『Professional Esports Association(PEA)』の独自リーグと『ESL Pro League』の出場問題に関する続報が公開されました。
『PEA』は、組織の役員、参画するプロゲームチームオーナー、そして所属選手という3属性で構成されています。
2016年12月末に、『PEA』に加盟する7チームのうち5チーム(25名)が、組織の不透明で公平性を欠く取り組みに対し公開状で問題提起を行ないました。
これまでの経緯
7つの北米プロゲームチームが参加する『Professional Esports Association』にCS:GO選手団体が公開状で問題を提起 | Negitaku.org e-Sports
『PEA』は2017年より独自リーグの開催を予定しており、『PEA』加盟チームの所属選手については『ESL Pro League』アメリカ部門への出場を認めない方針を決定しようとしていました。
公開状での問題提起が行なわれた結果、『PEA』は様々な理由説明をしながらも最終的にどちらの大会に出場するかを選手サイドに委ねる事を決定。
当初から連名で問題を提起していた Cloud9、 Counter Logic Gaming、 Immortals、 Team Liquid、 Team SoloMidに NRG Esports を加えた6チーム30名の選手達は、最終的に『ESL Pro League』に出場するという決定を下しました。
選手達の代理人を務める Scott “SirScoots” Smith氏はMediumに投稿を行ない、選手達が『ESL Pro League』を選んだ理由や残された問題について言及しました。
これによると、『PEA』からの提案で選手が得られる金額は『ESL Pro League』よりも高額で、短期間でお金を稼ぐことを考えるならば『PEA』独自リーグに参加することにアドバンテージがありました。
一方、『ESL Pro League』は『PEA』独自リーグよりも少ない額ながらも、利益および収益の配分があり、選手達は利益配分のみの『PEA』よりも『ESL Pro League』の方が長期的に魅力的であると判断。『PEA』独自リーグに参加すればより迅速かつ簡単に大金を獲得できるというメリットもありましたが、選手達はこの点について懸念がありました。
プロゲーマーは、ソーシャルメディア、ライブストリーミングなどを含め、より多くのファンが注目・観戦する大会でプレーすることでに価値を見いだします。選手達は長い歴史を持ちファンを抱える『ESL Pro League』と新たな『PEA』独自リーグを比較した場合、『ESL Pro League』に出場する方が自分達を支えるファンにとって最大限の利益を提供出来ると判断し、今回の決断に至る要因の一つとなりました。
『PEA』はいまのところ、本件に関する公式なコメントを発表していません。