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『VALORANT』での活動を宣言した『BlackBird Ignis』インタビュー、最後まで『CS:GO』にこだわり続けたチームが転向を決めた理由とは

現在の日本CS:GOシーンを代表する強豪チーム Japan BlackBird Ignisが、ついに『VALORANT』への転向を発表しました。インタビューを申し込み、その理由や気持ちについてお聞きしました。

※左より:RIPablo、neth、hNt、oitaN、poem

CS:GOから転向を決めた『BlackBird Ignis』インタビュー

『BlackBird Ignis』は、現在『VALORANT』で日本最強チームとして知られる Japan Absolute JUPITERと、『CS:GO』国際大会日本予選の決勝戦で幾度も競いあってきた強豪チームです。

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日本CS:GOトップチームのメンバー達が次々に『VALORANT』への転向を発表する中で、唯一『CS:GO』での活動を継続してきましたが、ついに『VALORANT』への移行を決断。

発表に合わせて公開された動画にて、自分が撮影した映像を使用したいとのことでチームより連絡をいただき一足早く転向を知ることになったのですが、個人的にメンバーたちが移行を決めた理由や想いをぜひ知りたい、自分が聞かなければ誰がやる、むしろ他には譲りたくないくらいの気持ちでインタビューを申し込み、お話を聞かせていただきました。

※インタビューは、7/15(水)にDiscordで実施

CS:GOシーンで大きな話題となった2019年のIgnisプロ化宣言、プロeスポーツチーム『BlackBird』加入の経緯

Yossy:まず、今回の『VALORANT』展開のお話を聞く前にお聞きしたいことがあります。2020年4月に「BlackBird」に加入してプロとして活動を開始しましたよね。「BlackBird」に加入したのはどのような経緯だったのでしょうか? 2019年には「2020年1月よりプロとして活動する」ということを発表して注目されましたが、これは同じプロジェクトなのでしょうか?

hNt:これは、それぞれ別のお話です。まず、去年の9月くらいにある企業の方からお話をいただいて、打ち合わせを重ねてプロ契約することがほぼ決定という状態でした。そこで、「やるからにはコーチをつけて取り組んでいきたいから、ツイートして募集してくれないか」ということを言われて行なったのが、あの発表です。自分達としては、正式契約を結ぶまでそういうことはやりたくなかったのですが、どうしてもということであのようになりました。ですが、コーチの募集を開始した後にその人が消えちゃって、連絡がつかなくなってしまいました。

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チームリーダー・hNt選手 (GALLERIA GLOBAL CHALLENGEより)

Yossy:え、契約しようとしてた企業の人が失踪してしまったということですか…? それはやばいeスポーツですね…

hNt:どうしようと思いながら時間が過ぎていってしまったのですが、そんな状況の時にチーム代表のYukiStyleさん(Takeo)さんに声をかけていただいて。改めて詳細なお話をさせていただいて、加入することを決めた感じです。

Yossy:それは、いつくらいのお話なんでしょうか?

Takeo:あれは、2019年の年末くらいじゃなかったかな。12月の最後の方とか…

hNt:あ、お正月です。記録を見たら1月1日でした。

Yossy:元旦からそんなお話をしているのはすごいですね…!Takeoさんが、Ignisに声をかけた理由を教えていただきたいのですが。

Takeo:今からCS:GOでプロチームをやろうといいう場合、普通だったらAbsoluteに声をかけにいくと思うんですよ。でも、自分はそのAbsoluteに勝てるチームを作りたかったんですね。その可能性があるIgnisに声をかけたというわけです。あと、個人的に僕はnethさんにタレント性・スター性を感じていて、その人がいるチームということも大きな要因ですね。

Yossy:なるほど、Asboluteを倒せるチームを作るためにIgnisをサポートしようと。Ignisとしては、どのようにしてBlackBirdへの加入を決めたんでのしょうか?

hNt:待遇や条件など色々なことについてお話して、それをみんなで検討して決めました。実際のところ、僕達的にはそのオファーを断る選択肢がほとんどありませんでした。ほぼ決まっていたプロチーム所属のお話が無くなってしまっていましたし…。

これまでに20チームくらいそういうお話をいただいていたのですが、そのだめになってしまったチームとの契約前提でお話を進めていたので、全てお断りしていましたから…。

最後まで『CS:GO』にこだわり続けた『Ignis』が、『VALORANT』転向を決めた理由とは?

