国際オリンピック委員会が、オリンピックのライセンスに基づく公認大会『Olympic Virtual Series』を2021年5月13日~6月23日に開催にすると発表しました。
『Olympic Virtual Series』は、5つのスポーツ国際連盟とゲームパブリッシャーが協力し、オリンピックからライセンスを受けた公認大会として開催されます。
スポーツ・eスポーツ・ゲームのファンに向けて実施することで、新たな観客を獲得することやオリンピックの価値観を広めていくことを目的としています。
『Olympic Virtual Series』で採用されるゲームは、下記の5つとなっています。
オリンピックバーチャルシリーズは、バーチャルスポーツの分野における新たな観客達との直接的な関わりを深めることを目的とする、オリンピックの新しくユニークなデジタル体験です。
この構想は、「Olympic Agenda 2020+5」とIOCのデジタル戦略に基づいています。これにより、スポーツへの参加を奨励すると共に、オリンピックの価値観を特に若者たちへと促進することを目指しています。
日本のゲームタイトルが2つも採用されているほか、「東京オリンピック2020」開催に先駆けた大会ということもあり、日本の出場が期待されるところです。
そこで気になる点が1つ。オリンピック関連大会に日本代表を派遣するのは基本的に「日本オリンピック委員会」(JOC)となりますが、日本の国内統一団体「日本eスポーツ連合」はJOCへの加入が現在までに承認されていません。
過去に紹介しましたが、2018年8月18日~9月2日にインドネシア・ジャカルタで開催された『第18回アジア競技大会』に日本代表は出場することが出来たものの、JOCが認める正式な参加ではなかったことから、開会式の出席が認められなかったり、日本代表ユニフォームの支給なし、公式記録に残されないというような状態であったことを『NIKKEI STYLE』が報じていました。
eスポーツがオリンピック公認で実施されることは、日本国内のeスポーツ普及において非常に追い風になる要素かと思います。これをさらに後押しするために、日本代表選手が日本オリンピック委員会の正式な派遣になるかといところが今後の大きな注目点になっていくと思います。