しか今はないです。

目標としてはもちろん世界王者になる事です。今回の編成によってその道へは必ず近づいたと思っています。再度アジア最強となり世界にその実力を見せる事しか、現状以上の評価をうける術はないと思っています。

今日から新たな挑戦が始まります。応援よろしくお願い致します。

おまけ:個人的に気になっていたゲーミングハウスについて

―ちなみに、ゲーミングハウスの話がありましたが、選手の皆さんは住み込みで活動されているのでしょうか? SNSやYouTubeでプレールームを見ることもあって気になっていました。

竹田:全プレイヤー、両コーチ、みんな同じゲーミングハウスで同居しています。BuZz、MaKo両選手も既に引っ越ししてゲーミングハウスで日々練習しています。VCT Stage 3まで少し時間が空くので、メンバーチェンジには最適なタイミング彼らを向かい入れることができたと思います。ゲーミングハウスの紹介はちょっと先にはなりますが、動画を出す予定です。

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この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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