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有名eスポーツチームが続々とチームロゴをリニューアル、狙いはブランディング強化

有名eスポーツチームが、続々とチームロゴをリニューアルしています。

Fnatic

2004年に設立されプロサッカーASローマとも提携する Fnaticは、伝統的なチームロゴをFnaticブランドの新たな美学に合わせてシンプル、クリーン、シャープな形状に変更しました

これによりアパレル、ハードウェア、ゲーム内、デジタル展開など様々なケースにおいても適用性が増したとしています。

Fnaticは、参戦する全てのeスポーツタイトルにおいて競争力を持ちながらもファンを楽しませ、オフライン・オンラインでより密接な関係を構築しながら、世界中の全大陸に存在するチームとなることを目指していくとしていました。

Evil Geniuses

1999年に設立され現在は投資会社「PEAK6」傘下のEvil Geniusesは、「EG」の文字をベースとしたロゴをカラー変更、Webのフラットデザイントレンド対応などに合わせて調整してきましたが、今回のリニューアルで「EVIL」を強く強調するデザインに変更しました。

旧ロゴ

チームは新ロゴを使った壁紙、SNS用のバナーやアイコンをファン向けにも提供しています。

http://www.evilgeniuses.gg/community/

LGD Gaming

中国を代表するeスポーツチームの1つ、LGD Gamingはチームの10周年に合わせてロゴを変更しました。

旧ロゴ

これまでは「LGD」の文字を強調する横長デザインでしたが、新ロゴは文字のデザイン性を強調した2色カラー・1:1比率の形状となっています。

また、Arena of Valor部門のチームロゴは以下のようなカワイイアレンジとなっています。

パリ・サンジェルマンFCと提携するDota 2部門『PSG.LGD』についても、今後ロゴがアップデートされていく可能性がありそうです。

North

デンマークのプロサッカーチーム「F.C. Copenhagen」のeスポーツチーム「North」は、2019年10月に経営陣が変更され、ブランドマーケティングの専門チーム設立や予算追加を行ない、ブランディング・マーケティングを一新しての展開をスタートしました。

それに伴い、チームロゴは百獣の王であるライオンの強さや迫力がより強調されたものにリニューアルされました。

旧ロゴ

compLexity Gaming

compLexity Gamingは2003年に設立されたアメリカで2番目のプロゲーミングと言われています。2017年にNFL ダラス・カウボーイズ傘下となり、2019年3月にリブランディングが行なわれました。

チームロゴはチーム設立から使われてきた象徴的な形状から、ダラス・カウボーイズの「ローンスター」ロゴに合わせたデザインになっています。

旧ロゴ

Dignitas

こちらは最近ではなく、少し前の話となります。「Team Dignitas」は2016年9月にNBA「フィラデルフィア76ers」に買収され、2018年11月にリブランディングを実施しました。

旧ロゴ

「Dignitas」という言葉は古代ローマをルーツとしており、チームロゴはローマ神話の女神ミネルヴァが従えるフクロウをモチーフとする「ディスグニタス フクロウ」のチームロゴを作成。

eスポーツのエコシステムは急速に変化しているとことから、チームとしてのビジネス戦略を広め最適に実行していくため、チーム名を「Team Dignitas」から「Dignitas」に変更したとも説明されていました(「チーム」というわ枠組みに縛られないようするというような意図でしょうか)。

Dignitasは今後のeスポーツ業界について「esports業界は新たな時代に突入しており、eスポーツチームはプロのアスリートとストリーマの集合体である。ファンはグローバルな存在となり、チームの本拠地にローカライズされていく。コンテンツは、ゲームプレーを超えるものとなっていく」との展望を明らかにしていました(2018年11月時点)。

eスポーツチームの魅力や存在感は、もはや「強さ」だけでは成り立たない?

ロゴ変更がチームの「ブランディング」を意識したものであるのは上記のとおりです。偶然なのか必然なのか、今回紹介した全てのチームは、プロスポーツチームと取り組みを行なっていることが共通点となっています。

eスポーツよりもエンターテインメントとして長い歴史を持つスポーツ業界。プロスポーツチームは、愛されるチーム作りについてeスポーツチームよりも一日の長があります。

そんなスポーツチームとの取り組みから展開されているのが、魅力的なチーム作りとして欠かせない、チームに対する共感や忠誠心を高める「ブラディング」なのではないでしょうか。

100 Thieves や FaZe Clanなどが、強さに加えてファッション・アパレル展開による「格好良さ」をチームの魅力に加え、ゲーマー以外にもその存在感を示していくブランディングを行なっているのは有名です。

eスポーツチームが各種タイトルごとに乱立し、いまでは日本だけでもその全てを把握出来ない規模になっています。その中でファンを創り出し存在感のあるチームとなっていくには、単に強いだけではなくチームの特色や魅力を打ち出すことが欠かせないものとなっていくのは明白です。

その過程で、ロゴデザイン、ユニフォーム、Webなど人々の目に付く要素で魅力を伝える「デザイン」の力がより重要性を増していくことになるのではないでしょうか。

参考

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

https://twitter.com/YossyFPS/
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