Valveが2020年の『CS:GO』メジャー大会開催に向けて、出場チームの透明性について公式ブログで「Keeping Things Transparent」(透明性の維持)というエントリで改めて言及しました。
今回のエントリは、2019年9月にコミュニティで議論されている件について触れた「Keeping Things Competitive」(競技性の維持)という記事へのフィードバックという形で、改めて投稿されたものです。
9月の記事内では、大会が公平なものとなるよう、出場チーム・選手について「共同運営」「同一オーナーによる複数チーム出場」などの利益相反行為について認めない方針であることに言及していました。
今回の記事では、チームとトーナメント主催者の関係性についての記載となっていました。
Valveは記事において、「2020年にメジャー大会に出場登録するチーム・選手は、他の出場チームやトーナメント主催者とのビジネス上の関係性について公開する必要がある」と記しています。
チームとトーナメント主催者の関係性としてコミュニティから疑問の声があがっていた事例として挙げられるのは、「RFRSH Entertainment」がオーナーシップを持っていた Astralis と、同社が主催大会『Blast Pro Series』についてです。
2018~2019年にかけて世界トップクラスの実績を持つ Astralis は、同時期に賞金が高く実績のあるチームが出場する大型大会があっても『Blast Pro Series』に優先して出場していたと見られており、コミュニティからは公平性についてや自社利益のためではないかなど懐疑的な声があがっていました。グループ会社であれば当然という見方もできますが、こういったことはシーンにとって良くないというのがValveの判断ということでしょう。
「RFRSH Entertainment」は『Blast Pro Series』の運営に集中するとして、2019年7月に Astralisのオーナーシップを手放しておいます。 Astralisは「Astralis Group」傘下のチームとなっているため、現在では利益相反行為についての問題はクリアになっています。
We're proud of the sports performance model and infrastructure we brought to Astralis (and Origen). Now it is time for the teams to stand on their own legs.
Astralis is profitable and Origen among the three best League teams in the West, easily top brands for the next 50+ years https://t.co/BYlP0LyvDP
— Nikolaj Nyholm (@nikolaj) July 12, 2019
ValveがCS:GOメジャー大会の非公式配信、サードパーティ大会の出場規制ルール、利益相反行為などコミュニティで議論の話題に言及