『韓国eスポーツ協会(KeSPA)』が2003年から14シーズン続く『StarCraft ProLeague』を終了すると発表しました。
2016年10月18日、KeSPAは本件に関する声明を公式サイトに掲載しました。
『StarCraft ProLeague』はその名の通り、『Blizzard Entertainment』のリアルタイムストラテジー(RTS)『StarCraft』を競技ゲームとするプロリーグです。
同リーグは白熱した試合とその物語でファンのハートを掴み、世界的トップクラスのプロゲーマーを輩出するなど韓国eスポーツの発展に貢献してきました。
しかし、プロリーグに参戦するチームや選手の減少、八百長問題、それらに伴うスポンサーの獲得難などからリーグを維持存続させることが厳しい状況となり、2016年シーズンをもって『StarCraft ProLeague』を終了をさせるという苦渋の決断を下しました。
KeSPAは「『StarCraft ProLeague』は終了しますが、『StarCraft』はグローバルなeスポーツタイトルとして存続していきます」とコメント。パートナーと協力しながら2016年11月に開催される『WCS Global Finals』の韓国代表支援、『StarCraft KeSPA Cup』を通じた韓国プロゲーマーが活躍する場の提供などを行なっていくとのことです。
2014年にeスポーツの世界大会『World Cyber Games』が終了することが発表されましたが、『StarCraft ProLeague』はこちらと同じく14年でその歴史に幕という結果となりました。
「eスポーツ」はその魅力として、「スポーツ」と異なり年齢、性別、身体的な差異をハンデとせず競い合えることが挙げられます。しかし、「スポーツ」よりもその競技の継続性が各ゲームタイトルの人気・寿命に大きく依存する点で異なります。
例えば、『StarCraft』と同じくクラシックなeスポーツタイトルとして知られる『Quake』シリーズは2011年に世界大会『Intel Extreme Masters』の競技種目から除外されました。
『Quake』シリーズはそれまでeスポーツの花形タイトルの1つと認識されていましたが、これをきっかけ多くの大会で競技タイトルとして採用されなくなり、同シリーズのプロゲーマー達は活躍の場を失う結果に。
この時に『Quake』シリーズに代わって採用された『League of Legends』は、現在メインストリームの競技タイトルとして人気を博しています。
今回の『StarCraft ProLeague』終了をきっかけに、活動の場を失った韓国プロゲーマーの引退や、競技ゲームの移行などが起こり、『StarCraft』の競技シーンは『Quake』シリーズと同じく縮小していく可能性が高いと思われます。
『StarCraft』シリーズにおける韓国の強さは圧倒的で、一時期は世界大会に出場している全員が韓国選手だったということもありました。
現在人気のeスポーツタイトルにも、数年後には同じ展開を迎えることになる可能性もあります。
今後、「eスポーツ」の競技ゲームが「スポーツ」競技のように長く存続していくことは出来るのでしょうか。
ひとつの時代が終わった感……。
素直に起動可能なOSが流通していない中、今までよく続いていました。
お疲れ様Starcraft