株式会社 経営塾が発行する経済情報誌『月刊BOSS』にeスポーツの特集記事が掲載されています。
特集では、「アジアオリンピック評議会」2022年の『アジア競技大会』公式メダル種目の採用、高額な賞金などでメディアを賑わす「eスポーツ」の現状について紹介する内容となっています。
特集トピックス
○メーカーは冷静な目で状況を見つめている
COLUMN eスポーツはユーザーへの還元
○ライアットゲームズはeスポーツの黒船になるか?
○プロチームオーナーが語るeスポーツへの思いと現実
プロチームのトップランナー デトネーション・ゲーミング CEO梅崎伸幸
持てる才能を伸ばしたい ラスカル・ジェスター 代表大川孝行
コンシューマーから殴り込み 野良連合 代表西泰弘
ビジネスとして成功させるには サイクロプス大阪 オーナー伊草雅幸
COLUMN 大人気! プロゲーマー養成専門学校
上記のプロゲーミングチームオーナーに加えて、「日本eスポーツ協会」事務局長・筧誠一郎氏、「株式会社ネクソン」プロモーション2チーム チームリーダーの坂下智久氏、「ネクソンコリア」 eスポーツチーフマネージャー キム・セファン氏、「ライアットゲームズ」ディレクター 齋藤亮介氏が登場し、それぞれの立場からeスポーツへの思いや現状についてコメントしています。
個人的に興味深かったのは、ネクソンの坂下氏による発言。ネクソンは2010年頃から『サドンアタック』や『カウンターストライクオンライン』を含めた自社タイトルで大会やイベントを継続的に開催しユーザーとの関係値を構築していますが、eスポーツが大きく注目されるようになったる結果、無関係な人々に煽られて一過性のブームとなり、これまで築き上げてきたものが壊れてしまうことやオンラインゲームに対する悪いイメージに繋がることを懸念していました。
また、アジアオリンピック評議会が「esports」を2022年『アジア競技大会』の公式メダル種目に採用したことが大きな注目を集めていますが、選手を派遣するには日本オリンピック協会(JOC)に国内の統一団体を加盟させるすることが必要であると言われています。
現状、eスポーツ関連の団体は日本に複数ありますが、プロゲーミングチーム DetonatioN Gamingのオーナーで「日本eスポーツ連盟」(JeSF)の理事を務める梅崎 伸幸氏は本誌内において「日本eスポーツ協会」はチームや選手からの不満が多い事から、将来的な統合の可能性を示唆しつつも現状は協会からのオファーを断っているとコメントしていました。今後、良い方向に進んで行く可能性はあるのでしょうか?
特集記事は、この他にも興味深い話がたくさん掲載されています。競技ゲームのジャンル説明等もわかりやすく素晴らしいものでした。あとは、主役である選手・プレーヤーの意見もあれば良かったのですが。
『月刊BOSS』は書店、アマゾンのKindleストアで販売されています。
Kindle版は権利の関係か、写真が数点塗りつぶされてしまっているので、読めるならば書籍版の方が良いかと思います。