Dota 2公式世界大会『The International 2016』で Wings Gamingが優勝し、世界一の名誉と賞金約9.2億円を獲得しました。
『The International 2016』は今年で6年目を迎える『Dota 2』の公式世界大会で、招待・予選通過で権利を獲得した世界のトップ16チームが出場。
「Group Stage」の結果を元に本戦となる「Main Event」のダブルイリミネーション方式トーナメントの組み合わせが決定され、最終日には敗者側トーナメント決勝、そして世界一を決定するグランドファイナルが実施されました。
敗者側トーナメント決勝では 2015年大会の王者 Evil Geniuses と Digital Chaos が対戦し、2-0で が Digital Chaos 勝利しグランドファイナルに進出。
グランドファイナルでは勝者側トーナメントから勝ち上がった Wings Gamingが3-1で Digital Chaosを下し優勝となりました。
Wings claim the Aegis of Champions after downing DC 3-1 in The International 2016 Grand Finals. #TI6 pic.twitter.com/EaNWD2Yjcp— DOTA 2 (@DOTA2) August 14, 2016
Their year-long journey has reached a thrilling conclusion as Wings Gaming are crowned world champions. #TI6 pic.twitter.com/xUNEvcsSaP
— DOTA 2 (@DOTA2) August 14, 2016
Grand Finals (Best of 5)
DOTABUFF
Game 1
Digital Chaosがタワーを先行して破壊。その後は20分頃までにキル数はお互いに9-9と拮抗した戦い。その後の集団戦を制したDigital Chaosがゲームの流れを掴み、Digital Chaosのw33選手が操るSkywrath Mageが16キルを奪う活躍で1マップ目を勝利。
Game 2
一進一退のゲーム展開ながら、Wings Gamingの構成が非常にシナジーを発揮する組み合わせで、Slardar、Sand King、Faceless Void、Oracleなど相手の動きを止めるスキルを持つヒーローがDigital Chaosを捉えると、そこに強力なダメージを誇るInvokerの正確無比なSunstikeが続けて入るコンボの連続。Digital Chaosの反撃もありましたが、このパターンを攻略出来ずにWings Gamingが勝利。
Game 3
序盤からWingsが有利にゲームを運びDigital Chaosは厳しい展開。Digital ChaosのResolut1onが操るClinkzに装備が整ってからはキルも獲得出来るようになり逆転の流れも予感させましたが、試合全体を通してWings Gamingのshadowが絶好調。同選手がFaceless VoidのUltimateスキルを次々に決めてDigital Chaosの動きを止め、20キル16アシストの活躍。逆転の芽を摘み優勝に王手をかけました。
Game 4
Digital ChaosのMidプレーヤーw33のSlarkがキルを奪い中盤までの有利なゲーム運び。しかし、Wings がGaming28分前後の戦闘において3連続キルを含む見事な立ち回りから各レーンで3本のタワーを割り約15,000のマネー差を作り出しました。ここから試合の流れは一気にWings Gamingに傾き、Digital Chaosは39分頃に降参の「gg」をコール。トータルスコア3-1でWings Gamingが世界王者の座を獲得しました。
写真
招待
予選通過
賞金総額は基本160万ドルですが、大会関連のゲーム内アイテムが購入されるごとにその25%が賞金総額に分配される仕組みが導入されています。この結果、今年の賞金総額はeスポーツ史上最高となる「$20,770,460 (約20.8億円)」で、優勝賞金「$9,139,002(約9億2568万円)」は昨年の「$6,634,661(約6億7202万円)」を大きく上回っています。
『Dota 2』は賞金配分の仕組みにより、高額な大会賞金が特徴です。eスポーツにおける獲得賞金額をまとめたサイト「e-sports earnings」のトップ100のうち79人、さらにトップ50全員が『Dota 2』のプレーヤーで占められています。
ちなみに、同サイトにおけるランキング1位は、今大会の結果により昨年優勝、今大会3位など多数の入賞実績を誇る Evil Geniuses所属 Peter “ppd”Dager選手(約$2,617,389)となっていました。