Yossy:『BlackBird』に加入した当時、後に『VALORANT』となる『Project A』がすでに発表されていましたが、その時点ではやはり『CS:GO』でやっていこうという判断でしたか?

hNt:その時はCS:GOでしたね。

oitaN:CS:GO以外は興味はなかったですね。

Yossy:日本のCS:GOシーンだと、2019年の『GALLERIA GLOBAL CHALLENGE』プレーオフに出場していた4チーム全てが『VALORANT』に移行することになりました。Ignisはその最後のチームになりますが、ライバルたちが『VALORANT』に移っていくのをどのように見ていたのでしょう?

oitaN:自分は、やる気がなくなってしまいそうだな、というのがありましたね。強い対戦相手が少なくなってしまいますし。そして何より、毎年日本だと『CS:GO』で2つのオフライン大会があったじゃないですか。『WESG』と『eXTREMESLAND』の日本予選。これらがなくなってしまったのが一番大きいですね。海外の大会に行ける唯一のオフライン大会だったので、その道が閉ざされてしまい続けていくモチベーションがなくなってしまいました。日本だったら、今後は『VALORANT』の方が可能性があるのではないか、と思うようになりました。

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oitaN選手 (GALLERIA GLOBAL CHALLENGEより)

Yossy:そこで『VALORANT』に移行するということになっていったのでしょうか? チームで決めたことだとは思いますが、それぞれ『VALORANT』をやろうと決めた理由をお聞きしたいです。

neth:俺はまず、『RAGE』の大会(『RAGE VALORANT JAPAN Invitational』)がどのくらいの注目度になるかをチェックしていました。そうしたら、4万人以上が観戦する大会になって、『CS:GO』だと絶対に味わえないプレー人口の多さとか注目度が良いなと思うようになりました。『VALORANT』には国内だけでもたくさんのプロチームがあって、さらにどこが勝つかわからないし、どこも優勝できる可能性があります。そういう環境は『CS:GO』をやってきた中では味わえなかったので、『VALORANT』の高い競争率に惹かれました。

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neth選手 (GALLERIA GLOBAL CHALLENGEより)

RIPablo:自分も『RAGE』で注目度の高さを実感して、やるしかないと思いましたね。たくさんの人たちが見ている大会の中で、強い人たちと戦いたいです。ハイレベルなゲームをしたいです。

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RIPablo選手 (GALLERIA GLOBAL CHALLENGEより)

poem:『VALORANT』の日本サーバーが来てからやってみて、なかなか面白い事もあってみんながこれでいくならちょっと考えようかなと思いました。『RAGE』を見てから「すごいなこれ」と思って、Absoluteも活躍してるし自分たちもいけるんじゃないかという気持ちも出てきました。

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poem選手 (GALLERIA GLOBAL CHALLENGEより)

hNt:自分は海外の大会に出たい・勝ちたいと思っているので、Absoluteが『VALORANT』に行った時は、自分達が海外大会に出られるチャンスが増えるかもしれないという気持ちが正直なところありました。アメリカやドイツでブートキャンプをやって海外大会を目指して行こうという話になっていたのですが、新型コロナウイルスの影響で海外大会もブートキャンプも無くなってしまって。

Takeo:そうなんですよ。色々調べて確定の段階まで来ていたんですけれども、コロナのせいでダメになってしまって。僕としては日本で大会が無くなっても海外に連れていけばいい、と思っていたのですがいまの状況だとそれも難しくなってしまいました。

hNt:メジャー大会もないし、日本・海外も大会はないし、ブートキャンプも出来ないし、何をモチベーションにすればいいかわからなくなってしまって。『VALORANT』は配信すら見ていなかったのですが、日本サーバーが始まった時にみんなでやってみようぜということになってプレーしてみたら案外面白くて。

日本の大会であんなに盛り上がるというのも、『CS:GO』の人からするとありえないことなので、日本でそんなに切磋琢磨できる環境があるならやりがいがあるし、『VALORANT』に移行しないか、という話を自分からみんなに持ちかけました。

Yossy:hNtさんが持ちかけて、みんなで話し合いをしてそこで決まったのでしょうか?

