Blizzard Entertaiment主催公式大会『Overwatch Contenders 2018 Season 1 Pacific』で 日本プロチーム DeToNator の韓国部門 DeToNator KOREA が Blank Esports に4-2で勝利し優勝となりました。
『Overwatch Contenders 2018 Season 1 Pacific』は、招待・予選を通過した全12チームが出場し、台湾の「Blizzard Arena Taipei」にて約2ヶ月間実施される公式オフライン大会です。
6チーム×2グループに別れてのレギュラーシーズンを経て、プレーオフには各グループの上位4チームがプレーオフに進出。
DeToNator KOREAと Blank Esportsは共にレギュラーシーズン・プレーオフ共に全勝で勝ち上がっている、アジアパシフィック王者を決定するのに相応しい対戦組み合わせとなりました。
グランドファイナルは4マップ先取制となり、 Blank Esportsがオープニングマップで勝利するなど序盤でリードしましたが、4マップ目から3連勝した DeToNator KOREAがトータルスコア4-2でアジアパシフィック王者の座を獲得しました。
Grand Final (Best of 7)
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※同順位で獲得賞金が異なるのは、レギュラーシーズンで勝利するごとにボーナスが支払われるルールで、勝利数が異なるため
日本、韓国、台湾という言葉が全然違う人たちが協力して実現したわけだけど、同じ人材用意するのでやってみてください、と言われても自分は絶対に出来ないと思うので江尻さん@Det_MaxJam 本当にすごいと思います。— Yossy (@YossyFPS) 2018年5月5日
Blizzard Entertaimentは、「プロへの道」としてフランチャイズチームのみが出場出来る最高峰のプロリーグ『Overwatch League』に続くプロへの道として、誰でも出場可能なオンラインでのオープン大会『Overwatch Open Division』、その上位チームと招待チームが出場可能なオフライン大会『Overwatch Conternders』という仕組みを作りました。
2018年、プロへの道 | オーバーウォッチ リーグ
2018年のプロへの道の詳細 | オーバーウォッチ リーグ
アジアパシフィックの王者となった DeToNator.KOREA は、名誉と賞金の他に、今後Overwatchの最高峰プロリーグ『Overwatch League』のフランチャイズチームよりスカウトの声がかかる可能性があります。
『Overwatch League』で存在感を示す韓国人選手
『Overwatch Conternders』で活躍することで、フランチャイズチームからスカウトの対象になる可能性があるというものです。現在の『Overwatch League』には12チームが出場しており、韓国選手は全てのチームで起用されており、その登録数は2位のアメリカ国籍選手18名を大幅に上回る59名となっています。
アジアパシフィック大会を4-2で制した韓国人主体チームの DeToNator KOREAは各チームのスカウトが注目すること間違いなしでしょう。
システムとしての課題
「プロへの道」の仕組みにより、各選手がプロチームからのスカウト対象となり得ます。しかし、ここまで選手を導いてきたプロチームにとってはせっかくの選手をフランチャイズチームにとられてしまう、という自体となる可能性があります。
また、フランチャイズチームとなるには審査や参入費用の支払いが必要となるため『Overwatch Conternders』で優勝してもチームには選手がフランチャイズチーム入りをすることが決まった場合に移籍金を得られるという可能性くらいしかメリットがありません。
『Overwatch Conternders』で優勝したことによるチームへのメリットというものがないと、今後のシーズンで出場チームが減少し『Overwatch League』に出場出来るような優秀な選手の発掘という流れ自体が成り立たなくなる可能性もあると思います。
今後、このあたりの改善が行なわれるのか個人的に注目しています。