バトルロワイヤルゲーム『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』の日本公式リーグ『PUBG JAPAN SERIES 2018 Season1』が2018年9月22日(土)より「東京ゲームショウ2018」にて開幕となりました。
「東京ゲームショウ2018」会場では、『PUBG』公認大会から公式大会となった『PUBG JAPAN SERIES 2018』新シーズン「Season 1」の最上位ランク「Grade1」の前半戦「Phase 1」8試合が行なわれました。
出場したのは、前シーズンの上位チームと入れ替え戦通過10チームを合わせた下記20チームです。
※下記、選手の立ち位置と名前の表記順は一致していません
試合は80選手がPUBGブースに設置された競技エリアで実施。試合が始まる頃にはブースエリアに観戦客が収まりきらなくなり、歩くのもままならない状態に。
競技エリアは階段状となっており、上からの画面のぞき見を防ぐためにプレーエリアが覆い隠されていました。そのため、オフラインながらも選手が実際にプレーする姿は前方のモニタのみというのは少し残念でした。知り合いのメディアの方と「海外大会ってどんな感じだっけ?」みたいな話をしたり。
試合はテンションの高い実況、わかりやすい解説、そしてストレスのないカメラークで非常にわかりやすく観戦することが出来ました。
2日間で8試合が行なわれ、 SunSister Suicider’sが2連続ドン勝(1位)や、最多キルという活躍を見せ、8試合終了時点で2位に500ポイント近い大差をつけるロケットスタートとなりました。
9/23の試合で最多キル賞を獲得した SunSister Suicider’sのCrazySam選手は、この活躍について「CiNVe選手の加入によりゲーム中のチーム内コミュニケーションが増え、沢山の情報を元にプレー出来るようになったこと」とインタビューにおいて理由に挙げていました。
次回の試合は、Phase1 Grade2が今週末9月29日(土)、30日(日)に実施される予定です。
ちなみに、今シーズンから1キルあたりの報酬が「5ポイント」→「15キル」と3倍になりました。
ポイントは入賞ごとに下記の配分となっており、上位に入賞するほどポイントのアドバンテージを得られるようになっています。
ポイント配分
ポイント差
1キルは15ptなので、11位以下に付けている場合は順位を1つ上げるのに相当する価値があることになります。
試合を観戦していると体感的に戦闘シーンが増えた印象がありましたが、データとしての事実を確認するため、前シーズン「PJSβリーグ Phase2 Class1 Round1~8」と今シーズン「PJS season1 Grade1」のRound 8終了時点における総合スコア上位10チームのキル数合計、1試合平均を比較してみました。
順位 | phase2 | 計 | 1試合平均 | Season1 | 計 | 1試合平均 |
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1 | Crest Gaming Xanadu | 53 | 6.63 | SunSister Suicider’s | 55 | 6.88 |
2 | Crest Gaming Windfall | 31 | 3.88 | Crest Gaming Xanadu | 41 | 5.13 |
3 | Rascal Jester | 35 | 4.38 | Rascal Jester | 45 | 5.63 |
4 | ROX Orcas Blue | 32 | 4.00 | PNG Fairy | 38 | 4.75 |
5 | Zoo Gaming | 45 | 5.63 | SCARZ | 30 | 3.75 |
6 | SunSister Suicider’s | 36 | 4.50 | Zoo Gaming / Penguin | 42 | 5.25 |
7 | PNG Fairy | 31 | 3.88 | PENTAGRAM Acri | 34 | 4.25 |
8 | SCARZ | 39 | 4.88 | V3 FOX | 45 | 5.63 |
9 | 野良連合 Grim Reaper | 31 | 3.88 | PNG ADELIAE | 22 | 2.75 |
10 | Zaphkiel Gaming | 28 | 3.50 | 野良連合Grim Reaper | 35 | 4.38 |
361 | 4.51 | 387 | 4.84 |
前シーズンと今シーズンの変化
キルポイントの報酬変更よって、戦闘機会が増える結果となっています。これまではリスクと引替えに1キルとれるという場面があったとして、5ptなので安全をとるという判断をするところを、キルして15ptを狙うというアグレッシブな判断を下すようなケースも増加している可能性もありそうです。
観戦者側としては、やはり派手な撃ち合いがある試合は見どころが増えることになるのでこの点はメリットといえるでしょう。一方で、22キルのみの PNG ADELIAEが9位というのも、「倒さなくとも生き残れば良いという」バトルロワイヤルゲームの本質を表しているようで非常に面白いところです。
大会写真
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