hNt:いえ、自分が話をして、それぞれの考えを個別に送ってもらいました。みんな、結構その場の空気に流さやすいタイプなんで(笑) それぞれ『VALORANT』に行こう、という意見だったので、チームとして転向を決めました。

『VALORANT』での活動を決めたIgnisの腕前は? 最高ランク「レディアント」は「なって当たり前」

Yossy:『VALORANT』をやっていくことになって、みなさんいまはどんな感じでしょうか。ランクとかやっていますか?

neth:ランクはレディアント(※最高ランク)になりました。『VALORANT』は6月2日の正式リリースからやっていて、『CS:GO』の活動時間外にちょこちょことやっていた感じですね。使っているエージェントはジェットとかレイズで、火力を出せるキャラが好きですね。

VALORANTのランク分け。レディアントが最高ランク[詳細]。

Yossy:1人で倒せるエージェントですね。nethさんは、『CS:GO』だとチームのロールは何になりますか? 『VALORANT』でも同じになるのでしょうか。

neth:『CS:GO』でのロールはスナイパーですね。『VALORANT』の役割はまだチームで決めていないのですが、ジェットは回避スキルを持っていてスナイパーと相性が良いので、自分がスナイパーライフルを持つことは多いと思いますね。

Yossy:RIPabloさんは『VALORANT』どんな感じでしょうか?

RIPablo:『VALORANT』はちょこちょこやっています。まだいまいちコツがつかめていなくて、困っています。ランクはイモータル2になったところです。よく使うエージェントは、セージとフェニックスですね。

Yossy:コツを掴めていなくてイモータル2なんですか(笑) チームでのロールは『CS:GO』だとなんだったでしょうか。

RIPablo:『CS:GO』はLurkerですね。敵の裏取りみたいなことをしていました。

Yossy:poemさんはランクはどうですか? 『VALORANT』やっていますか?

poem:やってはいますが、そんなにはっていう感じですね 。

Yossy:あまりプレーしていない感じなんですね。ランクは回してますか?

poem:ランクやっています。今のランクは、えーとあれです…あれ…(10秒くらい出てこない)、ヴァロラントじゃなくて…、レディアントです。

Yossy:え、レディアントいったんですか? あまりやっていないということは、サッとあがった感じなんですか?

poem:そうですね。ササッと簡単に上がりました(笑)

Yossy:え…本当に? これ本当の話ですよね?

hNt:うそくさい(笑) poemって1人でプレーしていることが多くて、『CS:GO』でも1人で「5E」(※「5EPlay」CS:GOのサードパーティマッチメイキング)とか回していました。『VALORANT』もチーム活動の時間以外にやっていたみたいで「俺、レディアントなったわ」っていきなり言い始めましたね(笑)

Yossy:レディアントになったのって、ツイートとかしていないですよね?

poem:いや、ツイートとかはしていないです。

hNt:poemは当たり前だもんな。

Yossy:なるほど、当たり前…。

poem:なって当たり前なんかなー、と思っていたので特にツイートはしませんでした。

Yossy:ちなみにエージェントは何を使っているんですか?

poem:自分はセージとヴァイパー以外は使っていますね。これ以外はもう完璧です。

Yossy:peomさんのこの感じいいなあ…ありがとうございます。oitaNさんはどうでしょうか。

oitaN:ちょくちょくプレーしています。ランクはプレイスメントをやったらダイヤ2で、それ以降はやっていないですね。普段は『CS:GO』の知り合いとアンレートに行くくらいです。レイナ、サイファー、セージとか、みんなが選んだ後に余ったのをやっています。

Yossy:最初からダイヤ2。やはり上手いですね…。hNtさんはどうですか?

hNt:ランクは、イモータル3ですね(※現在はレディアント到達)。ソーヴァとかブリムストーンみたいなサポート系のエージェントをやることが多いのですが、1人でランクやるならデュエリストとかも使ってみたいなと思っています。レイズとか。

