Dota 2大会『dotaまらカップ2018』の王者を決定するオフラインファイナルが、7/28(土)にパズル浅草橋で開催され Scarus が優勝となりました。
主催の『ENLIFE』初となるオフライン大会『dotaまらカップ2018』には、台風という悪条件にも関わらずDota 2ファンが集結し100名ほどが定員の会場は満員御礼。
大会は、『ENLIFE』で代表を務め「まらカップ」の主催者である マラさんの『Dota 2』愛あふれるラップで開幕となりました。
Dotaまらラップ by @maradota2 #dotaまらカップ pic.twitter.com/BM0RPtyeFp
— Yossy (@YossyFPS) July 28, 2018
『dotaまらカップ2018』は31チームが参加し、オンライントーナメントで決勝まで上り詰めた Scarus と chaosの2チームが、オフラインにて2試合先取で勝利となるBest of 3形式で対戦しました。
Game 1
Game 1は、 Scarus のeNVi選手が操作する Keeper of the Light のサポートがすばらしく、1万ゴールド近いリードでゲームを展開。終盤のチームファイトでも、eNVi選手がMana Leakで敵のマナを削りながら進行ルートを先読みし上手くIlluminateを撃ち込みダメージを与える見事な立ち回りで chaos 5人全員を倒す事に成功。 ScarusがGame 1で勝利しました。
Scarusが5人キルを達成したチームファイト
Game 2
Game 2は chaos のSuan選手がCrystal Maidenで素晴らしいサポートプレー。強烈なスローが入るCrystal Novaを上手く当て、そこにMiranaやPhantom Lancerが追撃する展開でキルを量産しワンサイドゲームとなりました。
また、InvokerがSun Strikeが落としてくることを予測して、着地点に複数で固まることでダメージを分散させ、味方を倒させないというfuu選手のスーパープレーに実況のSilverJumper氏が「レベルが高すぎるんだよなあ~」と賛辞を送っていました。
Game 3
Game 3は、 Chaos Suimin選手のBloodseekerが強烈なGank(奇襲攻撃)で序盤にキルを量産。 Scarusも少しずつキルを取り返し、シーソーゲーム展開で終盤戦へ。
非常にハイレベルな戦いで特に印象的だったのが、1vs3でスローやルート(移動不可)が入り絶体絶命という状況のUme選手を、絶妙なタイミングで救ったEnemy選手のスーパープレー。これには会場もかなりの歓声が上がりました。
ゲームの流れをほぼ決着付けたのは、35分の集団戦。リジェネレーションのルーンを囮につかい、透明になって待ち構えていたUme選手がキルを獲得。これをきっかけに発生したチームファイトでScarusは見事な連携でスキルを重ねて敵の攻撃を足止めしつつ、大量のダメージを叩き込み3人のキルに成功。
Scarusがこの試合に勝利し、トータルスコア2-1で優勝となりました。
各試合は、下記のアーカイブから視聴することが出来ます。
配信アーカイブ
本大会を主催した『ENLIFE』は、「人生にゲームを、ゲームに実感を。」をテーマとし、地方・食文化・ゲーマーを繋げることを目的に活動を行なっています。
今大会には、スポンサーから様々な食材が提供され、それらを調理しイベント参加者が持ち込んだ食べ物や飲料と合わせて提供されました。
写真を撮っている時に、「これはDota 2イベントなのか」と途中で良くわからなくなってきましたが、いまこの記事を読んでいる方もそんな気持ちかもしれませんね。
どの料理もかなり美味しく、普段は接点がないであろう生産者の方々の食材に出会うことが出来たのは、『ENLIFE』のコンセプトがあったからこそと思わされました。
主催者のマラさんが、「Dota 2の世界大会を好きな人はメチャクチャ喜ぶと思う」と言っていた当日のスペシャルゲストとして、なんと公式世界大会『The International』等でインタビュアーを務める「SirActionSlacks」氏が登場しました。
Slacksさんはファンからのサイン・記念撮影といった要望に全て笑顔で応えてくれました。日本にわざわざ来てくれて、さらに神対応のファンサービスに感謝でいっぱいです。
昨日はまらカップお疲れ様でした!!!
至らない点も多々ありましたが、是非次に向けてまた頑張っていきたいと思います!海外カメラクルーも来ていましたがそちらの全容は後日公開致します。かなーりすごいプロジェクトなので楽しみにしていてください🤩
Thank you @SirActionSlacks !!!#まらカップ pic.twitter.com/dmvFSS4wEg— ENLIFE (@ENLIFE_GG) July 29, 2018
「最高の試合」「美味しい食事」「超激レアゲストの登場」と、『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』はDota 2ファンにとって最高のイベントで、最後には「マラさん、ありがとう!」というお礼のかけ声が起きるほど。
おそらく日本でDota 2の大型オフライン大会が開催されたのは、2015年の『Japan Dota Cup TOKYO GAME SHOW 2015』以来となる3年ぶり。
今回の『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』が実現したのも、マラさんを含む『ENLIFE』さんかDota 2への愛を持って大会を企画してくれたからこそ。その想いに、さまざまなスポンサーが協賛してくれたからこそ。それに対する感謝をみんなが感じているのか、本大会のスポンサー紹介は名前が呼び上げられるだけで大歓声が起きるほどでした。
スポンサー紹介のたび大歓声が上がる(動画)
会場のスポンサーブースにもたくさんの来場者が足を運んでいました。
「eスポーツは世界的に人気で、中には賞金総額20億円以上の大会も!」という紹介でタイトルには触れてもらえず悲しい思いをするDota 2ファンですが、今回の『Dotaまらカップ2018 in Tokyo』は関わった人たちのDota2愛に溢れており、日本のDota 2コミュニティにとっては賞金総額20億円の大会以上の価値があったと思います。
マラさんは今後もマラカップやENLIFEのイベントをどんどん開催していきたいとのことなので、今後の展開に期待です。
また、大会の最後には、2018年8月に実施される公式戦大会『The International 2018』の決勝戦を観戦する「Pubstomp」(パブリックビューイング)が2018年8月25日(土)24時より東京・渋谷の「スポーツバー エムスポ」で開催予定であることも明らかにされました。こちらの詳細は改めて発表予定です。
記事内で紹介できなかった写真は、下記よりご覧頂くことが出来ます(218枚)。
イベント写真