2018年3月4日、プロチームDeToNatorと東海テレビがeスポーツイベント『Nagoya eSports Festival Vol.0』を愛知県名古屋のテレピアホールで開催しました。
『Nagoya eSports Festival Vol.0』は、eスポーツ市場をゲーミングチームとそのゲーミングチームを応援する企業を支援することを目的とし、東海テレビが初主催するeスポーツイベントとして開催されました。
本イベントは、東海テレビがスポンサードするeスポーツチーム DeToNator を中心に「ショーマッチ」「トークショー」などを通じてeスポーツを体験出来る内容となっていました。
日本のeスポーツイベントというとやはり東京が中心。最近では関西でも増えてきましたが名古屋での開催は比較的珍しいケースと言えるでしょうか。自分は前日から会場を見学させていただきましたが、やはり関係者は「明日みんな来てくれるのだろうか」と不安な様子を見せていしました。
しかし、当日は会場の建物からはみ出るほどのファンが来場し、会場の建物からはみ出すほどの行列となりました。
会場の先頭に並んでいたしゅーくん/sencalさんにお話を聞いてみたところ、小学生の時からファンの Darkよっぴー さんが登場するAVAのエキシビションマッチを見たくて朝5時50分にやって来たそうで驚かされました。
まずは、スポーツゲーム「ウイニングイレブン」を使用したエキシビションマッチが開催されました。
イベントの総合プロデューサーを務める DeToNator代表の江尻氏はこの理由について「本イベントは(DeToNatorのファンイベントではなく)世界を目標にしたり世界で戦うチームを応援するという意味もあるのです。私もウイニングイレブンのイベントを観戦しにいって、そこでのプレーヤ盛り上がりを見て採用させていただき、プロライセンス発行という話題もあり、日本トッププレーヤーのプレーをぜひ見ていただきたい」と説明しました。
エキシビションマッチということで変速方式のトーナメントで対戦を実施。各選手が自分の持ち味を活かしたプレーで会場を沸かせ、今回はカウンターからの速攻を得意とするからあげ選手が優勝となりました。
試合後、コナミの梅津氏は「トッププレーヤーのプレーを見ていただけたのでは」とコメント。2018年3月31日から開催去る「ウイニングイレブン 2018」公式世界ツアー南北アメリカラウンドに まやげか選手が出場することを紹介。まやげか選手を応援すると共に、ぜひウイイレをプレーして欲しいと来場者に語りかけました。
澤入さんは「違う形でサッカーを楽しませていただいた。サッカーでまだ日本は世界一になっていないので、(まやげか選手には)まずゲームでサッカー世界一になってほしい」と激励しました。
最後の生存者となることを目指す最大100人が参加可能なバトルロワイヤルゲーム『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』のイベントには、DeToNaotrに所属する人気ストリーマーチームと、プロとして活動する韓国チームのメンバーが出場し、SQUAD(4人チーム戦)2試合と8人が1チームとなる特殊ルールのカスタムゲーム1試合が行なわれました。
この両チームのプレースタイルは非常に対象的。まずSQUADモード1試合目は、チーム内で「戦闘指揮官」「サポート」「運転手」などの役割分担を行ない組織的なチームプレーする韓国チームが活躍。
「索敵」担当が移動の前に周囲を見回り安全確認や周りにいる敵チームの情報を持ち帰ることで生存率を上げながら、生き残るための有利なポジション取りを駆使して圧巻のドン勝獲得。
2試合はDeToNatorストリーマーズがストリーマーらしいトークとプレーで来場した観客を笑わせながら終盤まで生き残り、最後は不利なポジションから敵がいる建物に乗り込み全滅させるというさすがのプレーでドン勝を達成し会場を大いに沸かせました。
Nagoya e-sports Festival Vol.0 @DeToNator_GG ストリーマーズ ドン勝シーン pic.twitter.com/umXSFWLqa8
— Yossy (@YossyFPS) 2018年3月4日
8人チームの特殊マッチでは日本と韓国の選手が同じチームとなり、日本語・韓国語・英語の3ヶ国語を駆使して生き残りをかけた戦いに挑みました。
8人チームということもあり、移動も迫力でDeToNatorは6台の車を運用。自動車産業が盛んな愛知らしく(?)、車がズラリと並べた迫力のポジショニング。
さらに、DeToNatorは8人を2ペアに分けて4部隊で展開。ラストでの壮絶なバトルでは撃ち負けてドン勝こそはなりませんでしたが、見事2位に入賞。StylishNoob氏は「言葉なんていらなかった。非常に楽しめた」と韓国チームとのプレーに大満足な様子でした。
プロチームDeToNatorはオンラインFPS『Alliance of Valiant Arms』のチームとして2009年に設立され、現在では世界を舞台に活動するプロチームとなりました。
本イベントでは、数々の大会でタイトルを獲得しチームの基礎を作り上げてきた『AVA』部門のレジェンドが久々に集結。現在プロとして活躍するメンバーたちとエキシビションマッチで対戦しました。
1試合目はAVAで最も人気がある「Dual Sight」での対戦。
この試合は初期のDeToNatorでエース・キャプテンとして活躍した Darkよっぴー選手が開幕ラウンドからトリプルキル。続く2ラウンド目では「Ace」(5人全員キル)を決めるなどさすがレジェンドというスーパープレーを披露。
現役プロチームは「最初は花を持たせてやった」とばかりに次第にプレーを安定させ、ラウンドを取り返していきます。国内のトップチームで指揮官を務めていた選手が多数存在している点も協力で、少人数になっても冷静な判断できっちりと仕留め、2マップを連取し現役の力を見せつけました。
試合結果
するがモンキー選手は「一緒にやっていた時はたのものしかったですが、敵に回してみて強さを実感しました」とコメント。cooldere*選手は「ものすごく強かったので現役復帰してほしい」と呼びかけました。
個人的に DeToNator LEGENDSのメンバーは台湾プロリーグなどを取材させていただいたりしたこともあり改めてステージで「GO!デト」やパフォーマンスを見せてくれたのは非常に感慨深いものでした。現役選手たちに魂のようなものが引き継がれ、今後も活躍してくれることを願っています。
本イベントは来場者1,700人以上、Twitch同時視聴が1万人を超えるなど大盛況の結果となりました。
東海テレビの深谷弘プロデューサーに終了後の感想を質問させていただいたところ、「当初は300人くらい来てくれれば良いとおもっていたのですが、かなりの方が来場・視聴して下さって驚きました。東京・大阪の方が大きなイベントがあるなか、名古屋でやってみてどうなるか心配していますしたが、今回の熱気は東京・大阪よりむ強いのではないかと感じました。名古屋の人は控え目でコンサートをやっても盛り上がらないと聞くのですが、今回、選手と一体になって盛り上がっている姿を見て本当に良かったなと。名古屋にはこういう素晴らしいファンがたくさんいるので、名古屋でもゲームやeスポーツのイベントをたくさん開催してくださいとみなさんに言いたいですね。」とコメントしていただきました。
『Nagoya eSports Festival』が継続して開催されていくことで、中部エリアでもeスポーツイベントが根付いていくことに期待しています。
イベントの写真、配信アーカイブ、トークショーの内容は以下からチェックしてください。
写真
トークショー
イベントオープニング
ウイニングイレブン エキシビションマッチ
PUBG 4BR
eSports Special Talk Show
DeToNator AVA vs DeToNator LEGENDS
PUBG 8B