2016年9月16日(木)、千葉県・幕張メッセで開催されている「東京ゲームショウ2016」のTwichブースにて『日本eスポーツリーグ』の発表会が実施されました。
『日本eスポーツリーグ』はeスポーツコミュニケーションズ合同会社が主催し、一般社団法人 日本eスポーツ協会(JeSPA)による公認・共催という形式で2016年11月より実施されます。
発表会オープニングムービー
発表会ではゲームキャスターの StanSmith氏、オフィシャルサポーターを務めるタレントの 矢口真里さんが司会を務め、開催情報や出場チームについての紹介が行なわれました。
まずは、eスポーツコミュニケーションズ合同会社 代表執行役社長の筧 誠一郎氏が登壇しリーグの概要を説明。
『日本eスポーツリーグ』は2016年11月~2017年1月の「Winter」シーズン、2017年5~7月の「Summer」シーズンという日程で行なわれます。
リーグには全国6チームが出場。期間中、毎週末に各チームの拠点から3つの競技ゲームでオンライン対戦を行ない、総当たりリーグ戦の獲得ポイント上位2チームがシーズン王者をかけて、東京でオフラインでの決定戦を実施します。
試合の模様は、ゲームの動画配信プラットフォーム『Twitch』で独占配信となります。
競技ゲームとしては、サッカーゲーム『FIFA 17』(PlayStation4)の採用が確定しており、残り2つは『FPSタイトル』(PC)、『格闘ゲーム』から選ばれる予定で、本日は明確な発表がありませんでした。
先日より、リーグに出場する CYCLOPS OSAKA athlete gamingがメンバーの公募を開始しており、そちらには『FIFA』の他に『Overwatch』『鉄拳』のタイトル記載があるため、この2タイトルとなる可能性が高そうです。
Naturals HOKKAIDO (北海道)
『日本eスポーツリーグ』出場1チーム目は、ミュージシャンのサンプラザ中野くん氏が率いる Naturals HOKKAIDO (北海道)。『eスポーツJAPAN CUP』シリーズにも出場していたチームで、eスポーツプロフェショナルゲーマー専攻を展開予定の北海道ハイテクノロジー専門学校と連係してリーグに参戦していきます。
サンプラザ中野くん氏は「eスポーツはヨーロッパなど北の地域が強いと聞いています。北海道が日本で一番強いに違いない!ということでがんばります」とコメント。
東京ヴェルディ (東京)
2チーム目は、サッカー「Jリーグ」に参戦するプロスポーツチーム 東京ヴェルディ。先日、eスポーツへの参入や『FIFA』の専属プレーヤー公募を発表し大変注目を集めました。
東京ヴェルディ1969フットボールクラブ株式会社 代表取締役 羽生英之氏は「Jリーグからは唯一の参戦となるので、サッカーの代表として頑張ります。マンチェスターシティやシャルケなどヨーロッパの有名なクラブチームがeスポーツ部門を持っていますから、私たちも負けません」と意気込みを語りました。
名古屋OJA (愛知)
3チーム目は 名古屋OJA(おうじゃ)。命名の由来は、名古屋が王者ゆかりの地であることの他に、尾張三河の「O」、Japanの「J」、Asiaの「A」を組み合わせたものでもあるとのこと。
運営主体は親会社を持たないスポーツベンチャーで、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった戦国武将の言葉を引用してチーム説明を行ない、スポンサーや選手は今後集めていくと語りました。
INFINITY OSAKA (大阪)
4チーム目は INFINITY OSAKA。元阪神タイガースの嶋尾康史 氏が代表を務めるチームで、「やるなら勝つ、勝つまでやる」をモットーにチーム作りをしていく計画です。最後はメンタル勝負になると考えており、メンタルの強い選手を育てていきたいとのことでした。
CYCLOPS OSAKA athlete gaming (大阪)
5チーム目はeスポーツコネクト株式会社が大阪を拠点に展開する CYCLOPS OSAKA athlete gaming。
チーム監督には、実況配信等で有名な Shinchangこと佐野真太郎氏が就任。所属選手とは月額18~30万円の給与を支払う契約を結ぶことを発表しており、ゲームに集中出来る環境を通じて最強を目指していくとのことでした。
チームは専用のゲーミングウェアをすでに制作していて、長時間のゲームプレーでも快適なゆったりとしたデザインのズボンが特徴と説明していました。
icafe Game School (拠点検討中)
最後の6チーム目は、東京・福岡を拠点にゲーミングアリーナ「ALIENWARE ARENA」を展開するアイ・カフェグループの icafe Game School。
「ALIENWARE ARENA」といったオンラインゲームが出来る環境の整備やイベントの実施を進めており、快適な環境で遊んでもらいながら活躍していって欲しいとのこと。
謎のポーズや、平泉成さんのモノマネが披露されるなど早くも印象が強いチームとなっていました。
全出場チーム
共催パートナーとなる日本eスポーツ協会 理事の平方 彰氏も登壇し、「日本eスポーツリーグの盛大な発表機会を設けていただき感謝の限りです。日本eスポーツ協会は日本陸連やサッカー協会などと同じく、選手のための組織です。日本選手権のチャンピオンを海外に派遣支援するなどの取り組みを行なっています。日本eスポーツリーグも選手が日の目を見るようにしていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします。」とコメントしていました。
今回はリーグ発足を中心とした発表会ということもあり、採用競技ゲームの一部や各チームの所属選手は不明という状況でした。
すでに公募を開始しているチームもありますが、多くはまだ所属選手が決まっていない様子。選手はチームの活動本拠地から試合出場するレギュレーションなので、開幕まで約2ヶ月となっている状況で条件に見合う有力選手を集めるのには苦労しそうな印象です。
追加の競技ゲームや所属選手が明らかになり次第、改めて紹介出来ればと思います。
また、本日の発表と合わせて公式サイトおよびTwitterアカウントが開設されています。
日本eスポーツリーグ、TGS2016 Twitchステージにて発表しました!https://t.co/7TPux0kc6t pic.twitter.com/H07yjgNO5g— 日本eスポーツリーグ公式アカウント (@JAPAN_eSL) September 16, 2016
発表会の様子は、下記の配信アーカイブ(5:46:20~)から確認することが出来ます。
中野くんのコメントうけるw
北海道はじまったな!(矢口はスルー)