Blizzard Entertainmentが『Overwatch』のeスポーツ観戦機能強化に関するアップデートの内容を公式YouTubeにて公開しました。
『Overwatch』のeスポーツ観戦機能の強化については、2017年10月に映像が公開され11月3日よりアメリカで開催される『Overwatch World Cup 2017』で導入予定と紹介されていました。
こちらはゲームディレクターの Jeff Kaplan 氏による解説トークのみでしたが、今回公開された動画では、実際の画面映像が紹介されています。
キャラクターのスキンに、チームの特徴に合わせたデザインが適用されます。
『Overwatch World Cup』 は各国代表の国旗に合わせたデザイン、今後開催される『Overwatch League』は出場フランチャイズチームのチームカラーに合わせたデザインとなります。
カナダ代表チームの場合
カラーバリエーションは「ホーム」の場合はライト系、「アウェイ」の場合はダーク系が適用されるとのことです。
これまで、ゲームを観客に見せる場合はプレーヤーの1人称視点、フリーカメラによる引き映像のみでした。今後は、プレーヤーが操作しているキャラクターを含めてみることが出来る三人称視点と、マップを見下ろして表示できる視点が追加されます。
3人称視点
見下ろし視点
CS:GOなどの場合、見下ろし表示で全体的な流れを確認しつつ、交戦が起きたりと何か動きがある場合にその周辺にカメラを切り替えるといった使われ方をしています。
『Overwatch』は非常にスピーディなゲーム展開が魅力ですが、試合の場合は最大12人もの選手が一画面に存在することになるため、「その瞬間に何が起こっているか観戦者に伝わりにくい」ということが課題とされてきました。
「インスタントリプレイ」では、視点を自在に切り替えながらゲーム内で起きている状況を確認しつつ、アビリティ等の効果がどのような影響を及ぼしているかを見ることが出来るようになります。
D.Vaの自爆スキル炸裂を引きで表示
同じシーンにおいて、各パートではどうなっていたかなどを確認できる
オフライン大会で「オオーッ!」と歓声が上がったけど自分はよくわからない、といったような場合にこの機能を使った解説が入ることで、そのような人にもすごさが伝わるようになることが期待されます。
「eスポーツ」においてかなり重要な要素となってきているのがゲームの統計データです。
どのくらいダメージを与えたのか、アルティメットを何回決めたか、敵からのダメージをどれだけ肩代わりしたかなど、ゲーム内での活躍が数値として可視化されることで、実況解説に深みが増していきます。統計データを元に、チームの特色なども見えてくることになるでしょう。
今回の動画には登場しませんでしたが、以前の動画にはトーナメント機能の搭載が紹介されていました。例としてプレーヤーがゲームで切断されてしまった時などに審判がポーズを押さなくとも自動でゲームが中断されたり、試合結果がトーナメント進行に反映されたりと、システムによる自動化を導入することで進行がラクになるほか人為的ミスを減らすことが可能となると説明されていました。
個人的に、『Overwatch』はメタや戦術トレンドを追っていないので見ていてもあまり良くわからないというタイプなのですが、今回のシステム強化によって観戦がより楽しくなることを期待しています。
ちなみに、わかりにくいという話をしたところ「むしろFPSで一番良くわかる」という意見を何人かにもらったこともあるのですが。