日本最大のLANゲームパーティ『C4 LAN 2018 SPRING』内にて、FPS『Unreal Tournament』(UT99, 1999年発売)のオフラインイベントが開催されました。
上記タイトルのイベントは、『ドスパラ』のゲーミングPCブランド『GALLERIA GAMEMASTER』ブースにて実施されました。
この告知を見た通りすがりのゲーマーから「長縄実(ながなわみのる)って誰…?」という声も聞こえてきました。長縄氏は、2018年4月にオープンしたeスポーツ施設『LFS池袋 esports Arena』を展開する株式会社E5 esports Works (株式会社サードウェーブの関連会社)で代表取締役を務める人物で、『World Cyber Games 2001』日本予選では『Unreal Tournament』部門の4位に入賞した事もあるゲーマーです(ゲーマーネームは「KINTA」)。
その後はLANゲームパーティ『BIGLAN』やオンラインFPSのオフラインイベントで制作側を担当されていたので、いまの世代のゲーマーには馴染みがないのは当然かもしれません。
このKINTA氏と『UT99』の定番マップ「Deck16」にて1対1で対戦し、時間制限10分内により多くのキルを獲得するか、先に10キルを獲得することが出来ればゲームタイトルの通称『UT99』にちなんで、『LFS池袋』を99時間無料で利用出来る権利を得られるというのが今回のイベントです。
このようなFPS 1vs1チャレンジイベント形式は、オールドなFPSファンには「Shootout」という呼び方がなじみ深いかと思います。FPSは25歳くらいになるとAim(照準を合わせる能力)が格段に墜ちるというのが定説ですが、48歳というKINTA氏は挑戦者達を退けることが出来るのでしょうか?
1人目の挑戦者は、『CS:GO』キャスターとして活躍する MamE氏。『Counter-Strike』シリーズこそが最高のFPSと信じる MamE氏は「『UT』なんてゲームでCSプレーヤーが負けるわけがない」といわんばかりの余裕の表情。
しかし、ゲーム画面を見て戸惑うMamE氏。
試合は、やはり日本ベスト4までになったほどのやり込み経験を持つKINTA氏がマップや武器の知識面で圧倒的に有利。防御力をアップさせるアーマーや強力武器をガッチリとキープしつつ、ロケットランチャーを叩き込んでいきます。MamE氏は強烈なノックバックで自キャラが浮かされるごとに「何これすごいふっ飛ぶんだけど!?」と何も出来ないまま完敗。
続く挑戦者としてFPSプレーヤーや元UTプレーヤーが続々参戦。長縄氏はアイテム知識のアドバンテージに加えて敵の移動ルートを呼んだ先読みショット、空中の敵に弾を直撃される「Mid Air」といった高難度ショットや、敵を誘い込んだり、追い込むことで有利に射撃を当てるムーブメントなどを駆使して挑戦者を次々に撃沈させていきました。
結局5戦全勝でKINTAこと長縄氏の勝利となり、『LFS池袋』の99時間無料利用券は誰も手にすることが出来ませんでした。
元UTプレーヤーのしるび氏は、「メチャクチャくやしいから次のC4 LANに備えて練習します」とコメントしてくれました。修学旅行で友達が持ってきたカードゲームやボードゲームでの対戦が面白くてその後もみんなしばらく真剣にプレーしてしまうなんていうことが学生の頃ありましたが(自分だけ?)、今回のUT99対戦もそのような側面を感じられ、もしかしたら一部でUT99の再ブームが起こるかもしれません。
しかし今回、約20年も前のFPSタイトルを使ったオフラインイベントを2018年に見ることが出来るとは思いもしませんでした。
次の『C4 LAN』での「長縄 “KINTA” 実 1on challange」に備えて、『LFS池袋』でゲームを練習しましょう(優等生的な締め)。
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