Valveによるギャンブルサイトへの警告を受け、スキン賭けサイト『csgolounge』と『dota2lounge』が機能の停止について公式コメントを発表しました。
2016年7月末、ValveはSteamのAPIを通じてゲーム内アイテムを賭けのチップとしてサービスを行なう23のギャンブルサイトに警告文を送付し、対応を求めてきました。
この警告を受けて、大手サイトの『csgolounge』と『dota2lounge』が公式コメントを掲載ししました
本日、仮想アイテムのベッティング機能提供を終了したことを発表いたします。ベットするために仮想スキンやアイテムをサイトにディポジットすることはもう出来ません。
現在、私たちはアイテムの取り下げに関する取り組みを行なっています。このトピックが更新されるまでお待ちください。
ラウンジは、間もなくリリース予定の新機能を伴うeスポーツのエンターテインメントおよび情報プラットフォームとして継続していきます。
CSGOLounge & Dota2Lounge創設者 Borewik、Loungesチーム
今回の『csgolounge』以外にも各サイトはそれぞれの対応を表明しています。
問題の無い形にシステムを改善して継続を発表するサイト、これを機会に閉鎖となったサイトなど対応は様々です。
ギャンブルサイトの存在は、ポジティブな面をみれば今回の『csgolounge』と『dota2lounge』のような試合結果を予想して賭けを行なうサイトの存在により、各試合の注目度がアップしたり、Steam内で流通するアイテムの流通が活発化などが挙げられます。これらが、CS:GOのプレー人口を増加させた要因の一つとなっていることは間違いないでしょう。
一方、未成年が両親の了解を得ず課金をして賭けに参加し損害を出したり、不正に報酬を得ることを目的とした八百長試合の実施、賭けの対象となったチームが負けた場合に所属選手に対しSNSやストリーミング配信を通じて罵詈雑言が浴びせられるといった様々な問題も発生しています。
『Counter-Strike: Global Offensive』や『Dota 2』は、公式なサービスとして一部世界大会を対象に試合結果予想、出場選手の成績と自分が組み合わせた仮想チームを組み合わせてスコアを競い合うファンタシーゲームの提供を通じてゲーム内ポイントやアイテムが手に入る仕組みを用意しています。
これらの仕組みは、掛け金の上限がある程度常識的なところで制限されているため、サードパーティが提供するサービスよりも安全に楽しむことが出来ます。また、参加にはゲーム内アイテムの購入が必要で、それらの売上の一部は大会の賞金や、チーム・選手に配分が行なわれるため、このような公式なサービスが人気となった方が良いのは間違いないでしょう。
今後、継続を計画しているサービスがどのような改善をしていくかはわかりませんが、安全性を担保した仕組みを用意していくことに期待したいところです。