Virtus.proがCS:GO部門スターティングメンバーからキャプテンの Wiktor “TaZ” Wojtas 選手を外すと公式発表しました。
チームサイトによると、 Wiktor “TaZ” Wojtas 選手はスタメン落ちしベンチ要員となることに加えて他チームとの移籍交渉を可能とする対応をしたそうで、早い話が戦略外通告での解雇ということになります。TaZ選手は2016年に2020年までの4年契約を結んでいましたが、これを繰り上げての契約終了です。
TaZ 選手に代わって、Team Kinguinの Michał “MICHU” Müller 選手がレンタル移籍の形で一時加入し、『SL i-League StarSeries – Season 4』と『Intel Extreme Masters Season XII World Championship』に出場します。
本件について、公式サイトにチームゼネラルマネージャー、FacebookにTaZ選手のコメントがそれぞれ掲載されています。
私たちはアトランタで開催された『ELEAGUE Major: Boston 2018』で、ファンにより強いチームになると約束しました。これはその第一歩です。小さいですが、非常に重要なステップです。
Team Kinguinの MICHU 選手をVirtus.proファミリーに迎えます。彼は今月の『SL i-League StarSeries – Season 4』と『IEM World Championship』で共にプレーすることになります。
そして、3月に新ラインナップの詳細を発表します。TaZ選手のVirtus.proにおける長年の貢献に感謝を述べたいと思います。彼はGolden Fiveと呼ばれる選手達がVirtus.proに加入する一番の理由となった選手で、Virtus.proのために共にプレーし続けてくれました。
本日をもってVirtus.proのラインナップとしてプレーすることはなくなる。Virtus.proは今後のプランに自分が適さないと判断した。その決定をただ尊重し、Virtus.proの成功を願っている。これはお互いにとって最高の変更だと思う。人生において変化は必要なものだ。自らの新たなチャレンジを楽しみにしている。これが選手として最後の投稿になることはない。モチベーションにはまったく問題が無く、今後に向けてこれまで以上にやる気がみなぎっていて、幸せだ!
From the bottom of my heart. Thank you all for warm words of support and motivation. <3 This is esports at its finest…
— VP TAZ (@g5taz) 2018年2月6日
年間を通じて、Virtus.proはゲームの内外で、チームレベル、個人レベルの様々な変更を試してきました。インゲームリーダー、スナイパー、トーナメントへの準備の仕方なども変えてみましたが、実を結ぶことはありませんでした。
Virtus.proは1年間進歩ナシでしたが、他のティア1チームは順調に成長しています。シーン全体では、新たな有望選手が誕生しています。彼らはオンライン・LANトーナメントにて古い選手のおかげで急激に経験を積み重ねています。
「前進しないものは後退していく」という有名なことわざがあります。2017年のパフォーマンスを分析すると、私たちの実績は痕跡もなく消え去ってしまったと言って間違いありません。
私たちは前進する必要があります。すぐにトップに戻る事はできないかもしれませんが、少なくとも世界のトップクラスになる必要があります。チームは、新しい選手を加えてアップグレードする必要があると判断しました。
直近の30日間はTeam KinguinからレンタルしたMICHU選手がTaZにかえて共に練習することになります。MICHUは『SL i-League StarSeries – Season 4』と『IEM World Championship』に出場する事になります。時間だけが、次に起きることを示してくれるでしょう。
本日よりレンタル移籍にてVirtus.proでプレーします。TaZ選手に代わって、『SL i-League StarSeries – Season 4』と『IEM World Championship』に出場となります。最高レベルのチームで自身のスキルを証明するチャンスをとてもうれしく思います。
来たるトーナメントに向けてあまり時間はありませんが、お互いの成功のために真剣に取り組んでいく必要があります。
このような機会を認めてくれたTeam Kinguinに感謝します。
今回脱退する TaZ選手と Filip “NEO” Kubski 選手は、2004年から共にプレーするチームのコアメンバーで、彼らを中心としたチームは「Golden Five」の別名で知られてきました。
これまでの複数インタビューにおいて、「Golden Five」のメンバーはリーダーである TaZ選手がかなりの裁量をもって決定してきたことが明らかになっています。その TaZ 選手 が作り上げてきたチームから本人がいなくなり、オリジナルメンバーのNEO選手とも別チームになってしまうということは「Golden Five」の伝説もこれで終了ということになってしまうのではないでしょうか。
Virtus.pro
Team Kinguin
Legendary moments like these will never be forgotten.
Can't wait to see what's next for you, TaZ! pic.twitter.com/2PakzRrC3c— ESL Counter-Strike (@ESLCS) 2018年2月6日
地元ポーランドのファンからブーイングを受けるolofmeister選手をかばうTaZ選手の伝説的シーン