『クロスファイア』世界大会の日本代表決定戦『CrossFireStars2016 Japan NationalFinalで iNsanesが優勝となりました。
『CrossFireStars2016 Japan NationalFinal』は、2016年10月15日(土)に東京アニメ・声優専門学校 北葛西校舎で実施されたオンラインFPS『クロスファイア』の公式大会です。
同大会は2016年12月2日(金)~4日(日)に中国・上海で開催される世界大会『CROSSFIRE STARS 2016 Grand Finals』の日本代表決定戦として実施されました。
オフライン決勝には予選を勝ち抜いた4チームが出場。シングルイリミネーション方式トーナメントを見事に勝ち上がった iNsanesが2年連続で世界大会の出場権を獲得しました。
iNsanes: 左上より kariage、Unown、Shisa、(下段)Stx、LiptonT
大会配信アーカイブ
3位決定戦は勝利すれば賞金40万円獲得、負ければ賞金は無しという戦い。
お金が全てではありませんが、両チームともこの点についてはかなり気になるようで「賞金を獲得して帰りたい」とコメント。
1マップ目の「Ankara2.0」はスナイパーによる倒し合いし、アサルターたちの激しい撃ち合いが続きます。
3-3まではシーソーゲーム展開でしたが、攻め側の ArufeelGamesが人数差をうまく作りラウンドを獲得して5-3と前半リード。
後半は1ラウンド目から Esperanzaは1vs4展開となり苦しい状況。 ZylberStein選手がそこから3人を倒すスーパープレーを披露し逆転でのラウンド獲得か、と思われましたがさすがに厳しく ArufeelGamesがラウンド勝利。
その後は、 ArufeelGamesがキッチリと守り続け、9-6で1マップ目を勝利しました。
2マップ目の「Black Widow2.0」は Esperanza側が得意とするマップという前評判でしたが、1マップ目からの止まらぬ勢いで ArufeelGamesが4ラウンドを連取。1ラウンドを返した Esperanzaからは「アゲイン!」と気合い入れの言葉が発せられましたが、 ArufeelGamesが後半もゲームを制し、3位入賞を果たしました。 ArufeelGamesは非常に声が出ていたのと、動きにまとまりがあり、この差が勝利につながったのではという印象でした。
スコア
ArufeelGamesの SereNe1y 選手は、「長い間、同じメンバーでやってきたのでついに入賞出来てよかった」とコメント。FPSで長期間に渡りチームを存続させるのはなかなか難しいですし、さらに同じメンバーでついに入賞を達成したというのは素晴らしいことだと思います。
決勝は、世界大会出場多数の Ayatsuji選手などベテラントッププレーヤーで構成された Rebuildと、2015年に世界大会に出場した iNsanesの対戦。
Rebuildのラインナップは2013年に日本予選で優勝し世界大会『World Cyber Games』に出場した NfN_VeliaSと同じ構成となっていました。
Rebuild – Nassjas、Astrisk、Ayatsuji、darvitz、tappi-
対する iNsanesは、昨年日本予選2位、1位チームの出場辞退から繰り上げでの世界大会出場という結果だったため、今回は自力での出場を目標としており Stx選手は「世界しか見ていない」とレジェンドチーム眼中に無しと取れる強気のコメント。
そんなゲームをまずリードしたのは Rebuildチーム。2ラウンド目では Astrisk選手がうまい立ち回りと高速なAimで2-3と人数不利な状況から3人を撃破するスーパープレー。前半ラストラウンドでは Ayatsuji選手が1vs2からC4を設置した後、遮蔽物をたくみに使いながら2人を倒す味のあるプレーを見せ5-2とスコアリード。
各ラウンドで活躍を見せた Ayatsuji選手
後半は iNsanesがスナイパー LiptonTが幾度となくキルを取り、チームは声を出しての連係した動きで反撃。ラストラウンドまでもつれ込む展開となり、このマップはスコアが7-7の同点に。
ルールに則り、審判が各チームの合計キル数を計算。
結果は、「54-48」となり6キル差をつけた iNsanesが1マップ目を勝利となりました。
2マップ目は「Sub Base」での対戦。
試合開始前に解説のKasumi氏が「オフラインは声が出ているチームが勝つ可能性が高い」というジンクスを紹介。
実況者 OooDa氏、解説Kasumi氏(元クロスファイア プロゲーマー)
この2マップ目はどうなるか? 1ラウンド目は Rebuildが4人を残しての圧倒勝ち。対する iNsanesも2ラウンド目を圧勝するなど4ラウンド目まで一進一退。
その間、 iNsanesは Stxを中心に頻繁な声出しやラウンド終了後のコミュニケーションを図り、チーム内のモチベーションを高めていく様子が印象的でした。
中心になって声を出しチームの士気を高めていた iNsanes の Stx選手
この効果なのか、試合の流れは徐々に iNsanesサイドへ傾き向き始め、前半を5-2とリードで折り返し。
後半2ラウンドは Rebuildが先行しましたが、 iNsanesがその後にラウンドを連取し王手。最後は iNsanesの kariage選手がトリプルキルで試合を決め、世界大会への出場権を獲得しました。
スコア
世界大会は2016年12月2日(金)~4日(日)に中国・上海で開催。
世界大会公式サイトでは、各国の代表チームが徐々に報じられ始めています。
日本予選運営チームの山下氏は「 iNsanes には世界大会でも活躍して欲しい。日本でもまた公式大会を実施するので、より多くのチームの参加を待っています」とコメントしていました。
大会終了後は、出場各選手のサイン入りゲーミングデバイスやサイン色紙をかけたじゃんけん大会が実施され、下記の通りの盛況となっていました。
大会や出場各選手の写真は以下から見ることが出来ます。
写真