DMM Gamesが主催する『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』公式大会『PUBG JAPAN SERIES』αリーグ Phase2で Unsold Stuff Gaming Hyster1cJamが優勝となりました。
写真: フェイズ2を制したUSG Hyster1cJam
『PUBG JAPAN SERIES』αリーグはプロリーグ設立を目指す準備大会として実施されています。「フェイズ2」では全9ラウンドの試合が実施され、順位と獲得キル数による総合ポイントで順位が決定されます。
最終日のラウンド7~9は、2018年4月15日(日)にグランドオープンが予定されている新たなeスポーツ施設『LFS(ルフス) 池袋 esports Arena』で実施されました。
こちらはゲーミングPC「GALLERIA(ガレリア)」シリーズを展開する株式会社サードウェーブが新たに立ちあげた新会社「E5 esports Works」によって運営され、最大100台の「GALLERIA」PCを並べての利用や、eスポーツ大会開催を前提としたステージと防音仕様「ボックス型選手席」が特徴となっています。
サードウェーブの大浦豊弘氏にお話を聞かせていただいたところ「PCに限らず、コンソールやモバイルなども含めてゲームやeスポーツが好きな人が集まっていつでも利用出来る施設を目指していきます。プロゲーマーの方が集まって練習したり、みんなが大会やイベントを開いたりと色々な使い方をしていただいて、コミュニティの裾野を広げていければ。全国にこういう施設が増えていくと、eスポーツやゲームがより活性化するのではと期待しています」と熱く語っていただきました。
ちなみに、新会社「E5 esports Works」の代表はLANゲームパーティ『BIGLAN』やオンラインFPSのオフライン大会など展開していた長縄実氏が就任されるそうで、自分のように古くからシーンを見ている人には驚きの展開といえるのではないでしょうか。
前置きがかなり長くなりましたが、最終戦を現地で観戦させていただきました。選手の熱いプレーを体感出来るのはやはりオフラインならでは。今回、ド派手な演出というものはありませんでしたが、そのようなものがなくともキャスターやオブザーバー(ゲーム内カメラ)の見事な仕事が最終戦を素晴らしいものに仕上げていました。
ゲームの流れに合わせたテンションで観戦者をゲームに引きこむメインキャスターOooDaさん、その実況とゲーム展開に合わせてトッププレーヤー・ストリーマーとしての経験を引き出しに、選手やチームの狙い・現状や次の展開の予測などを圧倒的な説得力と共に提示してくれる解説者SHAKAさん(DeToNator所属)、キャスターが展開する会話にあわせて、観戦者にその状況を視覚的に提示してくれるオブザーバーの連携がかなり魅力的な観戦体験を実現していました。以下は、すごいと実感させられた展開の一例です。
SHAKA「Rascal Jesterの陣形取りはさすがというものがありますね。2名が家を取り、その左側のすこし高く丘になっている林を他のチームメンバー2人が守ることで左側からは撃たれないという形を作っていますので」
(RJの連携力の高さ、安全を確保した配置戦略が伝わる)
「Rascal Jesterが怖いのは海岸からマーメイドが上がってきて徒歩で近づいてくる、この状況だけが怖いところでありますが~」
(リスクについても説明、ここで海岸がどのような状況になっているか引きの絵がカットイン、該当パート映像)
このような連続で「なるほど」と思わせられながら次々に展開を追うことが出来て、とにかく素晴らしい観戦体験でした。この感想をキャスターのお2人に伝えたところ、「オブザーバーの方々が会話に合わせて画面を展開してくれるので、非常にやりやすかった」と話されていました。
ゲーム1は、活動エリア制限で海を含む展開が続き、「マーメイド」と呼ばれる水中で戦闘を避け生存時間を延ばす作戦をとるチームが続出しました。キャスターのOooDa氏はこの状況を「全日本パブジー水泳大会が開催」と紹介。
活動エリアの縮小が開始されると、まるで大波が押し寄せてくるかのようにパルスが選手達に襲いかかります。さらにこの状況で撃ち合いも始まり阿鼻叫喚の状態に(該当映像)。このパルスと戦闘で10チームが脱落となり13チームの生存が一気に3チームに。最後は有利なポジションを取っていたSunSisterがDimension3との戦闘を制し見事にドン勝(1位)を獲得しました。
ゲーム2は、とんでもないラストが見どころ(該当映像)。ラストは4チームが残り、Rascal Jester と USG Hyster1cJam がスモーク越しに読み合いを重ねる激しいバトルを繰り広げ、この戦いをUSG Hyster1cJamが制します。残る2チームはどこに…?とUSGが状況をチェックすると、崖下の海には上に登ることが出来ずにいる3人の選手が。USGはもちろん余裕で対処し、見事にドン勝獲得。
USGのメンバーは、憧れだったというSHAKAさんによる勝利者インタビューに挑むことになりました。
ちなみにSHAKAさんはUSGが毎回上位を獲得出来ているのは実力・動きによるものなのは間違いないうえに、Georgopolの南にある資源が豊富なエリアで毎回ファームが出来ており、装備がしっかり整っていることが大きいと説明していました。
フェイズ2の王者が決定する最終ラウンド。この時点でラウンド8でドン勝を獲得したUSG Hyster1cJam は2位に400ポイント近い差を付ける事に成功しており、実質優勝は確定という状況。しかし他のチームは入れ替え戦への足切りが存在しているため一切気を抜くことが出来ません。
どのチームもゲームが動くポイントに備えて動いていく中で、流れが変わることになるのは開始26分過ぎ(該当映像)。活動可能エリアは、Mylta付近の建物が密集するエリアと、そこから丸見えの麦畑という指定に。もちろん各チームが建物に入り込み安全を確保しようするため、建物の奪い合いでまさにバトルロイヤルという激しい戦闘が繰り広げられることに。
最後の局面は4チームの争いに。どのチームも動きたくても動けない完全な膠着状態から(該当映像)各チームがカードを切った結果、最後に残る2チームは3人生存のCrest Gaming と 1人のみのSunSister SuiSider’s。最後は完全にスペースがなくなるため、全員が最も長く生存できる中心点に向かって猛ダッシュ。SunSister SuiSider’sのgabha選手は建物から決死のダイブ。
あわや生存かと思われましたが、ドン勝を獲得したのはCrest Gamingという結果となりました。
※()内はRound6からの順位変化
βリーグ進出
βリーグ入れ替え戦 出場
【PJSαリーグ Phase2 最終ランキング】
PJSαリーグ フェーズ2終了いたしました。最終ランキングはコチラ。
USG_Hyster1cJamが見事総合1位となりました。#PUBG_DMM #PJSαリーグ
※下位6チームは入れ替え戦対象となります。 pic.twitter.com/m0XBVSyk1d— 【公式】PUBG_DMM (@PUBG_DMM) 2018年3月31日
総合ポイント賞
Most Kill賞 – 8キル
ライブビューイングにもたくさんの方々がお越しくださいました!
PUBG JAPANとしても映画館でPUBGの大会を楽しむという、初めての、貴重な経験をさせて頂きました。
最後に、OKを頂いた皆さんのPUBG最高ー!なショットです。
誠にありがとうございました!! pic.twitter.com/9yDsQPCXjZ— PUBG JAPAN 公式 (@PUBG_JAPAN) 2018年3月31日
配信アーカイブ
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「βリーグ」の出場権をかけて「αリーグ」15~20位の6チームと一般公募チームで実施される入れ替え戦のエントリーは、2018年4月上旬にスタート予定。「βリーグ」の詳細は今後改めて発表予定です。