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CS:GO『GALLERIA GLOBAL CHALLENGE 2019』で『Absolute』が3連覇を達成し国際大会出場権を獲得、「とんでもないブースティング」なども飛び出し観客大熱狂

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CS:GO『GALLERIA GLOBAL CHALLENGE 2019』グランドファイナルで Japan Absolute が Japan Ignisを2-0で下し、大会3連覇を達成しました。

GALLERIA GLOBAL CHALLENGE 2019 Grand Final

9月23日(月・祝)、『GALLERIA GLOBAL CHALLENGE 2019』の王者を決定するグランドファイナルが、東京・池袋のeスポーツ施設「LFS 池袋 esports Arena」で開催されました。

グランドファイナルには、前日に行なわれたセミファイナルを勝ち抜いた Japan Ignis と Japan Absolute が出場。

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Ignis:Teddyy, oitaN, neth, Hornet, RIPablo_o, poem

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Absolute:Laz, Reita, barce, crow, takej, JUNiOR

本大会の優勝チームには、2019年11月14~17日に中国で行なわれる国際大会『eXTREMESLAND CS:GO Asia Open 2019』の出場権や賞金100万円が贈られるほか、Japan Absolute には「GALLERIA」主催大会の3連覇、Japan Ignis は最大のライバル Japan Absolute を倒しての初王者獲得がかかる対決となります。

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2019年最大規模の国内オフライン大会ということもあり、会場を埋め尽くすほどのCS:GOファンが駆けつけ両チームの対戦を見守ることになりました。

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試合は Japan Ignis がピックした「Inferno」からスタート。

Japan Ignis の Japan neth選手は試合前のインタビューで「チームの調子がめちゃくちゃ良いので絶対に勝てる」とコメント。いつもはスロースターターと言われるほど出足がよくない Japan Ignisですが、コメント通り序盤から Japan Absoluteを圧倒する形で 5ラウンドを連取。

Japan Ignisのプレーブース前にはチームのファンが陣取り、キルが起きる度に大歓声をあげていました。これまで見てきた日本のCS:GO大会においても屈指の盛り上がりだったと思います。

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Japan Ignis ファンが盛大に盛り上がる一方、会場の構造的にJapan Absolute のプレーブース前はアナリストデスクとなっているため観客がいなく、応援は完全に Japan Ignis 一色というムード。しかし、そのような会場の雰囲気は Japan Absoluteにとっては特に影響はなかったようです。

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これまでの国際大会で厳しい戦いを経験している Japan Absolute は、負けラウンドは敵の武器を削りキルを取る、カバーや報告をしっかり行ないラウンドを獲得するという基本的なチームプレーを徹底することを意識していたそうで、着実にラウンド獲得を重ねていき、気付けば試合は Japan Absolute がリード。

かなり好調な印象を受けた Japan takej 選手、現在はチームのインゲームリーダーを担当しているという Japan Reita 選手の要所を押さえるプレーが冴え、1マップ目は Japan Absolute が 16-11 で勝利となりました。

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2マップ目は Japan Absolute 選択の「Overpass」での対戦。こちらの試合も1マップ目と同じく、序盤は Japan Ignis がリード。

Japan Absoluteは10ラウンド目ほどから大まかな対策が見えてきたのか、立て続けにラウンドを獲得し、ハーフをまたいで11ラウンドを連取する強さ。

Ignisの「とんでもないプレー」が炸裂

流れを断ち切りたい Japan Ignisは、秘密兵器とも言えるプレーを披露。

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21ラウンド目がスタートすると、IgnisはAbsoluteの連続するBサイト攻め対策としてチーム全員で謎のブースティングを実施。3人の上にスナイパーの Japan hornet 選手をその上に乗せると、壁を越える形で狙撃が可能となり、そこから4人抜きを決める「とんでもないプレー」を披露しました。

蜂の巣を突くかのような執拗なB攻めを繰り返したAbsoluteは、Hornet 選手による手痛い一刺しを受ける結果に。

2014年の『DramHack』で Sweden Fnaticが繰りだした特殊ブースティングを思わせるこのプレーを見て、違う形でこんなことが出来るのかと驚かされました。

Japan Ignisは続くラウンドもこのプレーで2匹目のドジョウを狙いエントリーキルを獲得。しかし、Japan Absolute はしっかりと対策して被害を最小限に留めました。