Yossy:みんなやっていないというわりに、やはりランクが高くて流石としかいいようがないですね…。

トッププレーヤーからが感じる『CS:GO』と『VALORANT』の違いとは

Yossy:『CS:GO』と『VALORANT』をそれぞれプレーしての感想ってどんな感じでしょうか? スキルとかいろいろありますが。個人的には、『CS:GO』のアップデートを検証する時とかにM4A4を撃つと、射撃音が格好良すぎて『CS:GO』最高だなーって思ってしまうんですけど(笑)

hNt:それわかりますね(笑) 『CS:GO』と『VALORANT』で一番違うところとしては、『CS:GO』は1人や2人が強かったら周りのサポート次第でどうにかなるというのがあると思うのですけれど、『VALORANT』は基本的に5人全員が自分の使っているキャラに合わせた役割をこなさないとうまくいかない、勝てないゲームだと感じています。

フラッシュやスモークを使えるキャラが限られていますから、スナイパー対策も難しいですし、攻める前に特定のキャラが死んだら進めないとかありますし、チームとしての動きがかなり大事なってかなっていう風に思っていますね。

neth:俺はレイズのブラストパックで移動したり、ジェットでビュンって飛び込んでいったり、『CS:GO』にはないスピーディ感が好きなんですよね。カッコイイプレーとかしやすいんで。さらに、相手のそういうのを倒すのもカッコイイんで。

Yossy:敵が降ってきたり飛び出してくるのは『CS:GO』とゲーム性が違って面白い部分ですね。『CS:GO』のやり方で照準を置いていると、あり得ない角度から敵が出てきて絶対反応出来ないとかあったり。

hNt:どうやって登ったのそこ、とかありますよね。

oitaN:オーメンとかいつのまにか後ろにいるもんね。

RIPablo:自分は、フラッシュを持っているキャラが限られているところですね。「フラッシュちょうだい」って言われても「いや俺ないけど…」みたいなこともあって困っちゃったりします。

hNt:オペレーターどうやってきるんだよ、みたいな。Japan Ignisは『CS:GO』だとフラッシュに徹底的こだわったチームなんですけど、『VALORANT』だとフラッシュがない構成とかあるじゃないですか。どうやって攻めるんだろうって思いますね。

Yossy:組み合わせで色々な可能性がありますよね。hNtさんが『VALORANT』をまたすごく研究したら、Japan Ignisの新しいスタイルが含まれるかもしれないですね

hNt:めちゃくちゃ作りたいですね。ぼく、HLTV.orgのフラッシュアシストのランキングが世界1番なんですよ。全世界のプレーヤーの中でフラッシュアシストが圧倒的に多いっていう。『VALORANT』では、ソーヴァで索敵して、味方に倒させてあげたいです。自分で倒すよりも、味方にキルさせて「オレのおかげだぞ」って言うのが好きなんで(笑)

活動を終了することになった『CS:GO』に対する想い

Yossy:熱心に取り組んできた『CS:GO』に別れを告げることを決めた理由はさきほどお聞きしましたが、『CS:GO』で記憶に残っていることや、本当だったらこうしたかった、みたいなことをぜひお聞きしてみたいです。

hNt:『CS:GO』をもう1年くらいやりたかったというのが、やはりありますね。Japan Absoluteにオフライン大会で勝てなかったのは悔しいです。オンライン予選では勝てたこともありましたが、オフラインの決勝戦はボコボコにされてしまったんで。オフラインの決勝が終わった後に、みんなと楽しくご飯を食べたことがないんです(笑)

oitaN:やっぱりあのベトナムの大会が印象に残っていますね。あの大会で Korea GOSUに勝ったのが本当に嬉しくて。

※ベトナムで開催された『SEA Fire Championship 2018』。Japan Ignis初の海外遠征大会。

hNt:あー。あれは俺らのベストゲームだよね。

oitaN:ベストマッチ。あれ自費だもんね。

Yossy:獲得した賞金を使って行ったんでしたっけ、たしか。

hNt:『eXTREMESLAND』日本予選の準優勝賞金が1人6万円くらいで、それを使って行きました。招待だったんですけど飛行機代はでなくて、ホテル代だけみたいな。当時、みんなに「招待されたけど、どうする」っていったら「行くか」って即答だったんで。

oitaNKorea GOSUは、いま韓国で1番強い『VALORANT』チーム Korea Vision Strikersの Korea stax とか Korea zestがいるチームだったんです。

Yossy:あ、そうだったんだ。それは、『VALORANT』でもまた勝てるように期待ですね。

poem:自分はもう本当に『CS:GO』の活動、長かったなと。プロでやっている期間もあったし全部良い思い出ですね。Japan Absoluteを抜けた後は、『CS:GO』もゲーム自体も止めるつもりだったんですけど、hNtくんとかな、2人でご飯に行った時に「一緒にやらない?まだいけるっしょ」と言ってくれて。その時に Japan Ignisに入って本当に良かったなと思っていますね。一緒にチームでやってみたいと思った人たちばかりだから。

hNt:笑

Yossy:確かに脱退を決めた後にやめちゃうのかなっていう感じありましたね。良い仲間に会えたのはよかったですね。Pabloさんはどうですか?

