Virtus.pro Dota 2部門のマネージャー Andrey “Kimi” Kvasnevsky氏がDDoS攻撃の影響による敗戦の責任を取り辞任したことが明らかにされました。
こちらの情報は、Virtus.pro公式サイトにてチームのゼネラルマネージャー Roman Dvoryankin氏のコメントを紹介する形で発表となりました。
まずは経緯を説明すると、Virtus.proは『Dota 2 Asia Championships 2017』のCIS予選グループAに出場。
Effect戦と LQ戦において Virtus.proの選手達がDDoS攻撃によりサーバーから切断され、規定時間以内に復帰できないため敗北扱いとなり、最終的にグループステージ敗退となりました。
先週の『Dota 2 Asia Championships 2017』予選1ゲーム目(2/3)にインターネット接続に関する問題が発生しました。いまは2017年なので、アマチュアも参加するトーナメントとはいえこれは許されるものではありません。
2/6(月)、Virtus.proは事前に防ぐことが可能なDDoS攻撃の標的となりました。私はチームの代表者としてこの責任を負うと共に、チームのファンおよび株主のみなさまに謝罪いたします。
また、私たちDota 2チームマネージャーのAndrey Kvasnevsky氏がチームを去ることを決定しました。Andrey氏の今後の成功を願っています。この決定は簡単なものではありませんでした。
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チームサイトには「Dvoryankin氏は解任の公式理由を明らかにしていません」という、チーム公式発表にもかかわらず他人事のような表現の文章が記載されていました。
Dvoryankin氏のコメントを見る限り、DDoS攻撃は事前に防ぐことが出来たものであるという認識なので、マネージャーのAndrey氏が責任を取る形で解任されたという線が濃厚ではないでしょうか。
ちなみに、今回の件とは別のエピソードですがVirtus.pro CS:GO部門の Jarosław “pasha” Jarząbkowski選手は『ELEAGUE Major 2017』期間におけるジムトレーニングの様子を紹介する動画において「これはオンラインの試合を荒らすDDoSerだ」と言ってパンチングボールをDDoS攻撃者に見立てて蹴り飛ばしていました。
試合がDDoS攻撃の対象となる理由としては、単純なイタズラ・嫌がらせの他に、賭けの対象となっており自分に有利な結果となるよう妨害行為をしていることなどが挙げられます。今回がどのような理由で攻撃の対象になったかは不明です。