その後はJapan Absolute が勝利に向けて着実にラウンドを取り、最終スコア16-9で勝利。ガレリア大会3連覇を達成し、国際大会の出場権を手にしました。

グランドファイナル

  • Japan Absolute [2-0] Japan Ignis [配信アーカイブ]
    • Japan Absolute [16-11] Japan Ignis (Inferno)
    • Japan Absolute [16-09] Japan Ignis (Overpass)

準優勝の Japan Ignisには、ロジクールより「PROワイヤレス ゲーミング マウス」が贈られました。

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Japan Absoluteの Japan takej選手はかなりの好調であると自身でも感じていたそうで、Infernoで24キル、Overpassで30キルを叩き出し「MOST KILL賞」としてFPS系esports大会の定番ゲーミングモニタ「BenQ ZOWIE XL2546」を獲得。

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また、本大会のMVPには、大事な局面での素晴らしい動きでチームに勝利をもたらしたJapan Reita選手が選出されました

MVP賞として、CS:GOファンにはたまらない「M4A4 Asiimov」と「Desert Eagle Pilot」のモデルガンが贈られました。

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MVPの賞品であれだけの大歓声が上がるというのは珍しく、コアなCS:GOファンなら誰もが憧れる豪華なアイテムをセレクトした運営チームは流石としか言いようがありません。

試合後にインタビューが行なわれ、 Japan Ignisファンが大歓声で応援してくれていたことについて Japan hornet選手に質問してみました。

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「プレールームに声は聞こえてこないのですが、目の前でたくさんの応援をしてくれているのはわかって、とても励みになりました。それだけに、期待に応えられなかったのは申し訳なかったと思っています」とコメントしていただきました。今後は、メジャー大会予選などを目標に活動していくとのこと。2020年1月1日からプロとして活動するということを発表しており、今後さらに強くなってくれることを期待したいと思います。

いま思えばブースティング4キルのこともお聞きすれば良かったのですが、現地では写真を撮るのに注力していてどんなプレーでの連続キルだったか詳細がわかっていませんでした。

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Japan Absoluteについては、セミファイナルでまずJapan Reita選手の席が中央になるなど、座席位置がこれまでと違う並びになっていたのが気になり、そのことについて質問してみました。

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Japan Laz 選手によると役割については色々と変えているそうで、Japan Reita選手がインゲームリーダーを担当するようになったのは、2019年5月の「StarLadder Major 2019 Asia Minor East Asia Closed Qualifie」で Japan Ignisに敗退した後からとのこと。

2018年11月に プロチーム Japan SCARZ との契約を終了してからの活動に関する質問については、それまでと同じくチーム全員が1日の時間をCS:GOに注ぎ込み練習を続けているとのこと。仕事やアルバイトをするとその時間が無くなるため、収入は基本的に無いという状態で厳しいながらも、目標に向かって活動を続けているそうです。

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チームマネージャーの後藤氏とお話を聞いたところ、詳しいことはまだ不明ですが、今後のチームに関する展開があるようで、こちらについては正式発表を待ちたいところです。

また、大会のラストには、株式会社サードウェーブの取締役副社長・榎本 一郎氏が登場。
4回目の主催大会として、『GALLERIA GLOBAL CHALLENGE 2020』を開催すると宣言してくれました。

来年も『CS:GO』が競技ゲームに採用されるよう、日本『CS:GO』が発展するよう各人が少しずつ前向きな取り組みを行なっていければと思います。

まずは、2019年11月14~17日に中国で行なわれる国際大会『eXTREMESLAND CS:GO Asia Open 2019』に出場する Japan Absolute を精一杯応援しましょう。

eXTREMESLAND CS:GO Asia Open 2019に向けての意気込み

Reita「前回は結構ひどいやられ方をしてかなり反省しているので、今回は優勝するつもりで行こうと思っています。」

takej「前回は自分のコンディションがすごく悪くてチームに迷惑をかけちゃったので、トップを取れるように頑張っていきたいと思います」

barce「優勝出来るようにがんばります」

Crow「ぼくとbarceは今回で4回目なので、前より良い成績を目指して頑張ります」

Laz「いまチームはすごく強い状態だと思っていまして、優勝を狙う意気込みで頑張っていきたいと思います」

JUNiOR「僕はeXTREMESLANDにコーチとして初めて行くのですが、前回調子が悪かったということなので、サポートしていければと思います」

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大会の写真は、以下からご覧ください。

写真

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情報元

この記事を書いた人
Negitaku.org 運営者(2002年より)。Counter-Strikeシリーズ、Dota 2が大好きです。 じゃがいも、誤字脱字を見つけるのが苦手です。

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