RIPablo:まず、『CS:GO』は最高でしたね。2万時間くらいやっているんで。『CS:GO』をやるのが生活のルーティンみたいな。毎日やっていましたから。酸素を吸うみたいな感じでした。

oitaN&hNt:ええ~!?(笑)

Yossy:日本で『CS:GO』の人気が『VALORANT』くらいあったら、間違いなく続けていましたよね?

RIPablo:そうですね。やっていると思います。

Yossy:nethさんは『Counter-Strike Online』とかからやっていますよね? 『CS:GO』も含めて、どうでしょうか。

neth:『CSO』をやっていた時に2013年くらいかな、日本の予選で Lazさん(Absolute JUPITERリーダー)がいるチームに負けたけたんです。その時に Lazってやつ 、ぽっと出で強いなと思っていて。

(一同笑)

Yossy:「あいつやるな」って? 気になるプレーヤーだったと。

neth:その後でお互いに Japan Absoluteに入って。 味方でやっても強いなと思ったんですけど(参考)、理由は全然わからないんですけどめちゃくちゃ Lazさんに勝ちたくて。当たり前なんですけど、「チームで日本一になりたい」「Absoluteに勝ちたい」というのもあったんですけど、それより「Lazさんを超えたい」という方が強かったんですよね。

Yossy:nethさんにとって特別なプレーヤーなんですね、Lazさんというのは。

neth:そうですね。『CS:GO』では2・3年かけても勝てなかったのが心残りなんで、『VALORANT』まで追いかけてきました。絶対に許さないです。自分として日本一になるというのは正直過程というところがあって、Lazさんに勝ちたいです。

Yossy:なるほど。熱い想いですね。そこまでライバル意識を持っている選手がいるというのは、お互いにすごいなあ…。

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CS:GO大会では、悔しさのあまりneth選手が涙を見せるシーンもあった

目標は日本一、チーム力で先行する強豪チームたちを倒したい

Yossy:チームとして、『VALORANT』での今後の目標や目指すところについて教えてください。8月の『RAGE VALORANT JAPAN TOURNAMENT』はエントリーしましたか?

hNt:エントリーしました。

Yossy:じゃあ、運営の人はIgnisくるぞってわかっているってことですね。抽選だからどうなるかわからないですけど。

hNt:あれ、抽選なんですか?先着だと思って速攻で申し込んでました(笑)

Yossy:抽選256チームで、『UTAGE VALORANT』に550チーム以上出ていたから、同じくらい申し込みあったら出られる確率50%くらいですね。じゃあ、RAGEに当選したらそれがデビュー戦になるかもしれない…?コミュニティ大会にも出るのでしょうか。

hNt:そうだったんですね(笑) あと、実はデビュー戦ではなくて前に『VALORANT』の大会に出たら優勝しちゃったんですよね。

oitaN:『JOSHIN CUP』ですね。 ※Joshin CUP VALORANT 2020 SUMMER TOURNAMENT

hNt:別の大会といろいろ重なっていたから強いチームがそんなにいなかったのかもしれないですけど。8月9日に兵庫のeSPORTSアリーナ三宮というところで開催されるオフラインに出ます。

Yossy:あ、そうだった。オフラインに出るというのありましたね。これ見に行きたいですけど、いまの状況的にどうだろう…。みなさん個人の今後の目標や目指すところについて教えていただきたいのですが。

RIPablo:自分はレディアントに上がって、まず個人で強くなって、そして大会で勝ちたいですね。チームとしては日本一を目指したいです。

oitaN:チームとしてはまだ明確に目標を決めていないのですが、個人的にはやはり『RAGE』を見て Japan Absolute に勝ちたいという気持ちになりましたね

Yossy:やはり、Japan Absoluteというのは皆さんにとって特別なチームなんでしょうか?

