Gambit Esportsでメジャー大会を制した Danyl “Zeus” Teslenko 選手が、古巣 Natus Vincere に移籍することが発表されました。
2016年10月、Zeuz選手は設立当時から在籍していた Natus Vincere との契約を解除され、 Gambit Esports に移籍。その約10ヶ月後となる2017年7月に、メジャー大会『PGL Major Kraków 2017』でチームを優勝に導き賞金50万ドルを獲得しました。
客観的に見ているものとしては、メジャー大会を制したチームを去り成績不振の Natus Vincereになぜ移籍するのか疑問ですが、公式発表・インタビューによるとこれは Zeus 選手の意志によるものとのこと。
Gambit Esportsの経営陣・Zeus選手を除くメンバーは、Zeus選手と共に移籍してきた Mykhailo “kane” Blagin コーチの手腕は満足出来るものできずプロチームには適切な人材ではないとして解雇することを決定。Zeus選手はkane氏は必要な人材で解雇するのならば自分もチームを去ると交渉しましたが、最終的にこの判断が尊重され、Natus Vincereとの正式な移籍契約が結ばれることになりました。
Zeus選手はHLTV.orgのインタビューに対し、『PGL Major Kraków 2017』の後に行なわれた HObbit 選手の結婚式にZeus選手とKane氏は呼ばれず、その数日後、直接的な話し合い無しにkane選手の解雇が決定されたとのこと。その後、Zeus選手は考え直すよう先のような交渉を行ないましたが、最終的にKane氏と共にNatus Vincereに戻る事を決断しました。この決定の前には、 pro100 で若手を指導することや、引退という選択肢もあったと明かしています。
今回のZeus選手復帰に併せて、先日移籍リスト入りしたことが発表された Denis “seized” Kostin 選手がスターティングメンバーに復帰しました。新たなNatus Vincereのラインナップは下記のようになります。
Natus Vincere CS:GO
これまでチームのコーチを務めていた Andrey “Andi” Prokhorov氏はアナリストとしての役割を打診されましたが、今後もコーチとして活動することを希望しチームを去る決断を下しました。
Zeus選手は自身が脱退した後のNatus Vincereが不調だった理由ついて、seized選手にキャプテンとしての経験が不足していたこと、正しい練習のプロセスが確立されていなかったこと、その結果ゲーム内ですべきことを見失っていたことと分析しています。Zeus選手とKaneコーチが加入したことにより、これらの問題は解決されチームは改善に向かっていくのではないでしょうか。
7日前、私はZeusの移籍は不可能だと言っていました。にもかかわらず、状況は絶えず変化し、予期せぬ機会が与えられました。
レジェンドがチームに復帰することを誇りに思います。先のMajorでGambitに勝利をもたらしたKane氏も迎えることをうれしく思います。
私たちはZeusの豊富な経験、ゲーム内外での考え方、チームとの優れた協力関係がチームを強化すると確信しています。
また、コーチのAndiがチームを去ることは本当に残念です。彼は2014年以来チームの一員で、Webサイトのライターからアナリストを経てチームのコーチに就任しました。これまでの全ての仕事に感謝すると共に、今後の成功を願っています!