国際大会『World Electronic Sports Games 2016』Dota 2部門で TNC Pro Teamが優勝となりました。
『WESG 2016』は中国・アリババグループのアリスポーツが主催するeスポーツの国際大会です。
競技ゲームは「Counter-Strike: Global Offensive」「Dota 2」「Herthstone」「StarCraft II」の4タイトルで、世界5エリアで開催された予選を勝ち抜いた代表選手達が出場します。
Dota 2部門には24チームが出場。4グループ×6チームのグループステージではBest of 2形式で総当たり戦が行なわれ、1位通過がプレーオフの準々決勝に進出。2位・3位チームは準々決勝の出場権をかけた試合に進出となりました。
決勝戦は、Dota 2への復帰を果たしたばかりの Cloud 9と、優勝候補の一角 Alliance を下した TNC Pro Teamの対戦となり、 TNC Pro Teamが2-1で勝利し見事に優勝となりました。
フィリピンチームが大型国際大会でタイトルを獲得したのはDota 2の歴史的にも快挙と言えるかと思います。
.@TNCProTeam — the champion of WESG Grand Final presented by Alipay in Dota 2#WESG #Dota2
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1試合目はスモークを使った集団での奇襲を軸に TNC Pro Team がゲームの主導権を握って勝利。 TNC Pro TeamのCarryを担当する Raven選手はWeaverを使って22キル0デスの大活躍。
2試合目は先のゲームとは変わって Cloud9 の連係が冴え、主要な集団戦をキッチリと抑えきりこのゲームを制しました。
3試合目は、開幕から TNC Pro Team が5人全員でスモークを使い、敵陣のバウンティールーンスポットに透明となって奇襲するアグレッシブな作戦を展開。しかし、 Cloud 9はこの攻撃を見事に受けきり逆に4キルを獲得。
その後の流れは完全に Cloud 9となり、SvenやLunaなど素早くオブジェクトを破壊できるヒーローのいる Cloud 9 は次々にタワーを折り続け勝利は揺るぎないものかと思われました。しかし、諦めない TNC Pro Teamは後半に敵をほぼ全滅させる集団戦2回を制すことで一気に流れを取り戻し、そこから怒濤の勢いで Cloud 9 の本陣を破壊する大逆転勝利を見せました。諦めなければこういう逆転劇が起こる可能性があるのがDota 2という典型といえる試合でしたので、興味のある方はぜひ観戦してみていただきたいです。