筧誠一郎 氏による書籍『eスポーツ論 ゲームが体育競技になる日』発売中です。
筧誠一郎 氏は、『eスポーツコミュニケーションズ合同会社』代表、『日本eスポーツ連合』文化振興委員会委員長などの立場でeスポーツに関連する企画・プロデュース等を行なっている人物です。
本書では、下記のような6章立てで「eスポーツ」の定義や、現在までの歴史、そして今後の予測などをまとめた内容となっています。
第1章 eスポーツとはなにか
第2章 eスポーツの歴史
第3章 日本におけるeスポーツの流れ
第4章 プロゲーマーの可能性
第5章 eスポーツに関わる組織・大会
第6章 eスポーツの未来
こちら読ませていただきましたが、この本に書かれている内容はあくまで筧氏の視点から見てきたeスポーツをまとめた内容です。
eスポーツはいまや膨大な状態となってしまっていることもあり歴史の重大トピックスが全て掲載されているわけではありませんし、自著なので当然とも言えますが、ご自身が関わられてきた取り組みの内容が歴史紹介に多く組み込まれていたりと、eスポーツについてあまり知らない人がこの本だけ読んでeスポーツの歴史と思ってしまうと正史を学んだとは言い切れない結果となるでしょう。
逆に、ある程度詳しい人が読んだ場合には掲載されていない情報が気になったり、事例が古いと感じる部分もあるかと思います。
eスポーツの歴史について網羅的にまとめた書籍はあまり存在しませんので、本書を読みつつさらに下記のレポートなど複数のソースを合わせてチェックすることで情報を補完し、その精度や密度を高めることをオススメします。
1960年東京生まれ。成城大学法学部卒業。1983年電通に入社。おもに音楽・ゲームを中心としたエンタテインメント事業に従事。2006年にeスポーツの存在を知り、その魅力と可能性について全国の企業・大学・官公庁などで講演。2010年電通を退社し、様々なeスポーツイベントや施設をプロデュース。2016年にeスポーツコミュニケーションズ合同会社を設立し、全国フランチャイズチーム総当たりによる「日本eスポーツリーグ」を主催。 2018年に芸能事務所対抗の「eスポーツスターリーグ」開催。また、日本初のeスポーツ専門ムック『eスポーツマガジン』(白夜書房)、eスポーツ専門番組『YUBIWAZA』(毎日放送)の監修にも携わっている。
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