フランスのメディアグループ「Webedia」が『Esports World Convention(ESWC)』等を展開するOxent社を買収したと発表しました。
「Webedia」グループは月間2800万ユニークユーザーを誇るというフランスのメディアグループです。同グループはフランス国内や海外におけるeスポーツ市場の発展に関わっていくことを目的に、長年に渡りeスポーツ関連サービスを展開するOxent社を獲得したとのこと。
『ESWC』は過去に倒産、買収、創設者による買い戻しなどがありましたが、今回またもや買収という形でオーナーが変更されることになりました。
ESWCの歴史
Webediaグループはブラジルの「IGN Brazil」、 ドイツ「Gamestar」「Gamepro」、スペイン「3DJuegos」といったゲームメディアを手がけており、こちらにESWCやToonamentを連携する形で展開が進められていくとのこと。
Oxent社の創業者を含めたスタッフは、現在の環境を維持したままWebediaグループの一員となり活動を継続していきます。Webediaグループは100ヶ国、2万大会以上で使用されているという「Toonament.com」の開発に対して技術的な投資を行なっていく計画です。
また、「Webedia」はフランスのプロサッカーチーム「Paris Saint-Germain」とも提携したことも明らかにしました。
「Paris Saint-Germain」は若者に人気で急成長するeスポーツシーンに参入することで、新規ファンを獲得しながら既存の数百万のサポーターたちをも巻き込むことによりチームブランドをより世界的なものにしていく計画とのこと。
「Webedia」は、獲得したOxent社が持つeスポーツに関する様々な経験とノウハウを使い、チームの発展に寄与していきます。
「Paris Saint-Germain」のeスポーツ参入に関するより詳しい発表は、10月末の記者会見で明らかにされる予定です。
今年はプロスポーツチーム、芸能人、ミュージシャン、スポーツ選手などを含めた資産家によるeスポーツに対する投資が世界中でより活発となっており、まさに「eスポーツバブル」とも言うべき状況となっています。
一例
日本もここまでの規模ではありませんが、プロゲーマーやプロゲームチームが続々と登場したり、世界最大の格闘ゲーム大会『EVO』の日本大会開催や、スポーツチームのeスポーツ参入、マスメディアでの取り扱い数増加など「eスポーツ」は非常に注目を集める状況となってきています。
10年以上前から毎年「eスポーツ元年」と言われ続けて来ましたが、多くの人が納得する「eスポーツ元年」が近い将来本当にやってくるでしょうか。
バブルははじけた時が一番怖いので、日本でもうまく事が進んでいくと良いのですが…。