oitaN:特別ですね。

hNt:でも、倒すのにはすごい時間がかかりそうですね。

neth:『CS:GO』だったら Japan Absolute以外にほとんど負けなかったですけど、『VALORANT』はスタートダッシュが遅れてしまいました。それでチャレンジャー側に立ってる気分で、そこもまた面白そうだなと思っています。

正直、自分達より上手い人たちががたくさんいると思うんで、それを超える連携とかチームプレーで、他のチームを倒していきたいですね。 他のチームよりコミュニケーションとか少人数戦の考えとかで勝っているんで。頭良いんで。そういうところで追いついて、さらには勝ちたいですね。

poem:自分もnethさんに近いんですけど、スタートダッシュで2~3ヶ月遅れてるんで、ランクとかであたる人もみんな強いと思います。プレーを見ていて発見しかないので、色々と差があるな感じていますね。

今後は、たとえばLJL(※League of Legends Japan League)みたいなプロリーグが出来る可能性もあるじゃないですか。そんな時に、そこで戦えるようなチームになりたいなと思います。

Yossy:なるほど。スタートダッシュ遅れている、差があるという割に、すでにレディアントになっているのは、自分からするとどういうことなんだっていう感じですけど(笑)

poem:でもやっぱり、チームでやるのとソロでやるのって全然別物で。ソロって正直運ゲーみたいなところがあると思いますし。

neth:ハメ技あるもんね。スキル組み合わせて。そういうのを返すのは知識がないといけなかったり。

oitaN:目標はやはりJapan Absolute JUPITERを倒すことで、最強になりたいです。最強のプレイヤー・チームどっちにもなりたいです。とりあえず日本最強を目指します。

hNt:自分はやるなら勝ちたいです。勝てないくらいだったらやりたくないとチームメイトにはよく言うんですけど。

いまは正直なところ、相当弱いのですがチャレンジャーとして逆に楽しめている部分もあります。Japan Absoluteだけ追いかけるんじゃなくて、Japan SCARZやJapan Lag Gamingだったりとか、強いチームをどんどん倒していくのを目指せるところが面白そうだなと思っています。

Yossy:『CS:GO』ファン目線で見ると、やはりJapan Absoluteのライバルと言ったらJapan Ignisですし、期待してしまいますね。

hNt:『RAGE』でJapan Absoluteが圧勝した時に「IgnisしかAbsolute止められねえ!」とか「Ignisつれてこい!」みたいなコメントがたくさんあって。いや、俺ら無理やって!って(笑)

oitaN:勘弁してくれって(笑)

hNt:まだやってもいないんですけど、みたいな(笑)

Yossy:でもそれだけ期待されっているていうのはすごいことだと思いますよやっぱり。CS:GOで強かった、努力していたというのをみんなが認めてくれているって事ですから。

hNt:そうですね。ありがたいです。『CS:GO』の時もそうだったんですけど、僕らはジワジワと成長するチームだと思っています。ですから、時間が経てばトップ層に入ることはできると思っています。

やはり、Japan Absolute以外のチームには負けたくないですね 。Absolute以外のチームには3ヶ月くらいで追いついてやろうという気持ちでやっていきます。

※チームは本日7月22日より、今後の展開に向けて東京・渋谷にてブートキャンプを開始。

『CS:GO』 or 『VALORANT』

インタビューの中でも言いましたが、個人的にはやはり『CS:GO』を続けてほしい、一方で『VALORANT』で活躍して正しい評価を得て欲しいという複雑な気持ちがあります。

どちらをやるか決めるのは第三者の意見や気持ちではなく、実際にプレーする本人たち。今回のお話を通じて、新たなタイトルに挑戦することを決めた理由や意志を確認することが出来たので、引き続き今後の展開も応援していきたいと思います。

ただ、やはりこれで現在の日本『CS:GO』トップ層がガラリと抜けてしまい日本CS:GO競技シーンにおける一時代がその幕を閉じることになったことは間違いありません。

非常に寂しい気持ちもありますが、これまでの歴史においては同様の事はいつもありながらも、必ず新たな強豪チームが登場し新たな世代たちが競技シーンを形成してきました。再びそのような流れがやってくると信じ、引き続きこのサイトを通じて日本CS:GOの競技シーンを応援していきたいと思います。

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参考

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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