2018年5月4日、『一般社団法人 日本eスポーツリーグ協会 (JeSA)』の設立が発表されました。
「一般社団法人 日本eスポーツリーグ協会」は兵庫県神戸市に運営本部を構える団体で、日本各地のクラブハウスに所属するクラブチームが優勝を目指して戦う5つのゲームを採用する年間リーグ『Z LEAGUE』を2019年度から開催する他、JeSA独自のプロライセンス、出場するクラブチームのクラウドファンディング支援などの取り組みを行なうとしています。
取り組みとしては興味深いのですが、配信されたプレスリリースの詳細を読むとツッコミどころが満載すぎる内容で、運営団体として信頼できるのか疑問に感じるというのが正直なところです。
eスポーツの「プロ野球」Zリーグが2019年度より開始! プロライセンス制度や賞金制度など既存の枠を超えた新しい新団体発足 日本eスポーツリーグ協会 – 一般社団法人日本eスポーツ協会のプレスリリース
例
こういったところがしっかりしていない団体がプロライセンス発行やクラブチーム方式の年間eスポーツリーグを運営していくことが出来るのでしょうか…。リリースをみると疑問を感じる点がこの他にもあり、個人的に一番気になるのが新たなeスポーツ協会が誕生してしまっている点です。
2022年に中国・杭州で開催される「アジア競技大会」でeスポーツの採用が決定しているほか、将来的なオリンピックでの採用も期待されており、日本代表を派遣するには国内唯一の団体となっているeスポーツ団体が日本オリンピック委員会(JOC)に加盟する必要があります。
日本はこれまでeスポーツ団体が乱立しており、10年近い歳月を経てその問題を解決する統括団体『日本eスポーツ連合』が2018年2月に設立されました。にも関わらず、協会という形で新たな団体を設立するというのは、歴史を知らないのか、妨害したいのか、特に何も考えていないのかという印象を受け、やはり信頼性という点に疑問を感じます。
新たな試みのリリースに対してケチをつけるような内容となってしまい申し訳ないですが、この点については言及しておきたいと思った次第です。