株式会社NTTドコモがeスポーツ事業に参入しeスポーツリーグや大会の開催を行なうと発表しました。
eスポーツ事業への参入は、2020年11月5日に行なわれた「2020-2021冬春 新サービス・新商品発表会」にて明らかにされました。
株式会社NTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和宏 氏は、5G(第5世代移動通信システム)を通じたVR/ARによる高臨場な視聴体験、高速大容量での快適なプレー環境、人気ゲームタイトルとの連携により国内のeスポーツ市場を盛りあげていくとコメント。
その連携タイトルとして『PUBG MOBILE』と『League of Legends: Wild Rift』を挙げ、賞金総額3億円の『PUBG MOBILE』国内リーグ、そして詳細は未発表ながらも『League of Legends: Wild Rift』大会の実施を計画していると発表しました。
eスポーツ事業発表パート
2021年からスタートする『PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE』の詳細は以下の通り。
PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE SEASON 1
出場するのは法人企業運営による16チームで、出場を希望する法人チームオーナーの募集が開始されています。
シーズン(年間)の最終ランキングで1位のチームには1億円の賞金が贈られます。
また、1日の試合結果順位に応じても賞金が設定されています。
順位 | シーズンランキング賞金 | Dayごとのランキング賞金 |
---|---|---|
1 | 1億円 | 200万円 |
2 | 2500万円 | 100万円 |
3 | 1000万円 | 80万円 |
4 | 800万円 | 50万円 |
5 | 600万円 | 40万円 |
6 | 400万円 | 30万円 |
7 | 200万円 | 20万円 |
8 | 100万円 | 15万円 |
9 | 80万円 | 10万円 |
10 | 60万円 | 8万円 |
11 | 40万円 | 6万円 |
12 | 30万円 | 4万円 |
13 | 20万円 | 2万円 |
14 | 15万円 | 1.5万円 |
15 | 0 | 1万円 |
16 | 0 | 1万円 |
合計 | 1億5845万円 | 568万5千万 |
個人賞もあるとのことなので、それらも合わせて合計3億円となります。
ちなみに、『Esports Earnings』の記録によると日本の獲得賞金総額ランキングは下記の通り。
優勝した場合の獲得賞金は1億円で、1チーム最低5名であることから1人2000万円、そして各試合での報酬もプラスになることから、今後の各種大会次第ではありますが、歴代ランキングのトップ10付近にランクインすることが可能となります。
大会規約には、「チームは選手への年間最低報酬350万円を保証する」「チームへの支給関しては、2,500万円または原資15%の多いほうを支給」との記載があります。
チームはこの2500万円から各選手に支払いをすることになります。
つまり、チームは選手への報酬については基本的にリーグからの支給金でまかなうことが可能。
選手に支払う金額の上限はないとのことなので、優秀な選手であれば2500万円からの差額分やチームが持ち出した金額を上乗せすることも可能という事になります。
これ以外の諸経費(用意するのであればゲーミングハウス、渡航宿泊費等)はチームが負担することになるので、そういった費用に回すということも出来るでしょう。
賞金3億円、チームへの支給4億円と、これだけで7億円。
さらに、大会の運営や配信に関する人件費や費用、オフラインで実施するのであれば会場費等も必要になってくるため、かなりの予算感での実施となります。
「5G」普及を加速させるための施策であることから2021年の立ち上げ時はこのような金額感での実施ですが、リーグが同条件でどのくらい長期継続されていくのかは気になるところ(NTTドコモであれば10億円程度は大した金額でなく使えるものなのかもしれませんが)。
過去に、大会側が選手の報酬を支給する形でeスポーツリーグを大きく立ちあげ、その後に規模を維持出来ず縮小展開となってしまったタイトルも複数存在しています。
個人的には、高額な賞金総額もさることながら、繰り返しとなりますがどれくらい長くリーグが継続されていくかが気になる点です。
『League of Legends: Wild Rift』の詳細について、今回は発表されませんでした。
『PUBG MOBILE JAPAN LEAGUE』と同様の形態や賞金総額なのか気になるところですが、発表会のスライドでは『PUBG MOBILE』が「新リーグ設立」であるのに対し、『League of Legends: Wild Rift』は「大会開催」という表記になっていました。
発表動画より
一体どのようになるのか、今後の発表が待ち遠しいところです。
NTTドコモ( @docomo )さんより、RiotGamesとのパートナーシップについて発表されました‼#ワイルドリフト の大会を2021年に開催予定となっています❗
詳細はまた後日発表します!お楽しみに✨#ワイリフ pic.twitter.com/BNU9kkGiK7— Riot Games Japan (@RiotGamesJapan) November 5, 2020