2018年12月16日(日)に開催されたPUBG公式オフライン大会『PJS Winter Invitational 2018』が開催され、多数のPUBGファンが会場に駆けつけ大盛況となりました。
本大会は、招待とファン投票で選ばれた16の人気PUBGチームが出場。
選手のプレーを目の前で見ることが出来る選手側シートやファンミーティングなど憧れのプレーヤー達が身近な存在になる仕組みが用意されており、大会は有料チケット制でしたがわずか1分で完売となりました。
当日は巨大スクリーン前で観戦するステージ前シートも含めて早い者勝ちでの席順となっており、開場前から長蛇の列が形成されていました。
個人的に驚いたのは来場客に女性ファンの姿がとにかく多かったこと。
自分は2000年代の前半くらいからオフラインのFPS大会を見ていますが、当時は99%くらいが男性で女性ファンの姿はほとんどありませんでした。2000年代後半になると無料FPSの『サドンアタック』等が人気となり、こちらのオフライン大会でかなり女性ファンの来場が増えた印象でした。
元Counter-Strikeプレーヤーで、本大会運営を担当したRIZeST社の本田亮輔氏ともそのようなことを話したのですが、「色々なeスポーツイベントを運営していますが、今回のPUBGはかなり女性比率が高いですね」ということをおっしゃっていました。
PUBG esportsを初期から追っている『SHIBUYA GAME』ライターの綾本ゆかりさんとお話していたところ「私はαリーグの頃から取材を始めましたが、当初から女性ファンはたくさんいた印象です。今回は全国各地から応援に駆けつけているファンの方が沢山いるそうですよ」と教えていただきました。男しかしなかったという自分とは対照的で、最初から女性もたくさんいるという価値観の違いは個人的に衝撃でした。ちなみに、「PUBG JAPAN SERIES」αリーグは2018年2月に幕張メッセの「闘会議2018」で実施されました。
PUBGは2017年に爆発的な人気となり一時期は同時接続数が300万人を超えるほどで、普段はFPSやTPSにあまり馴染みのない女性もプレーを楽しむという現象を引き起こしたタイトルだけに、女性が多いのも納得の部分はありますが、それにしてもなぜこれほどまでに来場客に女性が多いのでしょうか。
綾本さんは「選手のストリーミング配信をきっかけに興味を持つようになって、ファンになった方もいるそうですよ」ということをおっしゃっていました。このあたりは、実際に会場でどなたかに質問をしてみたらよかったと後悔。
以前、DeToNatorのファンイベントで同様の質問を女性ファンの方にした時には「YouTubeの動画を見てファンになって、その後にSNSや配信も見るようになり、まわりのメンバーやチームも好きになっていきました」と教えていただいたことがあります。
現在はTwitterなどのSNS、YouTubeやTwitchなどの動画配信プラットフォームのおかげで選手が身近な存在になりました。ここがファンを獲得する要因の一つとなっているのは間違いなさそうです。
SNSや配信をうまく活用することで選手自体にファンが付き、そこから所属チームや大会などにも興味を持っていくというサイクルにつながるため、選手にとっては非常に重要なアクティビティになるでしょう。
今回の『PJS Winter Invitational 2018』では8チームずつ入れ替え制のファンミーティングが行なわれ、ファンはプレゼントを渡したり、サインや記念撮影を楽しんでいました。
また、その合間にはファンミーティング待機中のチームメンバーが登場するトークイベントも実施されるという工夫も行なわれていました。
「esports」がより発展して行くには女性ファンの増加が非常に重要であるというのは業界関係者では統一見解に近いものとなっています。今後は男性はもちろん、女性ファンが参加しやすい、喜ぶような施策がより重要になっていくのではないでしょうか。
『PJS Winter Invitational 2018』の写真をアップして24時間で15万ビュー以上になっていて驚き。過去最高のペースかも。
PUBG、PJS、出場チームや選手のみなさんにたくさんのファンがいる証拠かと思います。https://t.co/zqSftWgyO0#PWI2018 pic.twitter.com/YCnAehINgQ
— Yossy (@YossyFPS) 2018年12月17日
本イベントの写真を公開したところ1日でものすごい閲覧数に。
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写真:PJS Winter Invitational 2018 | Flickr